はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

良妻賢母

2008年04月03日 | はなこ的考察―良いこと探し
と言ったら、身近にいます。距離的には遠いけれど、近親者ということで。

 それは夫の弟の奥さん。つまり義妹です。義弟は夫と10歳違いですが、奥さんは6歳上の姉さん女房で、義妹ながら私より1歳年長です。
 家事をテキパキとこなし、料理上手で、教育熱心。近くに住む夫の両親への気遣いも細やかで大事にしてくれているようです。年末年始に帰るだけの長男嫁の私とは大違い。それが私にはプレッシャーでもあります(^_^;)。

 2人の男の子の母親ですが、義母が先日こんなエピソードを話してくれました。ある時息子のひとりが木に登ったまでは良かったけれど、降りられなくなってしまった。「おかあさ~ん、降りられないよ」と半べそ状態です。ここで普通の母親なら手を差し伸べてしまうところ。しかし彼女は一言、「登ったように降りなさい」。もちろん彼女のことだから励ますことも忘れなかったでしょう。息子はひとりでゆっくりと降りたそうです。降りる途中よろけたりなど危なっかしいシーンもあったはずですが、彼女はじっと黙って見守った。これには義母も感嘆したそうです。

 よく「魚を捕ってあげるより、魚の捕り方を教えてあげる方がより相手の為になる」と言われますが、彼女はまさにそれを実践しているんですね。

 また、限られた収入の多くを教育費に割いて、子供が希望するならどんな習い事でもさせたそうです。現在、中学生の長男は、小学生当時、ピアノ、空手、水泳、そろばん、書道、英会話と日替わりで習い事に通っていました。私は内心「そこまでよくやるなあ」と半ば感心、半ば呆れていたのですが、その後長男は自分から国立大付属中学を受験したいと言いだし、6年生の春から進学塾に通い、スタートが遅れた分最低のレベルから受講して徐々に成績を上げ、最後には5倍の難関を突破して合格を果たしています。

 因みに塾で仲の良かった5人の友人は皆開業医の息子で、サラリーマンの息子は甥っ子ただひとり。その中で甥っ子だけが合格を果たしたのでした。中学入学後も部活をしながら塾にも通い続けています。本人が高校受験に備えて通わせて欲しいと親に頼んだとのこと。私などノンポリの自分の息子を見ているので、そんなに頑張って息切れしないのかなと心配になるのですが、どうも細身の外見に反してタフというかエネルギッシュ。その飽くなき向上心はどこから生まれて来るのか?やっぱりどう考えても賢母の上手なサポートの賜としか思えない。

 夫は3人兄弟で上二人は国立大学を出ていますが、末の弟は当時親への反発もあって大学には進学せずに就職してしまったそうです。「その末弟の子供たちの方がA家の出世頭になりそうな気配だね」(まあ人生は長いので他の甥姪たちにもチャンスは大いにありますが…)と夫と冗談半分に言い合っています。

 年末年始の帰省時にはことあるごとに「A子さんは…」「A子さんならこうする」と義母に言われ、正直言って良妻賢母の義妹と比べられることに辟易したのですが、彼女が良妻賢母であることは私も認めるところです。特に夫の両親を大事にしてくれていることには本当に感謝しています。彼女に対抗しようなんて身の程知らずなことはこれっぽっちも考えていません。私は我が道を行くだけです。私は私でしかないから。あ…息子がノンポリなのは私のせいか?!
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