Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

原発処理水問題ー看過できない 日共発風評被害

2023-09-10 22:15:07 | 国際・政治
中・露両首脳が欠席のまま閉幕した、今回の主要 20カ国及び地域首脳会議・G20サミット。異例とされる 初日の首脳声明採択が行われ、昨年来の ロシア国によるウクライナ侵略を「対ウクライナ(国)戦争」と捉え「領土獲得の為の武力による威嚇、行使を慎まなければならない」とするなど曖昧さの拭えない表現となった様だ。

前回打ち出された 対露非難の文言は採られなかった模様。昨年と異なり今回招かれなかった当事国・ウクライナよりは「全く誇れるものではない」との不興の念が大きく表され、安保面で対露関係が深いとされる 印の実体が露呈する面もあった様だ。まぁ直接の対露非難を避ける事などで、議長国としての体面は守られたという所か。

本題です。その G20サミットの席上、代理出席となった中国大陸を含む参加各国向けに 岸田総理から強く出された福島原発事故処理水の我国内受け止めに関し、野党日共の関係者より 極めて悪意あるとみられる不適切な発出があった様だ。投稿は削除されるも 公党の関係からの以上、それでは済まされないだろう。以下 先日のデイリースポーツ・ネット記事を引用して、みて参る事に。

「広島の共産党前市議『しっかり汚染魚を食べて』に批判多数『魚に失礼』『酷いね』処理水からむ 櫻井よしこ氏『X』引用」

元広島県福山市議で 次期衆院選で広島 7区候補となっている 共産党の村井あけみ氏が 9/7に「X」(旧ツィッター)で、ジャーナリスト・櫻井よしこ氏に「もっとしっかり汚染魚を食べて、10年後の健康状態をお知らせください」とつづり、波紋を呼んでいる。

櫻井氏は 9/7に「『安全でおいしい日本のお魚をたくさん食べて 中国(大陸)に勝ちましょう』と呼びかけました。朝一番で 金 美齢さんがいいました。『髙島屋で新鮮な魚を買ってきたわよ』嬉しいですね。こんなふうに輪を広げて、魚や貝をたくさん食べて 明るく幸せになって、中国(大陸)に勝ちましょう。みなさんもよろしく!」と書き込んだ。

(東京電力)福島第一原発の処理水の海洋放出が始まったことを受け、中国(中共)政府が 日本の水産物を全面禁輸する措置をとった。これに対して 櫻井氏は、一部の新聞広告で「安全でおいしい日本のお魚をたくさん食べて 中国(大陸)に勝ちましょう」とメッセージを送っている。

櫻井氏の「X」を引用したのが村井氏。「髙島屋に行ける方は、ごくわずかの方たちです。どうぞ、もっとしっかり汚染魚を食べて 10年後の健康状態をお知らせください」と皮肉まじりに書き込んだ。

この書き込みには多くのコメントが。「なんだか魚にすら失礼」「広島の人なのに『こっちに来るな。ピカがうつる』って言った側と同じ事を言うんですね」「酷いね。魚食べないつもりなのか」「主義主張は別として、政治家として そのような発言の仕方をするのはいかがなものかと思います」など批判する声が多かった。(引用ここまで)

他報道などから、現在はこの投稿は 櫻井さん他への謝罪の上、削除された様だが、多くの「健全な批判的反応」がド正論だろう。元地方議員で しかも次の衆院選に立とうとする人物の発言として、決してしてはならぬ中身だろう。櫻井さんの名誉棄損、そして福島県下の漁業関係各位への更なる風評被害をも招きかねない。政府与党が国際原子力機関・IAEAの後ろ盾の元 国際基準を大きく下回る科学的数値を広く公表しているにも関わらず「汚染水」呼ばわりする国会議員らは 他の野党にも散見されるが、村井元市議のこの投稿は 突出して悪質な印象が拭えない。

詳しい所は 末尾の関連記事に譲る所もあるが、削除済みとはいえ 公党の関係から出されるのは拙者も大いなる不興を覚える。皇統文化を曲解し、誤った認識の村井市議の年齢を見て思った事だが、既に 75歳。政治家としてのピークは過ぎており、そこへきて こんな言動を晒している様では、希望を託せという方が無理だろう。

