はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

人を蔑ろにする行為への嫌悪感

2009年11月24日 | 気になったニュース
島根県で起きた女子大生の殺害事件は、島根と広島の県境にある山中で遺体の一部が発見されてから、残りの遺体の一部が徐々に発見されるという、被害者遺族を二重三重に苦しめるような残酷な様相を見せている。被害者女性をそれこそ手塩にかけて、精一杯の愛情を込めて育てて来られたご両親の心中は察するに余りある。さらに彼女がこの世に生を受けてから死ぬ直前に至るまで、彼女と関わった多くの人々の悲しみを思うと、彼女に対して惨たらしい行為に及んだ、今もどこかでのうのうと生きているであろう非情な加害者に、心の底から怒りがこみ上げて来る。

人の命を何だと思っているのか。どうすれば人間が、同じ人間に対して、こうも残酷なことができるのだろうか?日々平凡に生きている人間には理解し難いことである。想像もつかないことである。そんな平凡な人間でも、人ひとりの命は軽くないことぐらい分かる。人ひとりの人生はけっして軽くないのである。その人生は、ひとつの命がこの世に生を受けてから関わって来た人々すべてと繋がっているのだ。その意味で、殺人者は多くの人々の人生の、かけがえのない一部分を奪っているに等しい。

今もどこかで、人間の皮を被って潜んでいるであろう、もはや「人でなし」の加害者が、その本性を露わにして、白日の下に晒されることを願っている。祈っている。
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