はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

感謝その2

2012年07月07日 | 携帯電話から投稿
先月、ギャラリートークを担当した区立O小学校の子ども達から、トーク担当者のもとに、感想文が送られて来た。

グループごとに綴られ、各々が担当したグループの文集の表紙には、トーク中の担当者の写真まで貼られている。

もちろん、私の担当したグループの表紙には、私の写真だ。

最近、滅多に自分の写真等撮らないので、何だか気恥ずかしいが、子ども達からの直筆のメッセージはとても嬉しいし、今後の活動の大きな励みにもなる。

皆さん、どうもありがとう!(子ども達がこのブログを見ることはないだろうけれど、これは声を大にして伝えたい私の気持ちだ!niko)


「はなこさんが言っていた通り、本やネットで見るよりも、生で見る方がすごいことがわかりました。」

「わたしが一番良かったのは「考える人」です。「考える人」の手足がとても大きくてすごかったです。「じごくの門」の上に「考える人」がいて、とてもびっくりしました。」


感想文には、子ども達が子ども達なりにギャラリートークの意図を理解し、真摯に作品に向き合ったさまが、素直な言葉で綴られているように思う。その丁寧な筆致には、子ども達の一生懸命さが伝わって来て、感動的ですらある。


私が子ども達に向けてのギャラリートークで特に重視しているのは、「作品をじっくり見ること」だ。

美術館の醍醐味は、言うまでもなく「本物を間近で見られること」。これに尽きると思う。


何が表現されているのか?

どのように表現されているのか?


作品を間近で見ることで初めて、作品本来の色彩の美しさや、見る者に迫り来る力強さ、肉眼だからこそ捕らえられる質感、そして作家の表現の巧みさや創造性の豊かさ等が堪能できる。

細部をじっくり観察することで多くの発見や気づきもある。

作家名や作品名は、作品そのものをじっくり味わった後で確認しても、けっして遅くはない。


「その時に、その場所でしか出来ないこと」に集中する。

このことは、さまざまなことに当てはまるのではないだろうか?

今回のギャラリートークの限られた時間の中でも、このことの大切さを、子ども達は体験的に学べたと信じたい。こうした体験の積み重ねが、子ども達の今後の人生の礎になるのだろうから。


最後に、限られた時間を遣り繰りして、子ども達の美術館でのギャラリートーク体験に尽力して下さった先生方には、一ボランティア・ガイドとしてだけでなく、親の一人として、また、大人の一人として、感謝申し上げたい。

どうも、ありがとうございました。


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