志位日共執行部も、同委員長の「長過ぎる在任」と共に、支持層の多くも 所謂「高齢左翼」の様で、同党の先行きに暗雲となってのしかかるという所ではないのか。先般などは、委員長選出の更なる民主化を求めた幹部党員複数を「強権的除名」に処した事も忘れてはなるまいて。

そも日共は 昔も今も「革命勢力」である事を忘れる訳には参るまい。少なくとも前世紀的価値観の「革命の為に 武力も辞さない」姿勢から、今だに我国公安より「破壊活動防止法に基づく要監視団体」に指定され続けているのは有名な話ではないか。

その事からも、日共とその関係は 我国益に沿わない、決して安全とはいえぬ政治勢力である事位は 正しく理解せねばとも思う所だ。今回画像も振り返り恐縮。昨夏前訪ねた 福島県北隣の岩手・釜石の港に近い入江付近の様子を。通る線路は 第三セクター・三陸鉄道線。以下に 関連記事をリンク致します。「私的憂国の書様」
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開幕の G20会合から逃げる?中・露両首脳

2023-09-09 08:58:35 | 国際・政治
少し遅れで恐縮だが、先日の 9/6、秋篠宮悠仁親王殿下が 17回目のお誕生日の由。一言の祝意と共に、将来皇統の継承者たる事のつつがなきを祈念したい。

その皇統を頂く 我国固有文化のつつがない継承の為にも欠かせない、大規模外交会合、主要 20カ国及び地域首脳会合 G20サミットが 今日からインド国にて持たれる。首都・ニューデリー市街は当然ながら警備強化7され、普段程の賑わいはないと聞くも、20カ国もの大規模首脳会合ともなれば 期間中はそれもやむなしであろう。ただ、一部主要国の首脳欠席が遺憾だが。

日程に かなり慌ただしい印象もある所だが、この問題につき 昨日の産経新聞ネット記事を引用して、少し見て参ろうと思う。

「習(近平)氏 なぜ『重視』の G20を欠席?議長国インドと緊張関係 健康配慮説も」

インドで 9/9~ 10に開かれる 20カ国・地域首脳会議(G20サミット) を 中国(大陸)の習 近平(しー・じんぴん)国家主席が欠席する。同国は対米もにらんで G20の枠組みを重視し、首脳会議にはトップの国家主席が必ず出席してきた。中国(中共)政府は理由を明らかにしておらず、異例の欠席により 世界で憶測が広がっている。

 G20サミットは 2008(平成 20)年に、先進国と新興国がグローバルな金融危機対応を協議する場として (米国首都)ワシントンで初開催された。当時、中国(大陸)は 4兆元(当時のレートで約 57兆円)もの大型景気対策を打ち出して 世界経済の回復にも貢献した。

中国外務省の毛寧(もう・ねい=まお・にん)報道官は 9/4の記者会見で 習氏の欠席理由には触れず、G20について「中国は 一貫して高度に重視し積極的に関与してきた」と強調した。実際、同国はこれまで 日米欧の先進 7カ国(G7) への対抗軸の一つとして G20の枠組みを重視していると受け止められていた。

習氏はなぜ「重視」する同会議を欠席するのか。香港英字紙「サウスチャイナ・モーニングポスト(電子版)」は 9/1「インドとの緊張に加え、習氏が G20で温かい歓迎を受ける可能性は低いと 中国政府が結論を下したのではないか」という専門家の見方を伝えた。

中印関係は 2020(令和 2)年に両軍が係争地で衝突して以来 冷え込んでいる。さらに G20サミットには対中圧力を強める米国だけでなく、対中政策で米国と歩調を合わせる同盟国などの首脳もそろう。北京の外交関係者は「習氏のメンツに関わるようなことがあってはならないと 周囲が考えたのではないか」とみる。

今回の G20サミットに合わせて 習氏とバイデン米大統領による米中首脳会談の開催が取り沙汰されていた。しかし(この) 11月に 米サンフランシスコで開催される アジア太平洋経済協力会議(APEC) 首脳会議での首脳会談開催を念頭に双方が準備を進める中、G20での バイデン氏との接触は機が熟していないと中国側が考えた可能性もある。

