期待した以上に面白かったよ♪
かなり容赦ない暴力描写だけど
ゆえにPG12。
今年の12月には還暦を迎えるデンゼル・ワシントン御大が、無敵の元CIAエージェント、現ホームセンター従業員ボブこと、ロバートを演じる本作。日中はホームセンター(←その巨大さにはビックリさすが大国アメリカ。何もかもスケールが日本とは違う)の店員として働き、深夜には24時間営業の近所のダイナーに繰り出して、紅茶をすすりながら読書を楽しむ、ひとり暮らしの温和な男。簡素で規則正しい暮らしぶりに、彼の生真面目な人柄が窺える。
そんな彼が、ダイナーの常連客であるクロエ・グレース・モレッツ演じる少女売春婦と親しくなったことで、悪に対して正義の鉄槌を下す"必殺仕事人"として覚醒するのである。彼の際立つ二面性が楽しめる。その両面を貫く1本の芯は、揺るがぬ正義感である。
2時間あまりの長尺なのだが、中だるみもなく、最後まで緊迫感が続く。デンゼル演じるボブは昔取った杵柄よろしく強靱な肉体と明晰な頭脳と多彩な業(←今は一般人なので、基本的に銃を使わないで戦うのがミソ)で、悪人共にただひとり立ち向かうのである。すごいぞ、デンゼル。リーアム・ニーソンに並ぶおじさんの星
彼のような無敵のイコライザーが実在するならば、世界は幾ばくかの平穏を取り戻せるのだろう。悲しいかな、現実には彼のようなイコライザーはいないし、次々と生まれ出る悪徳なる存在に一旦関わってしまえば、私達はそこから逃げる術は殆どないのだ、たぶん。