日本人の常識では、イカとタコは親戚だと思われている。
日本人なら誰もがごく自然にそう思う。
なぜそうなのか。
「イカとタコは気が合いそうだ」という人もいる。
「少なくとも知り合い同士」という雰囲気もある。
水族館に行くとこの感じがよくわかる。
水族館ではないが道の駅キララ多岐
水族館の主流は魚である。
大きいの、小さいの、中くらいのが群れを作って泳いでいる。
BE KOBE みたい
魚は水の中に棲んでいるので当然水圧を受ける。
その関係で体形は扁平になり、かつ推進力を得るためのヒレも必要になってくる。
しかしイカとタコはどうか。
イカとタコは魚たちとはっきり形が違う。
水族館で見るとその違いがあまりに歴然としているので改めて驚く。
つまりイカとタコは異端児である。
どのような環境にあっても異端の境遇は過酷である。
すなわちいじめを受ける。
その現場を見たわけではないが、少なくとも仲間外れにはされると思う。
仲間外れ同士はどうなるか。
そう、慰めあう。
そうこうしているうちにお友達になる。
そうこうしているうちに、よくある話だが恋が生まれ結婚に至る。
イカとタコは身分の違いから様々な障害はあるが、それを乗り越えて結婚ということになる。
イカとタコは海中の異端児ということで仲良しになった。
ここでもう一度、水族館の水槽の前にたってみるともう一族、海中の異端児を発見する。
エビである。
エビもまた、水槽の主たる住民の魚たちとあまりに違う形をしていることに気がつく。
扁平でもないしヒレもないし、魚はバックできないがエビはバックができる。
ハッキリ見たわけではないが、後ずさりのようなことをしているのを見たことがあるような気がする。
いずれも水族館の水槽の中では、主流からはずれている。
エビは住居関係も水槽の底のほうにいるようだし、タコなんかと近所づきあいがあってもよさそうなのだが、タコとエビが仲がいいという噂は聞かない。
イカとエビは仲が悪いというような話も聞いたことがない。
かといって、イカとタコとエビが立ち話をしていた、という話も聞いたことがない。
イカとタコとエビは環境も境遇もほとんど同じなのに、なぜ一緒に語られることがないのか。
なぜ大同団結に至らないのか。
と思っていたら、三者は意外なところで仲良くやっていたのだ。
みんなの人気メニュー、海鮮たこ焼き
ここで仲良くやっていたのであった
うまいこと話がまとまって良かった。