
朝からテンション高いね~
最近我が家の”毎朝お馴染みの顔”となりました。
良くも悪くも目立つ。気になる。
昨日の夕方のニュースで、コメンテーターが
短期間に不特定多数の女性と結婚・離婚を繰り返し、
現在も11人の女性と同居する57歳の男性の逮捕
(理由は同居を拒否した女性を脅迫した罪)について、
「罪状より、”一夫多妻”が近代社会に反すること」
と声高に言い切っていました。
はて?一夫多妻制は前近代的なの?一夫一妻制は
近代的なの?と、ふと疑問に感じました。
調べてみたら、確かに一夫多妻制は、社会制度として
確立している国・地域でも、それが可能なのは上流階級に
限られ、富や権力の誇示として機能しているらしい。
人間の自由・平等を謳った近代(特に西洋を中心とした)
社会にはそぐわない制度ということでしょうか?
しかし、一夫一妻制が近代的と言い切れるのかは疑問。
一夫一婦制は何も近代に始まった婚姻制度ではなく、
歴史的にも古いもので、新約聖書にも
”汝、姦淫してはならぬ”と明記されている。
西欧社会では、そのキリスト教原理と結びついて、
より強固なシステムとして発展したと言われています。
必ずしも近代に確立した制度ではないのです。
因みに日本で一夫一婦制が法制的に確立したのが
明治中期だったので、それを踏まえての先の発言
だったのかもしれない。
そう言えば今回調べてみて、初めて知ったのですが、
複婚には、”一妻多夫婚”という形態もあるのですね。
チベット人、南インドのトダ人など一部にのみ見られる
形態だそうで、妻が生計を異にする夫達の間を巡回する
タイプや兄弟が一人の妻と世帯を営むタイプなどが
あるらしい。所変われば婚姻関係の在り方も変わる。
話は変わって26日付日経の夕刊1面右端には、
こんな見出しがありました。「イランはよそ事?」
”日本がライブドア・ショックで大騒ぎしている間に、
世界はイランの核開発問題で大揺れになっている。”
ここでまた私は引っ掛かるものを感じたのです。
ここで言う”世界”って何?
その記事の論旨は、原油輸入の15%をイランに依存
している日本がこのまま内憂にうつつをぬかし、
イランの核開発問題を放置すれば、国連によるイランへの
経済制裁発動に繋がり、ひいては日本のエネルギー
安全保障に響く、ということらしい。
核不拡散と原油確保。確かに重要な問題です。
しかし、イラン核開発問題をことさら大きく
扱っているのは、主に英仏米中露といった
核保有国なのです。自分達は核を保有しておいて、
他は認めないぞと息巻いている図式。
思い浮かべるだけでも、ちゃんちゃらおかしい。
ここで言う”世界”は自分達の力関係を保持したい
だけなのではないか?そういう欺瞞を、
イラン核開発問題に絡む国々に感じるのです。
イランが言うことを聞かなければ、またぞろ戦争を
起こすつもりなのか?イランは第二のイラクになるのか?
注目したいところです。そうならないためにも、
唯一の”戦争行為の一環としての核爆弾投下による
被爆国”である日本が果たすべき役割はあると思う。
国連常任理事国の面々なんて、世界全体の利益など
考えていないのは見え見えですね。
国連という場も、コトここに至ってなんだか胡散臭い。
制度疲労というか、もう世界の意見を集約する場としての
寿命は尽きてしまったのかもしれない。
最後に写真の”みのもんた”。彼は確かに権威に対しても
ズバズバ言ってくれて頼もしいですが(庶民の中で燻る
不満のガス抜き役を十分に果たしているとは思う)、
自分の影響力を知ってか知らずか、失言・暴言も多い。
昨日も外国人タレントを巡る報道で、ナイジェリア出身の
黒人である彼を揶揄して「真っ黒に日焼けした」という
ような言い方。そんな言い方ってないんじゃないの?
やはり何らかのクレームがついたのでしょう。
番組の最後にベテラン局アナが神妙な面持ちで謝罪しました。
「先程・・・に関する報道で、人種差別に触れる
一部不適切な発言があったことをお詫びして訂正します」
??ここでもまた私は何か引っ掛かるものを感じました。
なぜ失言した本人が自ら謝らないのだろう?
仮にも自分の名前を冠した番組で、自ら起こした不手際。
それを何の権威も持たない局アナに尻拭いさせる。
やっぱりおかしいよ。みのもんた。
自ら謝らないということは、彼自身は悪いと思っていない
に違いない。そう思われても仕方ない。
しかし、視聴率至上主義がまかりとおるテレビ界で、
彼にもの申す人っていないのでしょうね。
それは彼やテレビにとって果たして良いことなのか?
かつて、産経新聞が身も蓋もないコピーで、
販促キャンペーンを張っていましたね。
「新聞を疑え!」
これはすごくキャッチなフレーズだった。
権威を持った、社会的影響力を持った新聞が
自らを揶揄するようなコピー。これを考え出した
コピーライターも、これを採用した産経新聞社の
度量も褒めてあげたいくらいです(僭越だけど)。
もっとも「新聞の」の前にカッコ()付きで、
「他社の」が含まれているのかもしれませんが(^_^)。
マスメディアに露出する人やマスメディアそのものの
発言には、ある種の権威を感じて、一般の人間は、
それをそのまま鵜呑みにしたり
少なからずその影響を受けたりしがちですが、
少しでも心に引っ掛かるものを感じたら、立ち止まって、
もう少し自分の頭で考えなければ、と常々思っています。