一昨日より今日まで、世間一般にては所謂三連休の所も少なくなかった様ですね。今世紀に入り、7月唯一の祝日「海の日」が第三月曜日となった事も大きい様です。実は拙方も、恐れながら親族と共に、日本海側へ写材探しと風景を愛でに参っておりました。
当初は遅れると予想されながら、突然訪れた梅雨明け。そのお陰もあって、出かけていた新潟・秋田両県にあっても、目立った降雨はなく、厳しい暑さを別とすれば、概ね晴天に恵まれた行程でした。詳しくは、又後日記すつもりであります。
私にとっての日本海・・・それは日頃身近な太平洋側とは異なる魅力があるのは事実。当地の海と大差ない穏やかな夏場、打って変わった荒れ模様の厳しい冬場、そのいずれも見て参った私には、程度の差こそあれ、どちらもそれぞれの良さを感じます。
親しむのは良いが、決して侮ってはならない大自然の尊厳を教えてくれる、そんな存在と言う所です。
大体は、沿岸を通るJRの列車や、ここ数年乗る機会の増えた高速バスの車窓より眺める事が多いですが、時折沿岸に降り立つ機会を与えられる事もありますね。
今の時季は、海開きと梅雨明けが重なる事もあり、海水浴やウィンド・サーフィン、ダイビングや水上バイクなどのマリン・スポーツに興じる方々も多く見かけますが、決して無理はされぬ様にと申したい所。状況把握が甘くなり、警戒が緩んだ時に人命に関わる悲劇が生じる事がある様に感じるからであります。
それと、今の日本海は中華人民・朝鮮民主主義人民、ロシアの各共和国や大韓民国も関わっていると見られる、産業廃棄物投棄などによる海洋汚染も懸念される所。既にこれらの各国とは、離島の領有や漁業資源などを巡っての見解の相違の問題などを生じている訳ですが、日本海の将来にも関わる水質と水産資源の保全についても、息長く周辺国との交流と意思疎通を深めて頂きたい所。
そして、もう一つ。未だ全面解決を見ない、昭和中期の1960~70年代、即ち東西冷戦下にて生じた、朝鮮民主主義人民共和国による日本人拉致事件についても、我々は速やかな全面解決へ向け、不退転の強い姿勢を維持する心がけが必要かと思います。勿論、解決への糸口を築いた、小泉政権の功労はここでは評価すべきでしょう。明7/20に予定の、現地の拉致被害者に会ったと言われる元大韓航空機爆破実行犯とされる女性来日も注目される所です。
この日本海沿いを列車やバスにて往来する度に「あの水平線の向こうに、未だ還れぬ同胞がいらす」事に想いを新たにしている次第。
「海の恩恵への感謝と、海洋国日本の繁栄祈願」と言う、「平和条項」日本国憲法第9条に匹敵する大看板を掲げる「海の日」。
その看板を生かす為にも、今まで顧られなかった我国港湾の経営戦略強化と共に、これらの事共が疎かにならない事を、心より祈る次第であります。*(波)*
