はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

何となく不満

2012年06月26日 | 日々のよしなしごと
長年愛用している化粧品メーカーが、最近、イメージモデルに、ある有名タレントを起用した。

このメーカーは皮膚科の女医が、自身の肌荒れを治療した経験から立ち上げたものだ(実際は経営に参画していると言うより、商品開発に携わっているだけなのかもしれない)。何度か他のメーカーに浮気しても、結局、ここの商品に帰って来た。その品質に信頼が置けるからだ。

私の知る限り、このメーカーがイメージモデルを置くのは、これが初めてのことだと思う。それまでは開発者の女医自身が前面に出ていた。なぜだろう?最新のニュースでは大手スーパーマーケットの化粧品コーナーへの進出も決まったと言うから、事業拡大の為に、「有名タレントを使って、まずは一般での知名度を上げる」作戦なのだろうか?

しかし、私はイメージモデルに選ばれた女性タレントの肌が特段キレイだとは思わないし、この人の経歴に、あまりクリーンなイメージが持てない。知的を装っているが、知的とも思えない。どうして、彼女が選ばれたのか?どうして、彼女なのか?

このメーカーは基本的に通信販売で、無駄な宣伝広告費を使わず、品質1本で勝負しているイメージがあったから、私は好感を持っていた。

しかし、これからは私が支払う商品代金の一部が(まあ、微々たるものだろうけれど)、あまり好きではない女性タレントのギャラとして支払われるのだ。そう考えると、ちょっぴり腹が立つ。

さらに、既に多くのメーカーが行っている「顧客の年間の購入総額に応じてランク付けをし、きめ細かなサービスの差別化を図る」ポイント制度も、新たに始めたようだ。顧客の囲い込みと言うことだろうか?

私は、このメーカーでは基礎化粧品しか購入しないので、年間の購入金額はたかが知れている。私にはあまりメリットのないサービスだ。

利幅が大きいと言われる化粧品メーカーは中小が乱立していて、今や戦国時代の様相を呈している。そんな中で生き残りを賭けた、此度の戦略なのだろうか?

しかし、だからといって、利潤追求に走るあまり、その品質に惚れ込んで使い続けている長年のユーザーを、ゆめゆめ裏切ることのないようにして貰いたい。

このメーカーの生命線である品質は落として欲しくない。


【2012.11.01追記】

美容ジャーナリストによる、このメーカーの方針転換に関する記事があった。こんなことになっていたとは知らなかった。尤も、これまで通り品質が維持されるのならば、私はこのメーカーの商品を使い続けるつもりではある。

chain『医療発想の化粧品へ』(美容・医療ジャーナリスト海野由利子公式ブログ)
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