習氏が外遊の機会を減らしているという分析も聞かれる。70歳を迎えた習氏の健康への配慮や、外遊機会を厳選することで 権威強化につなげる狙いがささやかれる。一方 習氏が先進国主導の国際秩序への対抗軸として、G20よりもロシア、インド、ブラジル、南アフリカとの新興 5カ国(BRICS) 首脳会議や、露とともに主導する 上海協力機構(SCO) を重視するようになった側面もありそうだ。(引用ここまで)

前述の産経報道は触れていないが、専門家筋によると 中共が今回 G20会合に首脳出席しない直接の理由は、先に明らかになった 最新の中国大陸地図の覇権的表示による所が大きい様だ。既報の様に、同国南方の南シナ海の大半が中国大陸側領海に入る事とされ、これに東南アジア諸国複数から反発と不興の声が強く上がっているのだ。これに中国海警船による、フィリピン国船舶に向けた放水銃発射事件も輪をかけた事だろう。

議長国インドとも ヒマラヤ山脈にも近い山岳部のにて、領土係争問題を抱えている。このまま周辺諸国を「敵に回す」形での G20会合出席は流石に拙いとの判断だったというのが真相に近いという見方だ。

立場こそ違え、前述記事が触れていないのが プーチン露大統領も欠席という事実。中共は 李 強(りー・ちゃん)首相、露は ラブロフ外相が代理出席予定。各内政トップとはいえ、これまで毎回出席だったろう両国首脳が揃って欠席とは やはり熱意が後退したとみられても仕方なかろう。引用記事の通り、米国を初め G7側諸国との対立や応酬を避けたらしいとか、中露の国際社会からの孤立回避を図ったのでは?との見方も頷けようというもの。

参加国全会一致が原則といわれる共同声明発出が難しいなど、議長国インドの体面を損ねる様な出方はしたくない想いもあるが、同国は中共と共に BRICS参加国でもある。このままではどちらの連携も弱体化しかねず、中国大陸の為にもならないのではと愚考する者だが。

反って 福島原発事故処理水問題などを抱える我国にとっては、国際社会の理解を取り付ける好機だろう。外交に強いと自称の 岸田総理に多くを期待しない方が良いのは分かるが、ここは是非 我国側の努力と科学的根拠を分かり易く表し、より広い国際的理解と 中露側の露骨な自国優位の主張を凌ぐ役割を果たす様願いたいもの。

それに留意し、今回 G20会合のつつがなき進行を祈念する。この様な状況では、大きな成果は二次的だろうから。今回画像も振り返り恐縮。先年訪ねた 京都鉄道博物館にて再会の、初代東海道・山陽新幹線車両 0系の 展示に臨む傍ら、来客応対をもこなす現状をもう一度。
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立ち直りを期す 我国の宇宙開発活動は、非友好側牽制の意味もある

2023-09-07 21:28:37 | 国際・政治
大惨劇となった、京都アニメーション放火殺傷事件の公判開始を初め 暗い話題も目立つ我国内だが、勿論悪い話ばかりではない。

この所、失敗が続いていた我国の宇宙開発へ向けた大型ロケット打ち上げ。今朝は、失礼ながら「久しぶりで」成功を収めた様だ。ここは一言の祝意を贈りたい。

我国発 初の月面着陸を目指す宇宙観測衛星を載せていた由で、軌道に乗った今は 願わくば月面到達を果たす事をも祈る所。この事につき、以下 今日の産経新聞ネット記事を引用して、みて参る事に。

「『H2A』47号機打ち上げ成功『高い信頼性』の面目保つ」

日本初の月面着陸を目指す小型実証機「スリム(SLIM)」などを搭載し、日本の主力大型ロケット「H2A」47号機が 9/7の 8:42am、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げられた。スリムなど 2機を 予定の軌道に投入したことが確認され、打ち上げは成功した。

高い信頼性が強みだった 日本の宇宙開発は、近年 失敗が相次ぎ信頼性が揺らいでしたが、3度にわたる打ち上げ延期の末の成功により なんとか面目を保った。(H2Aロケット) 47号機は、打ち上げの約 14分後に X線で宇宙を観測する衛星「クリズム(XRISM)」を分離し、約 47分後には 実証機「スリム」を月へと向かう軌道に投入した。

