はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

読書の秋、読書の三禁

2013年11月07日 | はなこのMEMO
作家で伝統文化評論家の岩下 尚史(いわした ひさふみ)氏が、さる番組で読書するに当たって避けるべきことを述べておられた。

崇拝:本の内容を盲信してはいけない。←そう言えば、学生時代に恩師が"自分自身の思考力を鍛える為に、本の内容を鵜呑みにせず、Critical Readingを心がけよ"と言っておられたなあ…

かと言って…

反抗:本の内容を端から否定的に捕らえすぎるのも良くない。←確かに、最初から拒絶したら、得るべき有用な知識も頭に入って来ないし、そもそも読む意味がない…

さらには…

衒学(ゲンガク、pedantic<英>):本で得た知識を自慢げにひけらかすのもやめた方が良い。←これは聞き手の受け止め方にもよるのだろうけれど、話し手に学があるところを見せようとする態度があからさまだったら、イヤミな知識自慢と取られるから注意しなさいと言うことなんだろうか?私自身は面白い本に出会うと、別に知識自慢という気持ちはさらさらなく、ついつい誰彼構わず、その本について熱く語ってしまうところがあるのだけれど…いや、この指摘はちょっと意外と言うか、不意を突かれた感じbikkuri

いずれにせよ、先入観を持って本を読まないようにと、岩下氏は言明しておられた。最近は気になった本はブックレビューで読者の評価を確認したりすることも多いのだけれど、それって、本に対して無用な先入観を持ってしまうから止めた方が良いのかな。ネット上の個人やアマゾンのブックレビュー、新聞の書評欄や広告、そして書店のポップ広告と、本に関していろいろと目に飛び込んで来る情報は多い。私自身は、これらの情報に振り回されている感も否めないなあ…

今後、蔵書のスリム化を図らなければならない者としては、友人が勧めるように図書館の利用をもう少し増やした方が良いのかもしれない。幸い、美術書に関しては、美術館のボランティア室の蔵書が充実して来たので、できるだけ、それを利用するようにしている。
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