はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

実家はホテルか?!

2015年08月16日 | 日々のよしなしごと
 先週の土曜日に夏休みで研修先から戻って来た息子は、今日の午後には慌しく再び研修先へと戻って行った。

 日数にして9日間いたわけだが、家族水入らずで過ごしたのは最初の2日間だけで、残りの7日間、息子は朝から殆ど出ずっぱりで、自宅には寝る為だけに戻る、と言う日が続いた。

 夫は会社の同僚から、社会人になった子どもはそんなものだよと聞かされていて、息子の放蕩ぶり?を結構冷めた目で見ていた。

 私も、一足先に社会人となった息子の友人も昨年はそんな感じであったと、その母親(=私の友人)から聞いていたので一応覚悟はしていたものの、連日連夜、自宅で夕食を共にすることも殆どないのには、正直がっかりした。

 とは言え、仮に久しぶりに地元に戻って来たのに、友人からの誘いが一切なく、ずっと自宅に引き篭ったままだとしたら、それはそれで心配である。否、寧ろ、その方がずっと心配である。

 今回、息子に聞いた限りでは、大学の学部時代の部活の先輩と同期、同じ研究室仲間、大学院の研究室仲間、高校時代の友人達と、日替わりで飲み会、カラオケ、バーベキュー、ボードゲーム大会などをして、息子は楽しい時間を過ごしたようだ。よほど楽しかったのか、「あ~、時間が過ぎるのは早いなあ。もう月曜から、また仕事かあ」と、しきりにぼやいていた。

 息子の話で最も印象的だったのは大学院時代の友人の話で、「会社の同僚の話題がギャンブルと女性の話だけなのには閉口。話題が多岐に渡っていた院生時代が懐かしい」と嘆いていたそうだ。「就職して、世間なんて実はこんなものなのかなとも思ったよ。寧ろウチの研究室が特殊だったのかもね」とも語っていたらしい。また、殆どの友人が現時点では研修中で、配属先が正式に決まるまでは不安だけど、ここは我慢のしどころだねと、互いに励ましあったらしい。

 今日は最終日で、最終日ぐらい自宅でゆっくりすれば良いものを、朝からサッカーの試合を見に行くと言う。さすがに呆れて、「今日ぐらいは家にいたら?」と私は言ったのだが、息子は「約束だから」と、出かけて行った。

 そして結局、ギリギリの時間に家に戻って来て、荷物だけ取りに戻った形で30分といずに、研修先へと出発してしまった。

 夫は息子のあまりのつれなさに少し憤慨して、玄関先で見送りさえしやしない。仕方なく私だけが(息子も気に入っているぬいぐるみを3体抱きかかえて)玄関先で見送った。

 結構、楽しみにしていた息子の帰省だったが、覚悟していた以上に親離れした息子の振る舞いに、一抹の寂しさを禁じえない、ちょっとほろ苦いものとなった。
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