はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

友人との再会

2008年04月03日 | 日々のよしなしごと
 昨日は約1年ぶりに英国から一時帰国した友人と再会しました。場所は原宿。原宿は我が家の最寄り駅から電車で20数分のところですが、滅多に行きませんね。今回は友人の長女がジャニーズ・グッズを入手したいということで、ジャニーズ・ショップ(←こういう店があるのですね?!知りませんでした!)のある原宿が待ち合わせの場所となったのです。この時期の原宿はさまざまなお国訛りが聞こえて来ますね。春休みを利用して地方から大挙訪れているようです。
 お昼に待ち合わせて、すぐにランチと相成りました。入った店は友人の長男のリクエストで回転寿司店。親の都合で海外生活をさせている手前、帰国の時くらいは子供達の希望にできるだけ添いたいというのが友人の考えのようです。

 友人は2度目の英国赴任。前回は新婚でまだ子供もおらず、住居もロンドン郊外でしたが、今回は就学年齢に達している2人の子供の学校のこともあってロンドン市内に住んでいます。やはり前回と違って子供を通じてチャンネルが増え、さまざまなアクティビティに挑戦しているようです。そういう彼女のロンドンでの暮らしぶりを聞くのがメインでしたが、彼女なりのロンドン観察にも興味深いものがありました。

 最近、英国政府は外国人子弟の現地校への入学に際して、英語力を厳しく問うようになったそうです。友人の二人の子供は言葉の問題もあって日本人学校に通っていますが、友人曰く、現地校に通う日本人の子供はおしなべて優秀児が多いそう。優秀だから英語力の高いハードルも難無くクリアできるんですね(もちろん日本人学校の児童生徒もエリート駐在員の子弟だから優秀なお子さんが多いのでしょう)

 また、日本人学校のお母さん達は我が子に良かれと思うことならどんなサポートも惜しまず、おやつもすべて手作りに拘るなど、我が子に無私の精神で愛情を注いでいるらしい。おそらくご本人も同様のことを親御さんからやってもらったのだろう、とは友人の分析。やはり育ちの良さは累々と受け継がれて行くものなのでしょうか。親の愛情を十分に感じている子供は情緒が安定しているせいか、学校ではイジメは皆無だそうです(果たして本国日本の親全員がそのように出来るかと言ったら、それはさまざまな事情から無理でしょうね。)。ただ深い愛情は”期待”というプレッシャーと紙一重だと(自省を込めて)私などは思うのですが、どうなんでしょう?

 比較的治安が良いとされた居住区も最近は空き巣や強盗が増えているそうで、日本人が被害に遭うケースも少なくないそうです。友人曰く、ブランド品を普段から身に付けたり、高級乗用車を買うなど、財力をひけらかすような行為(日本人は貧富の差に無頓着なところがあり、自分では気づかないところで妬みを買う可能性がある?)は危険だと。犯罪者は日頃から「カモはいないか」と注意深く観察しているのか、ある被害者は夫の出張中を狙われたらしい。「とにかく地味につましく暮すのが大事なのかもね」と友人。これは私も体験的に心得ていることです。我が身を守るのは結局自分。一般人はカメレオンのように周囲に溶け込んで、できるだけ目立たないことが最善の自衛策なのです。これは何も海外生活に限らないことだけれど。

 これは別の友人も言っていたことですが(報道でも周知のこと?)、最近はオイルや天然ガスで巨万の富を得たロシアマネーがロンドンに大量に流入しているらしく、ロンドンは好況に沸いているそうです(それに付随して、富のおこぼれを狙う犯罪が増えているのかも。)。友人が前回の英国生活で感じていた、金銭にあまり執着せず、身の程を弁えた(それだけ階級社会が成熟しているということ?)英国人の堅実な暮らしぶりが懐かしく思われるほど、最近は英国人の暮らしぶりにも変化が現れているようです。

 経済的成功という意味ではインド系英国人の台頭も著しいらしい。多数の不動産を所有して手広く事業を展開している裕福なインド系住民が目に見えて増えているそうです。母国インドも経済発展が著しく、インド有数の財閥タタ・グループが英国の高級乗用車メーカージャガーを買収したと言う報道を最近耳にしたばかり。やはり母国の発展は海外にいる移民の後押しをするのでしょうか?当然、その逆もあり?

 ―再会の時間はあっという間に過ぎて、再び別れの時が来ました。名残惜しいけれど渋谷の駅でお別れ。友人の夫もそれなりの地位にあり、豊かな暮らしぶりが窺えましたが、いかんせん異国での生活ですから相応に苦労も多いはず。いまだテロの危険性も皆無ではない、との話でした。昨日話した限りでは母子共元気そうで安心しました。身体に気をつけて、残りの任期を無事に過ごして欲しいものです。
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