はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

はとバス810円ツアーに参加しました!

2015年02月26日 | 国内旅行(旅の記録と話題)
 


 先日、当ブログでもご紹介した「はとバス810円ツアー」に、先週の土曜日、家族3人で参加しました。はとバスの都内観光をできるだけ多くの方にご紹介しようと企画された2日間限定のツアー。午前8時半、正午、午後3時半の3回、各5台?、ほぼ満席の盛況ぶりで、土曜日だけでも延べ約600人が参加したようです。

 東京タワーの展望台観覧料が900円。この時点でツアー代金を超えているのですが、これ以外にも東京国際フォーラム内にある「あいだみつお美術館」の招待券もいただいたので、はとバス社が採算を度外視して実施した、かなりお得なツアーだったようです。ただし、下車観光は東京タワー展望台のみで、殆ど車窓から東京の街並みを見るだけの2時間のミニツアー。

 見慣れた街でも、バスの車窓から見る風景は視点が違って、また面白いものです。

 バスは東京駅丸の内南口近くを出発。まずは皇居前を通過します。松林が見事!


 お堀に周囲のビル群が映りこんで美しい…


 逆光でシルエットだけが浮かび上がった、桜田門警視庁ビルと国会議事堂


 六本木の東京ミッドタウン。私にはサントリー美術館で馴染み深い。

  30分ほどで芝にある東京タワーに到着。

 東京タワーは開業1958年。今年で57歳になります。

 てっぺんの避雷針までの高さは333メートル。パリのエッフェル塔の320メートルを僅か10メートル超えた、高度経済成長期の日本が意地で造り上げた、日本を代表するランドマークタワーです。重さは4,000トンで、エッフェル塔の7,000トンを大幅に下回る軽量化を実現したのも、日本建築界の自慢のひとつ。当時の日本は、海外に必死に追いつき追い越そうと、本当に頑張っていたのだなあと思う。その象徴とも言える東京タワー。

 建築物としては、どこか未来的な?シンプルな構造の東京スカイツリーより、組み合わさった鉄骨の幾何学的な美しさが際立つ東京タワーの方に、私は惹かれます。

 こちらは、日本が勝手にライバル視、否、目標にしていたフランス、パリのエッフェル塔。先達だけあって、威風堂々とした佇まい。


 地上から高さ150メートルの位置にある大展望台からの眺めです。地上に近い空は色が濁っていて、やっぱり都会の空気はあまりキレイじゃないのでしょうね。普段暮らしていると、もう慣れてしまったのか、そのことをすっかり忘れています。

 中央付近にある一際高いビルは、昨年開業し、新たなランドマークタワーの仲間入りをした、虎ノ門ヒルズのようです。
 


 東京タワーの展望台から、東京スカイツリーを遠望してみる。澱んだ空気の中に、ぼんやりと見えています。634(ムサシ)メートルと、東京タワーの約2倍の高さはある東京スカイツリーも、芝から見ると見下ろす形に。地球は丸いんだなと改めて実感。634メートルの高さだから、遠方にあっても見える、とも言えますが…

 実は私、未だにスカイツリーの展望台に上ったことがありません。一方、息子は海外から短期留学生が来る度に案内しているので、数回は訪れています。今回のツアーでも、ガイドさんが盛んにスカイツリーの展望台を薦めていました。その節は是非、「はとバスツアー」をご利用下さい、と。遅まきながら、今年中には上ってみたいですね。

 4時頃、展望台に上ったのですが、中は多くの観光客で賑わっていました。最近の円安効果で日本旅行ブームと言うこともあってか、アジア諸国からの観光客も大勢いて、中国語、韓国語、マレー語等が飛び交っていました。

 東京タワーの模型と共に来場記念撮影するコーナーもあって、撮影を待つ行列も出来ていました。4時半頃には終了しましたが…

 展望室には飲食できるカフェもあるのですが、ほぼ満席状態で、ツアーで滞在時間も限られている身では利用も叶いません。もちろん観光地価格で、メニューは軒並み値段がお高め。

 展望室は二段構えになっていて、階下にある展望室には「ルックダウンウインドウ」があり、高さ145メートルから下を覗き込むことも出来ます。強化ガラスとは言え、おデブの私は乗るのが怖い…。小さなお子さん達が怖々しゃがんで、下を覗き込んでいる姿が可愛らしかった。その小さな脳みそで、どんなことを思ったのでしょう?このインパクトは強烈でしょうね。


 


 西側の窓際にあった点字案内板。中央の山形の部分は富士山を意味するようです。山形の下に「富士山」とでも記しているのでしょうか。興味深いですね。考えてみれば、視覚障害者は展望台からの景色を眺めることは出来ないのです。点字案内板で主立った風景の位置を知るだけ。或いは、もしかしたら、視覚障害者は彼らなりのイメージを脳内で描いて、展望台観光を楽しんでいるのかもしれません。生憎この日、西の方角は全体的に霞んでいて、私達も富士山の姿を拝むことはできませんでしたが、図らずもこの点字案内板のおかげで、"運が良ければ富士山が見えるであろう位置"の見当をつけることができました。

 今では「富士見」などの地名のみが、かつての景観の名残を留める場所が幾つもある首都圏。ここまで高層ビルが林立すると、東京タワーの展望台からでさえ、裾広がりの稜線が美しい富士の全景を見るのは、至難の技になっているのかもしれませんね。


 展望台観光を終えて、集合場所の駐車場がある2階へ。フロアには昔ながらの土産物店があります。何だかレトロな佇まい。ここは昔と全然変わっていないみたい。


 約1時間近い東京タワー観光を終えて、バスは一路、湾岸地区へ。レインボーブリッジを通って、海側から東京の湾岸地区を望みます。東京タワーとはお別れ…やっぱり美しい姿形ですね。あ、あの部分に、ついさっきまで私達はいたんだと、ちょっと感激…


 日も落ちかけ、夕闇が迫ります。前方にはレインボーブリッジ。


 レインボーブリッジから、湾岸地区のビル群を遠望する。


 首都高から見る、佃島高層マンション群。


 首都高から見る、東京スカイツリー。ちょっとピンボケ(笑)。
 


 午後3時半にスタートした810円ツアー。あっと言う間のゴールでしたが、短時間ながらも久しぶりに、家族3人水入らずで楽しめました(息子が修論の発表会も終わって、ちょうど一息ついたタイミングで実現した、家族3人揃っての久々のお出かけです・笑)。今度は、今回のツアーでいただいた「あいだみつお美術館」へ、家族3人で訪れようと思います。息子の巣立ちの日まで残り僅か。はとバスさん、楽しい企画をありがとう!


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ご近所にも春が来た♪ | トップ | 『グエルチーノ展』開会式&... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。