はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

凹む

2009年12月08日 | 日々のよしなしごと
先々週、行きつけのクリーニング店に向かう途中で、大事なポンチョをなくしたわけですが、実はその日、定休日でもないのに行きつけのクリーニング店は閉まっていました。イレギュラーな休みなら通常貼り紙などをしているのですが、それもない。それで仕方なく別の、初めて行った店でクリーニングを頼んだのでした。

そして、今日になって、私は知ったのです。最近、その店が廃業したことを。結局私がその店に行った最後となった日に、おじさんは、そんな素振り(つまり近々店じまいすること)は全然見せていませんでした。もう5年以上の付き合いで、いつも行く度に、いろいろ話をしていたのに。

最近はクリーニング店も大手チェーンが幅をきかせていますが(そう言えば、私の住む街でも乱立ぎみ)、その店は個人経営でした。その店の奥で実際に作業をしているので、預けた翌日の夕方には仕上がる。少々料金は高くても、仕上げも丁寧だし、急ぎのお願いも融通がきくし、おじさんとのおしゃべりも楽しかったので、私はこの店を結構気に入っていたのです。しかし、何の断りもなく、おじさんは店を閉めてしまった。

私の自宅の近所には昔ながらの商店街がありますが、ここ数年、空き店舗が目立っています。10年前には毎年息子のバースデイケーキを買っていたケーキ屋さんが、数年前には行きつけの書店が閉店してしまいました。昨年も、全国各地の地酒を扱っていた酒屋さんが店じまいしてしまいました(さらにはかかりつけ医も、老医師の引退で、新たなかかりつけ医探しを余儀なくされました)。

馴染みの店がどんどん消えて行っています。近くに大型スーパーができたのが一因なのかもしれません。確かにスーパーマーケットは、1カ所でさまざまな用が済ませられる便利さはありますが、殆ど無言で買い物が済んでしまうこともあり、味気なさを感じます。人づきあいはあまり得意でないし、好きでもない私ですが、時々、人恋しくなることがあるんですよね。勝手知ったる馴染みの店には、いつもおじさんやおばさんの笑顔があったのに、閉店されたら最後、もうおじさん、おばさんに会うことは殆どないのです。

この地に越してきて10年以上が経ち、やっと自分自身も根付いたと思ったのに、街自体がどんどん変わって行く。寂しいですね。
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