「スリム」は、月面の目標地点に 誤差 100m以内で高精度に着陸することを目指している。打ち上げから 3~4カ月後に 月の周回軌道に到着し、着陸は 4~6カ月後の見通し。成功すれば 旧ソ連(邦)、米(合衆)国、中国(大陸)、インド(の各国)に続き 日本は 5番目の成功国となる。ロシアも 8月に挑んだが 失敗した。「クリズム」は、国際共同プロジェクトで運用する 宇宙の新たな天文台として、銀河の形成や元素の進化など 多様な宇宙の謎の解明に利用される。(引用ここまで)

宇宙の開発研究が、遠大そのものである事は理解する。その上で 我国の宇宙ロケット開発とビジネス化は、先行の 4カ国に比して まだ課題が多そうなのも事実である。

前述の主力機材 H2Aの打ち上げ成功は勿論喜ばしいが、打ち上げ費用が諸外国の主力ロケットに比すと 80億円超/(回) とかで かなり割高との指摘も聞く。次期主力機材 H3では 費用低減を図って 50億円代/(回) を目指す様だが、それにしてもロケットの品質と信頼性を低下させる訳には参らない。H2Aより明らかに打ち上げに伴うリスクも高いだけに、関係各位の本気度が問われる事だろう。

我国の宇宙開発研究は、同時に防衛安保面に資す意味もある。今 軌道に乗り月を目指している途上の「スリム」は、月面到達成功の暁には その技術や情報などが、次期米国の有人月着陸を図る米合衆国の「アルテミス計画」に利用される可能性に言及している報道もある。

中露などの非友好的な諸国に 月の資源調査などで過分な先行を許すのは拙い。同盟の間柄たる米合衆国などとの連携を深め「スリム」と「クリズム」の集めた情報の機密性とセキュリティを守りながら必要な連携、そして共有を進める必要があろう。中には防衛安保上重要な情報も含まれるだろうから。

既に地球上では報道でも扱われている様に、安保面でも非友好側による 様々なスパイ行為を含む情報戦が交わされている訳だが、その舞台は宇宙にも拡がろうとしている。そうした状況と対峙しながらの開発研究活動は 相当の難しさとリスクを伴う現実は理解する者だが、是非とも非友好側の宇宙空間での優勢を牽制すべく 我国の宇宙開発研究に少しでも強い取り組みを期待し、衛星「スリム」他の月到達を祈りたい。

今回画像も振り返り恐縮。当地東海でも多く観られる工場夜景中、三重・四日市付近の様子を。この秋も 後少しでこうした夜景に親しむ時季を迎えます。
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米本土にて、中国旅客の軍基地不法侵入複数。無防備日本は大丈夫か

2023-09-05 21:18:38 | 国際・政治
本日、2019=令和元年夏 京都府下にて生じた、犠牲 36名、負傷 32名を数えた京都アニメーション放火殺人事件の初公判が持たれた。九死に一生を得た被告、起訴事実を認めるも 被害各位への明確な謝罪はなかった様だ。

公判に際し 検察と弁護双方の主張は「予定調和」の食い違い。明確な責任能力の所在を指摘の検察側に対し、心身喪失を理由に無罪主張の「左傾」弁護側の体たらくも予想通り。

平成期最悪の犠牲多数を生じた以上 極刑クラスの罪業は当然だが、最高裁などの判例をざっと見すると、三審まで進んだ場合の裁判費用も 全て被告の負担とする例が多い模様。この事からも、極刑たる死刑とせず 被告に生涯に亘る償いを厳しく課す事を条件に、事実上の終身刑とする線もありかも知れない。

勿論その場合も、被告の社会復帰など安易に認めてはならない。現状「寝たきり状態」から車椅子での出廷など移動は可能なレベルの様だが、拙的にはこれを上回る回復を図るべきではないと心得る。

最悪レベルの犠牲多数を生じた惨劇と、生涯に亘る苦痛を以て向き合わせる必要が強くあるからだ。唯一社会復帰の機会があるとすれば、それは我国が安保上の危機に陥り 日本国憲法も停止する事態に直面した様な場合の、自衛行使に向けた徴兵の時だろう。勿論その時は、前述被告の生還など保障の外だろう。

その事を踏まえた上で、社員多数の犠牲という大いなる損失を被った京都アニメーションに対し、改めての弔意とお見舞いを申す次第。その上で、改めて先日 拙者の触れた「防」で始まる 同根を持つ 4つの事共に想いを致す次第。

