はなこのアンテナ@無知の知

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テロは身近に起きる

2016年07月15日 | 気になったニュース
 14日、南仏ニースで、フランス革命記念日を祝う花火大会に集まった群衆に向かって、大型トラックが約2キロに渡って暴走を続け、日本時間の正午時点で80人以上もの死者と多数の負傷者が出ていると言う。
 
 その後、警察によって射殺された運転手は、トラックを走行中に車内から銃を乱射し、手元に手りゅう弾も準備していたことから、現地警察はテロの疑いで目下捜査中らしい。

 ここ最近、尊い命がいとも簡単にテロをはじめとする暴力によって奪われているような気がする。高度に発達した情報化社会により、瞬時に世界中の出来事が伝わることは、けっして良いことばかりではないようだ。日々、死、暴力への恐怖で神経が磨り減るような感覚がある。


 「群衆の中にトラックが突っ込み、多数の被害者」の一報を聞いて、私の脳裏に真っ先に思い浮かんだのは、あの秋葉原事件である。

 不意を突かれての犯行に、咄嗟に対処できる人が、果たして何人いると言うのだろう?

 しかも今回は大型トラックによる襲撃である。何人の警察官が警備していようと、猛スピードで突っ込まれたら防ぎようがない。

 爆弾以上に容易く多数の被害者を出すことに成功してしまった今回の事件は、今後のテロの在り方を変えてしまうかもしれない。テロリストや犯罪者からしたら、犯行へのハードルが格段に低くなったのだから。

 一方、私達一般の人間にとっては、おちおち道も歩けないほど、テロが身近なものになってしまったような気がする。銃規制の厳しい日本は比較的安全だと言われていたのが、最早通用しなくなった。暴力に用いられる凶器は、私達の身近にも沢山あるのだ。

 尤も、近年はここ日本でも、薬物乱用や疾患による突発的な運転者の不覚により、自動車が歩行者を轢死させる事件がしばしばニュースになっている。

 こうした不特定多数の人々をターゲットとする犯罪(や事故)への自衛策としては、出来るだけ「人の多い警備の手薄な場所」には近づかないことなのかもしれない。

 夏は例年、花火大会や音楽フェス、祭りなど、大きなイベントの開催が目白押しだが、特に今年は注意した方が良いと思う。

 相次ぐテロ報道、事件報道が(それらがたとえ海外で起きた出来事であっても)、「(日本国内の)寝た子(社会への不満分子、犯罪者予備軍)を起こす」可能性も否定できないのだから。

 せめて通常の外出時にも、①信号待ちの横断歩道の先頭や道路の角には立たない、②信号も盲信せずに青に変わっても一呼吸置いて周囲を見渡してから渡る、③歩道や横断歩道もけっして安全ではないと認識して五感をフルに使い危険を察知するようにする、ぐらいの注意は必要なのではないか?その為には、「おしゃべりやスマホに夢中になる」「ヘッドホンを装着しながら歩く」ことは避けた方が良いのは言わずもがな。

 そして、最後は自分の直感を信じること。例えば、電車に乗っていても、何となく嫌な予感がしたら、躊躇わずに車両を変えたり、降りることも厭わないこと。挙動不審、或はどこか違和感を覚える雰囲気を湛えた人物を見かけたら、できるだけ速やかにその人物から離れること。人間も動物なので、生存本能としての危険察知の直感は侮れない。

 既に映画でも犯行現場として描かれていて当たり前過ぎるかもしれないが、私の直感でも、渋谷のスクランブル交差点はさまざまな危険要素が重なっていて、あまり近づきたくない怖い場所。他に新宿、銀座界隈、東京駅構内等を歩く時には、いつも以上に気を付けている。

 残念ながら現時点では誰もテロ撲滅に関して有効な策を見い出せていない以上、各個人が自衛に注力するしかない。自分で自分の身を守るしかない。

 最後に生死を分けるのは、自分自身の用心深さ(今の状況を鑑みると、臆病なくらいがちょうど良いのかも)と、運(天命)なんでしょうね。

【2016.09.08追記】

 テロ対策の専門家曰く、「身近でテロが発生した場合は(爆弾や暴走車による奇襲の直後に銃撃が始まる可能性が高いので)どんなに恐怖にかられても けっして悲鳴をあげず、出来れば隙を見てその場から静かに立ち去ること逃げる余裕がない場合は、銃撃を避ける為に頭を手で覆い地面に身を伏せること。水たまりのような窪みがあれば、そこに身を伏せること。テロリストも緊張しているので声や光に敏感になっており、条件反射的に銃撃する。とにかくテロリストの視線から外れるよう目立たないことが重要。」

 「かつて中東で、日本人は小さな島国でありながら著しい経済発展を遂げたことで、尊敬の眼差しで見られる存在だった。しかし、イスラム過激派は異教徒はすべて殺す方針なので、運悪く彼らに遭遇したら、日本人は問答無用で殺害されると覚悟した方が良い。」

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