
今日はイタリア語のレッスンの日で、レッスンが終わって教室を出たところで、偶然、広場*で開催されるミニコンサートに居合わせた。
*シンフォニーホールと音楽工房や貸し会議室・研修室を備えた事務棟の間にある広場
東京交響楽団の首席オーボエ奏者として活躍する荒木奏美さんと、彼女の藝大時代の同級生で、藝大附属音楽高等学校で教鞭も取るピアニスト大崎由貴さんの2人による30分のコンサートである。
プログラムは親しみ易いドラマ主題歌や映画音楽からクラシックの名曲までと幅広いジャンルで、なかなか興味深いもの。
そもそもオーボエと言う楽器が主役のコンサートは初めてだ。
オーボエと言う楽器が奏でる音のふくよかさ、温かみが印象的だった。ピアノとの息もぴったりで、いつまでも聴いていたい心地よい響きのアンサンブルだ。
奏者曰く、オーボエの演奏は息継ぎが重要なポイントで、歌手の息継ぎが参考になるそうだ。
コンサートでは、事前のアンケートで演奏希望の多かった中島みゆきの「糸」やMISIAの「アイノカタチ」が演奏されたが、両者は奏者が特に息継ぎのテクニックで目標にしたい歌い手らしい。
アンコールで演奏したモリコーネの楽曲は結構ロングトーンがあり、華奢な身体つきでよく息が続くものだなあと感心した。オーボエ奏者に男性が多いのも、それ相当の肺活量が必要だからなのだろうか。
ミニパンフに書かれた演奏者2人の経歴は素晴らしく、いずれも実力は国内外で折り紙付き。
その演奏を生で、しかも無料で聴けるなんて、その幸運を喜ぶと同時に申し訳ない気もする。もちろん、演奏後、開催近いコンサートの告知もされていたので、その宣伝を兼ねてのものだろうけれど。
若き俊英が国内外で活躍するのを目の当たりすると、身内でなくても嬉しいものだ。
Le due interpreti femminili hanno suonato bravissime !
(2人の女性演奏家は非常に素晴らしい演奏をした)