 4つの事共とは「防衛」「防疫」「防災」「防犯」である。前述被告の蛮行は許されざる事実だが、これに鑑み 京都アニメを含む諸企業、諸団体各位は防犯の為の対策強化を願いたい。

京都アニメのケースでは、普段事件に遭ったスタジオはみだりに玄関などを開放していなかった由だが、当日は来客などの為 臨時に開けていたと聞く。被告はその事を知っていた可能性があるのではないか。こうした悲劇を再来させない為には、いかなる場合も玄関の開閉を制限し、防犯カメラなどで記録を残すべきだろう。

防疫と防災も、防犯と全て同じとは申さないが、近い取り組み姿勢が必要は事実だろう。先般までの新型コロナ感染症との向き合いはまだ途上。まず予防が大事なのは論を待たないが、感染や災禍が生じた場合 そのダメージを小さく抑える努力も同様に重い意味があろう。感染症も災害も、これまでとは形を変えて再び襲ってくる可能性が大きくある。その為の備えと構えに、知恵を絞る必要もありはしないか。

そして防衛。ここまでの 4つの事共が一定でもきちんとできる事が、京都アニメ事件の犠牲各位への大いなる供養になると信じる者だ。これまでも主張してきた様に、21世紀に入り 我国を取り巻く周辺情勢は険しさを増している。防衛予算面のあり方は深く議論の必要あれど、防衛力向上には息長く取り組まなければならない。その為には 近い将来の憲法改正も視野に入れるべき。

それにしても、我国の安保上不可欠な保安策・情報セキュリティ保持に現状は不安が付き纏うのは事実。同盟の間柄たる米合衆国本土にては、中国大陸発旅客の 同国軍基地エリアへの不法侵入事案が複数報告されている由だが、同国軍基地は我国内にもある。我らが自衛隊の同種問題と共に、今日の外国誌・フォーブス日本版ネット記事を引用して、少しみて参る事に。

「中国人観光客が 米軍基地に不法侵入多発『スパイ活動の疑い』」

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ) は 9/4、米軍基地やその他の施設に 観光客と名乗る中国人グループが侵入した事例が 米当局によって (約)100件も記録されていると報じた。

 WSJによると、米国防総省や連邦捜査局(FBI) などの機関は「ゲート・クラッシャー」と呼ばれる このような不法侵入を制限するための調査を実施しているという。

ゲート・クラッシュの例としては、中国人らがニューメキシコのミサイル発射場に侵入したり、同国人のスキューバ・ダイバーがフロリダのロケット発射場の近くで泳いでいた例が挙げられている。

その中には、中国人らが Googleマップの案内に従って 米軍基地内のマクドナルドを目指した事件があったが、より深刻な例としては アラスカの陸軍基地内で、基地内のホテルを予約していると主張して 警備員を押し切ろうとした中国人のグループの例が報告されている。(引用ここまで)

保安セキュリティのレベルが厳しい米国本土の軍基地でさえこうである。それに比し、我国内の米軍基地や 自衛隊の基地施設の保安性は心もとないレベルではないだろうか。中国旅客による同様の問題は、我国内ではまだ表面化していないだけの話ではないのか。

防衛省と自衛隊に速やかに願いたいのは、米国本土の前述問題を米国側の理解と協力を得た上で できるだけ詳しい調査と分析を行い、米国側とも問題を共有する事だ。スパイ行為の疑いが事実なら、かなり深刻レベルの可能性があろう。ロシア国と並び、中国大陸のスパイ行為も相当に進んでいる疑いがあり、早急な対応策が求められよう。

こうした所も「今までが無防備だった」自覚が強く促されると心得る。先般も 我国の情報セキュリティの緩さが米国専門筋から指摘され、警告を受けた所ではないか。同じ事で 又注意される様ではいけない。対米信頼を損ね、ひいては日米同盟自体にヒビを入れる事になりかねない。そんな事では中・露両国などを喜ばせるだけだ。

復習だが、米国本土の軍基地で生じている前述問題を 我国の問題として捉え、米国側とも必要な情報を共有して 厳重な対応策を打っていく事が強く求められるはずだが。今回画像も振り返り恐縮。京都の東縁、山科区にて捉えた JR湖西線から北陸方面へと向かう 下り臨時便の様子を。北陸新幹線開業を来年に控え、近い将来は見られなくなりそうです。
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一方的なロシア歴史観を復習する

