はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

自然礼讃~プチトマト(16)栽培75日目

2009年07月27日 | やさい栽培観察日記
色づくトマトのグラデーション

 この色合いをご覧下さいexclamation2と言っても一様ではなく、トマトらしい真っ赤な色合いもあれば、オレンジがかった赤もある。薄緑から黄味を帯びているもの。そこからさらに熟成が進んでオレンジに色づいたものもある。薄緑の中に、色づきを予兆させるまだら模様を見せるものもある。そして、いまだ生まれたてのように青い実もある。ひとつの枝の中にあるさまざまな色合い~グラデーション。さらに、実のひとつひとつが艶やかな輝きを放ち、自然の絵筆が描く「植物画」は、生物としての瑞々しさと絵画的美しさで私を魅了します。その美しさにしばし見惚れてmeromero、思わず土いじりの手を止めてしまうほど。

 葉のは、まさにプチトマトのを際立たせる色です。17世紀オランダの静物画でも、瑞々しい果物の数々はブドウの葉などで輪郭を縁取られ、濃い緑色の背景が、果物の存在感を際立たせています。当時の画家達も、葉の緑と果物の鮮やかな色彩とのコントラスト効果を熟知して、絵に描いてみせたのでしょう。それにしてもきれいだなあ…meromero携帯電話のカメラとは言え、どうせ撮るなら、できるだけきれいに写るようにと、アングルに凝る私ですnikoこの瞬間は、いつまでも続くものではないのですから。プチトマトは1年草で、秋には枯れてしまうのです。来年にまた花を咲かせ、実をつけてくれるわけではないのです。今、この瞬間を愛でて、味わう。その意味で、この美しさは「滅びの美」でもあるのでしょうね。

 既に収穫間近いプチトマトがある一方で、次々と生まれる新たな果実。それらをひっくるめて大小30個近い実が、今我が家のプチトマトの木を彩っています。ごみつさんが言われた「プチトマ・サラダ」が我が家の食卓に上るのも近いeq

 その姿 「一期一会」と 念じつつ

 【参考作品】
 コルネリス・ド・ヘーム
 《果物籠のある静物》
 (国立西洋美術館所蔵)


【追記】

 本日、写真の通り、5個収穫しました。すべて晩ご飯で、家族3人の胃袋に収まりましたfork第1号に比べたら小ぶりな5個でしたが、甘みも酸味もしっかりあって、おいしかったですmeromero2

 プチトマ君達、どうもありがとうtomato




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