また一人だけ目立っているよ、トムくん…
先々行ロードショーを見て来ました。
いつもは空いているシネコンのチケット売り場に珍しく長い行列ができていて不思議だったのですが、その行列のほぼ全員が、この作品の上映館に吸い込まれて行きました。
その中の一人である自分が言うのも何ですが、このシリーズの人気、健在なんですね。感想を一言で言うと、ジョン・ウー監督の手になる前作よりも面白かった!
なぜだろう?いろいろ情報を得る前に自分なりに考えてみた。
なぜだろう?いろいろ情報を得る前に自分なりに考えてみた。
ひとつには舞台となった土地の味わいの違いなのかな?スパイ映画は、ジェイソン・ボーン・シリーズもそうですが、スリリングで疾走感のある展開と共に、世界を股に掛けたロケが魅力。
今回もドイツ・ベルリンに始まって、バチカン市国、米国、そして中国・上海と二大陸で縦横無尽にIMを遂行。それぞれの土地を象徴する風景が効果的に使われていて、心憎いばかり。
第一作はプラハの古い街並みが美しく、かつ荘厳だった。今回は上海の新市街地と旧市街地の対照が、現在の上海の活気を伝えて興味深かったし、旧市街の昔ながらの水辺の情景にも何とも言えぬ風情があった(ただし、中国・上海がロケ地に選ばれたことは、やはり米国の視線が日本を飛び越えて中国へと向けられていることなのかと思うと心境複雑)。
近未来都市を思わせる上海の新市街。しかし、中国当局は旧市街地の描写が「(近代的な)上海のイメージを損なう」として、本作の中国本土での上映を無期延期したとの報道も。
【追記】ミラ・ジョボヴィッチ主演の近未来アクション映画『ウルトラ・ヴァイオレット』のロケ地も上海だそうな…
しかし二作目の舞台となったオーストラリアは、バイク・チェイスが繰り広げられた荒涼とした砂漠だけが印象に残って、土地が醸し出す情緒と言ったものが殆ど感じられなかったように思う。
第一作はプラハの古い街並みが美しく、かつ荘厳だった。今回は上海の新市街地と旧市街地の対照が、現在の上海の活気を伝えて興味深かったし、旧市街の昔ながらの水辺の情景にも何とも言えぬ風情があった(ただし、中国・上海がロケ地に選ばれたことは、やはり米国の視線が日本を飛び越えて中国へと向けられていることなのかと思うと心境複雑)。
近未来都市を思わせる上海の新市街。しかし、中国当局は旧市街地の描写が「(近代的な)上海のイメージを損なう」として、本作の中国本土での上映を無期延期したとの報道も。
【追記】ミラ・ジョボヴィッチ主演の近未来アクション映画『ウルトラ・ヴァイオレット』のロケ地も上海だそうな…
しかし二作目の舞台となったオーストラリアは、バイク・チェイスが繰り広げられた荒涼とした砂漠だけが印象に残って、土地が醸し出す情緒と言ったものが殆ど感じられなかったように思う。
これは何も素材である土地の良し悪しだけでなく、演出の力の差なのかもしれない。ジョン・ウー監督は切れ味鋭いアクションは得意でも、きめ細やかな情緒を描くのは苦手なのかも。
今回は演出に『エイリアス』『LOST』などの大ヒット・テレビリーズを手掛けたJ.J.エイブラムスを起用。
この起用が体温の感じられる人イーサン・ハントを描き、サスペンスフル、かつドラマチックな仕上がりに、大いに貢献したのは間違いなし。
さらに『カポーティ』の演技で今年度の米アカデミー主演男優賞を受賞したフィリップ・シーモア・ホフマンを敵役に据えるなど、何だかんだと言われるトムですが、定評ある彼の慧眼は本作でも光っている。
イーサンを支えるチームの面々。演じているのは左から、ジョナサン・リス=マイヤーズ、ヴィング・レイムス、(トム)、マギーQ
アクションも今まで以上にスリリングで冴えわたっている。
イーサンを支えるチームの面々。演じているのは左から、ジョナサン・リス=マイヤーズ、ヴィング・レイムス、(トム)、マギーQ
アクションも今まで以上にスリリングで冴えわたっている。
ただ、トム・クルーズひとりが気を吐いて、他の出演者(特にエージェント役の面々)の見せ場があまりないのが可哀相(特に、期待のジョナサン・リス=マイヤーズが(T.T))。
まさにトム・クルーズによる、トム・クルーズの為のM:Iですね。それが鼻につく人には嫌な作品かも。
それにしても彼が演じるイーサン・ハントの活躍はあまりに超人的!?
そう…いささかリアリティに欠けるほど(笑)。
それから今回は”時間との勝負”が随所に見られた。秒数のカウント・ダウンには手に汗握る緊迫感がある。
上映中、イーサンや他のメンバーと一緒になって、ドキドキしている自分がいた。伏線も至る所に散りばめられ、物語が進むにつれて、それがミッションの結末に上手い具合に繋がって行く面白さ。よく出来た脚本だと思う。
彼の新妻役(『Mr.& Mrs.スミスのミシェル・モナハン)が実生活のパートナー、ケイティ・ホームズに似ているのはご愛敬か?(公私混同と思えなくもない(笑))
例によって息もつかせぬ展開でハラハラドキドキし、見終わった後には、しばらく脳の興奮が続いた。とは言っても、しばらくしたら細かい内容はすっかり忘れてしまいそうな、まさに娯楽作品の王道ですね。
【追記】本作に登場した冷血人間ディヴァインのような「死の商人」に興味を持たれた方は、以下の映画がオススメ。彼ら独特の論理とメンタリティが少しは理解できるも。
そう…いささかリアリティに欠けるほど(笑)。
それから今回は”時間との勝負”が随所に見られた。秒数のカウント・ダウンには手に汗握る緊迫感がある。
上映中、イーサンや他のメンバーと一緒になって、ドキドキしている自分がいた。伏線も至る所に散りばめられ、物語が進むにつれて、それがミッションの結末に上手い具合に繋がって行く面白さ。よく出来た脚本だと思う。
彼の新妻役(『Mr.& Mrs.スミスのミシェル・モナハン)が実生活のパートナー、ケイティ・ホームズに似ているのはご愛敬か?(公私混同と思えなくもない(笑))
例によって息もつかせぬ展開でハラハラドキドキし、見終わった後には、しばらく脳の興奮が続いた。とは言っても、しばらくしたら細かい内容はすっかり忘れてしまいそうな、まさに娯楽作品の王道ですね。
【追記】本作に登場した冷血人間ディヴァインのような「死の商人」に興味を持たれた方は、以下の映画がオススメ。彼ら独特の論理とメンタリティが少しは理解できるも。
ロード・オブ・ウォー・レビュー
以下はネタばれにつき、反転表示で。
気になったのは、ハリウッドお得意の、「最後の肉弾戦」かな?
おいおい知性派なんだろう?君は、
と思わずツッコミを入れたくなりました。
イーサンのことじゃないですよ。念のため。
(6月25日(日)9時24分記)
以下はネタばれにつき、反転表示で。
気になったのは、ハリウッドお得意の、「最後の肉弾戦」かな?
おいおい知性派なんだろう?君は、
と思わずツッコミを入れたくなりました。
イーサンのことじゃないですよ。念のため。
(6月25日(日)9時24分記)