2023-09-03 21:33:06 | 国際・政治
防災月間の折、100周年を迎えた関東大震災の回顧をメインに 国内の防災啓蒙に注力する我国の隙を突く様に、東欧ウクライナ国を侵略、今も交戦中のロシア国が 一方的な対日歴史観を発出してきた。日本及び日本人として 到底受容できるものではない事を断言し、今日の読売新聞社説を引用して みて参る事に。

「ロシアの歴史観ー独善的な解釈は看過できない」

ロシアのプーチン政権が、北方領土の不法占拠やウクライナ侵略の正当化につながる歴史解釈を宣伝している。不見識で身勝手な言い分は、到底受け入れられない。

ロシアが「第 2次世界大戦終結の日」としていた 9/3を「軍国主義日本に対する勝利と第 2次大戦終結の日」に変更した。日本が降伏文書に署名した 1945(昭和 20)年 9/2の翌日にあたる。9/3は記念行事が行われるという。

「軍国主義日本に対する勝利」が付け加えられたのは、日本のウクライナ支援に対する ロシア側の反発を示す意図とみられる。

プーチン(露)政権は、米国との同盟強化を進める日本が「新たな軍国主義に向かっている」と主張してきた。戦後日本の平和国家としての歩みを無視し、日本のイメージをことさら傷つけようとする狙いがあるのだろう。

だが 隣国を侵略し、核兵器使用の脅しをかけているロシアこそ 軍国主義そのものではないか。

そもそも、旧ソ連が(先の)大戦末期に 日ソ中立条約を一方的に破って参戦し、その後 北方 4島を不法に占拠したのは歴史的事実だ。占拠を「大戦の結果」とするロシア側の主張に何ら正当性はない。

プーチン(露)政権による「歴史の書き換え」は 対日本に限らず、現代史全体に及んでいる。

日本の高校生にあたる ロシアの生徒が 9月から授業で使う歴史教科書は、1970(昭和 45)年以降の記述が全面改訂された。ロシアが「特殊軍事作戦」と称する ウクライナ侵略に関する章もある。

そこでは、北大西洋条約機構(NATO) 拡大などで ロシアが「作戦」を強いられ、米欧はウクライナを利用して ロシアの弱体化を進めている、と記されているという。プーチン露大統領が 演説で強調している内容と同じだ。

自らが侵略した側であるのに、被害者であるかの様に主張する「プーチン史観」は 危険極まりない。教科書を通じて、ロシアの若者の間に 誤った歴史認識や (対)米欧観が広がることを懸念する。(以下略、引用ここまで)

本当に、憤りの一方で 大失笑を禁じ得ない。対ウクライナ侵略軍事行為にて、核兵器の行使もチラつかせ脅す国が「軍国主義日本に対する勝利」とは笑わせる。これは我国でなくても、自国側の「軍国主義」を正当化しておいて 相手側のそれを批判や揶揄をした所で、どこの誰も理解も信頼もしない事だろう。

9/3という日付も詐欺的だ。詳細は末尾の関連記事に譲るも、旧ソ連の北方 4島不法占拠に向けた侵略行為は 1945=昭和 20年 9/5まで続いたとされる。つまり 9/3は「終結」の正確さに根底から欠けるのだが、露側はその「不都合な真実」には平然と目を瞑(つぶ)るのだ。

ドイツの或る政治家の言葉に「過去に目を瞑る者は、未来に対しても盲目だ」との有名な一句があるとか。我国も近現代史において それは自省すべき所もあるかもだが、殊ロシア国に関しては、こうした言葉を投げかける事さえ無意味に思えてくるのは拙者だけか。

非友好側ともいえる中国大陸や北鮮と共に、対話の chを全部閉ざせとは申さないが、対露面はやはり相当な抑止力を以て臨まざるを得ないのではないか。今回引用の 読売社説には、少なくとも拙者はかなりの説得力を有する様に思う。今回画像は今月初日、当地北郊の一宮市内にて目撃の 東海道・山陽新幹線試験列車「ドクター・イエロー」西下の様子を。以下に 関連記事をリンク致します。北方領土問題とは :: 北方領土復帰期成同盟 北方同盟オンライン
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