はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

情けは人の為ならず(、巡り巡って自分に還って来るのだから)

2014年11月23日 | はなこ的考察―良いこと探し
 今日、息子が都内での用事を終えて友人と田端で別れた後、秋葉原まで歩いて行く途中の日暮里駅近くで、年配の外国人夫婦に呼び止められたと言う。

 「宿泊先のホテルを探しているのだが、分からないので、助けて欲しい。」

 聞くと、トルコから来たばかりらしい。特に帰宅を急いでもいなかった息子は、二人をその場で待たせて、ひとりで駅まで行き、駅員にホテルの場所を教えて貰うと、そのまま二人をホテルまで送ったそうだ。件の夫婦はとても恐縮した様子で、「時間を取らせて申し訳ない」と繰り返していたそうだが、当の息子は「大丈夫です。時間はたっぷりありますから」と応えて、その場を立ち去ったらしい。

 息子は1才半の時に、トルコのイスタンブールを訪ねている。そのことを言ったの?と聞くと、息子は、どうして、そんな話しなきゃならないの?と反駁する。

 だって、あちらはトルコから日本へ来た。あなたは日本から(正確には当時駐在していた中東から)トルコに行ったことがある。それだけで、一気に心の距離が縮まるじゃない?お互い、親しみが湧くというもの。これこそ、身近な国際交流よ、と私。

 息子は、大げさだよ、とにべもない。

 とにかく、良いことしたじゃない。袖振り合うも多生の縁、情けは人の為ならず。あなたが施した親切は、きっと別の形であなたに還って来る、と言ったら、

 当たり前のことをしただけだよ、と、これまたクールな物言い。

 照れなのか、本気でそう思っているのか?

 振り返れば、私もトルコに行った時には、地元の人に親切にされたことがあった。図らずも、今回は息子が私の代わりに、そのお返しをしたと言うことか?

 さらに振り返れば、昔、私も息子と同じことをした。たぶん、今でも同じことをすると思う。そのことを息子の目の前でしたわけではないし、息子にそのことを話した覚えもないが、成長した息子が親の私と同じことをするとは、DNAの為せるわざなのか、はたまた私のこれまでの教育の成果なのか?(笑)

 何にしても、息子が損得勘定抜きに、そんな風に人に対して自然に振る舞えるのが、親としては嬉しい。やっぱり、"情けは人の為ならず"だからね。
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