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散歩日和
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写真右下部分に、手にしたおにぎり
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私達夫婦の今回の行く先は明治神宮。これまでに何度も訪ねた場所です。と言っても季節を変えて、間をあけての訪問なので、「また来た」感はありません。
明治神宮は多くの人で賑わう原宿駅からすぐの場所にありながら、神宮橋を渡り、一歩参道(南参道)に足を踏み入れれば、鬱蒼とした参道の並木に街の喧噪はシャットアウトされ、瞬時にして別世界へと誘(いざな)われたような感覚に襲われる不思議な場所です。本殿へと続く参道を歩くうちに、自然に気持ちも厳かになります。
明治神宮公式HPの「明治神宮・自然・見どころ」の項を見ると、意外や意外、今や東京ドーム15個分に相当する広大な明治神宮の森が、当地に元々あったものではなく、長い年月をかけて多くの人々の尽力で育てられ、守られて来たことが分かります。
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明治神宮はその名の通り、明治45年に崩御された明治天皇と、その皇后で大正3年に崩御された昭憲皇太后天皇を祭った神社です。参道の途中には明治天皇と昭憲皇太后の御歌が掲示されており、それを背景に記念撮影をする海外からの観光客も少なくないようです。先の戦争とは直接関わりのない神社のせいかアジアからの観光客も多く、彼らは屈託なく、かつ興味深げに「日本の宗教文化」に見入っているようです。
震災後、海外からの観光客が激減しているとメディアが伝えていますが、今回、明治神宮では、世界各国から訪れた数多くの老若男女を見かけました。その光景に何だかホッとしました。時節柄、七五三で訪れた家族連れの姿も多く見かけたのですが、その中には父親が外国人(白人)の子どもが和服を着ている姿もありました。
ところで、話は脱線しますが、原宿駅へと向かう電車の中で、中学生くらいのお嬢さんを連れた、細身長身のキレイなお母さんを見かけました。同じ原宿駅で電車を降りた彼女の後ろ姿をふと見ると、残念なことに少し猫背ぎみ。もったいない。せっかくおキレイなのに、もったいない。
年齢的には私に近い方だと思いましたが、男性も女性も40代に入ったら、それまで以上に意識して背中をピンと伸ばし、胸を張るようにしなければ、一気に見た目年齢が老けてしまうように思います。女性なら姿勢が悪いと胸も下垂してしまうだろうし、お腹もたるんでしまうでしょう。呼吸も浅くなり、内臓の働きにも悪い影響が出そうです。美容だけでなく健康の為にも、姿勢には気をつけたいものです。私の夫も元々猫背ぎみなので、いつも気づいたら注意しています。私は時々ショーウインドーに映った自分の姿で、姿勢をチェックしています。
…というように、散歩中は景色だけでなく、いろいろと観察しています。人間観察、路上観察も含めての街散歩と言えるでしょうか?
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入場時にいただいた解説書によれば、明治神宮御苑は、江戸初期以来、加藤家、井伊家の下屋敷の庭園だったのですが、明治時代に宮内省所管となり、当初は代々木御苑と呼ばれていたようです。度々明治天皇ご夫妻も訪れたと言う由緒ある御苑らしい。
広さは約83,000㎡あり、鬱蒼とした森は武蔵野の面影を留めて、まさに都心の喧噪から離れた別世界です。苑内には南池(みなみいけ)を望む茶室の隔雲亭(かくうんてい)、皇太后さまも釣りを楽しまれたと言う御釣台(おつりだい)、萱葺きが美しい四阿(あづまや)、初夏には美しい花を咲かせる菖蒲田(しょうぶだ)、そして今も湧き水を湛え、その水が菖蒲田を潤し、南池に注ぐと言う清正井(きよまさのいど) などがあります。
大鳥居をくぐって暫く歩くと、左手に御苑の北門が見えて来ます。大人ひとり500円の入場料を支払って中へ。まずは両脇に熊笹の生い茂る小径が迎えてくれました。そして雑木林を抜けて視界が開けた先に、四阿がありました。
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巧みな手仕事によって作られた物は須く完成度が高く、この四阿の構造もまた必要最小限の、一切無駄のない設いで、完なる美を見せています。そこが凄いと思う。
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水はヒンヤリと冷たく澄んでいるが、飲用には適さないらしい…
今回、ブログに記事をUPする為に調べて初めて知ったのですが、この清正井はタレントがテレビで紹介して以来、都内有数のパワースポットとして人気が高いらしく、一時はこれを見る為に3時間もの待ち行列ができたのだそうです。因みに私達夫婦が行った時は、10分と待たずに見る事ができました
![wink](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ap/wink.png)
これはテレビの影響の大きさを物語るエピソードなのか?それとも、ブームに乗せられ易いタイプの人々が、普段よくテレビを見ているということなのでしょうか?
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そして、なんと…
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![bikkuri](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ap/bikkuri.png)
苑内を散策中、何度となくタヌキの姿を見かけました。動物園で檻の中のタヌキを見たことはありますが、自在に森の中を動き回る野性のタヌキを見るのは生まれて初めてです。しかも都心の中の森で?!その昔、NYのセントラルパークや、英国はロンドンのハイドパーク、はたまたエジンバラの駅至近の公園で、リスを見かけた時と同様の驚きでした。とは言え、タヌキは動きがすばしっこく、なかなかその姿をカメラで捕らえることができませんでした。
体長はざっと見たところ30cmくらいでしょうか?鼻筋を貫く黒毛と、円らな瞳が印象的でした。一体、ここに何匹棲息しているのでしょう?
苑内では他にツツジ、藤、山吹、サツキ、花菖蒲、睡蓮と四季折々の花が楽しめ、南池には多数の鯉や亀や水鳥が棲息しているようです。
散歩の最後に昇った都庁の展望台からは、無機質な灰色のコンクリートジャングルの中に、美しい緑色の塊が何カ所か見えたのですが、そのひとつが明治神宮でした。それはあたかも砂漠のオアシスのように、渇いた都会を潤す役割を担っているかのようでした。都会の緑はなんて目に優しいのだろう、心を潤すのだろうと、下界を見下ろしながら改めて思ったのでした。