コロナの時代はどういう時代か。
コロナの時代はどう考えても普通の時代ではない。
今、我々は普通の生活をしていない。
人類は太古よりこれまで、群れて生活してきた。
多くの猛々しい動物の中で、無力な人類は外敵から自分を守るために群れて対抗した。
群れていれば少しは安心できた。
コロナ以前は、あちこちで屋外コンサートが盛んに行われた。
マツダスタジアムでも、数万人が集まってカープに熱狂した。
選手の応援歌、得点のたびに絶叫した。
あの絶叫は安心の叫びだった。
だからこそ、人々は祭りにこぞって参加する。
みんな集まりたいのだ。
なのにコロナの時代は「集まるな」と厳命される。
叫ぶな、とも言われる。
ソーシャルディスタンスとかを命じられ、たとえ集まったとしても距離をとれと言われる。
テレビの座談会の画面を見ると、人と人との間を大きなアクリル板で遮断している。
遮断された人々の顔は、生気が失われている。
みんな寂しそうな顔になっている。
いま、みんな寂しいのだ。
マスクをしたら、人の目もまた焦点が定まらない。
過去にも失われた時代というものがあった。
まさに今、世界中が「失われた時代」になっている。
歴史は繰り返す…のか。