はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

小さな親切、大きなお世話

2022年07月20日 | 日記
今日、所用があって郵便局に行った。

自分の用事が済んで帰ろうとしたら、二人の老女が何やら心細げな表情をしている。

聞くと、初めてこの街に来たのだが、さる公立病院に行きたいと言う。でも、行き方が分からないと。

私はおもむろにスマホをバッグから取り出して、確か直通バスがあったはずと思いながらググった。

かなり大きな駅なので東口と西口の両方にバスターミナルがある。今、私たちがいるのは西口。調べると西口から直通のバスは出ていないようだ。東口からは確かに直通のバスが出ていて、バス停の番号も分かった。

二人の老女にバス停の番号を伝え、その場所が分からなかったらバスの運転手に聞くといいとアドバイスした。

二人は「お忙しいのに、親切にしていただいて、本当にありがとうございます」と私に何度も礼を述べると、私が教えた通りに東口へと向かった。

私は駅ビルで買物をした後、バスターミナルへと向かった。もうそれなりに時間が経っているし、バスターミナルも広いので、件の老女たちの姿は見えなかった。

バスに乗り、気になって改めて病院直通のバス停の場所を確認すると、自分が思っていた場所とは違う(たぶん、場所が以前とは変わったのだろう)、飛び地の、おそらく初めての人には分かり辛いであろう場所にあった。

この時、駅前の温度計は34度を指していた。

そこで初めて私は自分の配慮のなさに気付いて、自分が情けなくなった。

おそらく、件の二人は誰か知人の見舞いに行かれるのだろう。この炎天下に、西口からそのバス停まで老女二人を歩かせるぐらいなら、タクシーの利用を促すべきだったと、自分の気の回らなさを後悔した。

元より暑さが苦手なこともあるが、自分の頭の回転の悪さが、つくづく恨めしい。機転を利かせて直面する難題を鮮やかに解決する、中国ドラマのヒロインの聡明さが、つくづく羨ましいと思った。

中途半端な親切は、却って迷惑だと肝に銘じたい→親切にするなら、最後まで面倒を見ろと。

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