はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

Forbes, List of Most Overpaid Actors/Actresses

2008年01月12日 | 映画(今年公開の映画を中心に)
 ギャラの割には興収成績の振るわないコストパフォーマンスの悪い俳優、つまり集客力の割にはギャラを貰いすぎな俳優のリストを『Forbes』誌が発表したらしい。ワースト10は以下の通り。

1. Russell Crowe
2. Nicole Kidman
3. Jim Carrey
4. Will Ferrell
5. Jennifer Lopez
6. Adam Sandler
7. Cameron Diaz
8. Denzel Washington
9. Will Smith
10. Tom Cruise

 何となく予想のついた顔ぶれだけど、日米で正月興行収入トップを記録した『アイ・アム・レジェンド』で主演のウィル・スミスが9位にランクインしているのは意外です。個人的にはデンゼル・ワシントンも好きな俳優なので、日本では近日公開予定の最新作『アメリカン・ギャングスター』で是非巻き返しを図って貰いたいもの。

 これは共に主演のラッセル・クロウにも言えることですね。クロウは記事によれば、彼のギャラ1ドルに対し、僅か5ドルの収益しか上げていないらしい。興収が芳しくなかったと言われる『シンデレラマン』も『南仏プロヴァンスの贈り物』も私は見ました。個人的な印象としては両作共作柄から大きな集客は望めない作品ながら、けっして悪くはない仕上がり。彼の俳優としてのキャリアを傷つけるものではけっしてない。それでも経営者のモノサシで測ったらどちらもNGなんでしょうね。これらの数値データを基に、ギャラ引き下げの交渉にでも出るんでしょうか?

 映画ファンとしては、とにかく良作を世に送り出して欲しいところ。主演俳優のギャラ高騰のあおりを受けて映画の他の部分がなおざりにされたら困りものではあります。言うまでもなく制作費をかけさえすれば良い作品が仕上がるわけでもなく、素晴らしい俳優を揃えさえすれば素晴らしい仕上がりになるわけでもない。米エンタメ界では脚本家のストが長期化してゴールデン・グローブ賞も授賞式がなくなるなど様々な影響が出ているけど、的確な”演出”と並んで映画の肝とも言える”シナリオ”の送り手である脚本家の待遇が劣悪だからでしょうか?主演俳優の高額ギャラを見直して、そこで浮いた分をこうした脚本家などに回したら、良質なシナリオ不足の為に過去の名作のリメイクで糊口を凌ぐ現状から、ハリウッドも脱却できるのではないかと思ったりします。諸々の状況の根っこは結局繋がっているということでしょうか?

 ニコール・キッドマンは残念ながら予想通りでした。ニコールの場合は以前こちらでも取り上げたように、米アカデミー賞受賞後の出演作がどれもイマイチ 。キャラが立ち過ぎる彼女のような女優は使い辛いのかもしれません。これからは年齢的にも難しくなる頃なので、どんなジャンルで活路を見出すのか要注目でしょうか?どうも現在念願のオメデタらしいので、ここはキリの良いところで小休止して、今後の戦略を練るのも良いのかもしれませんね。そう言えばすっかり金髪のイメージが定着していましたが、彼女は元々赤毛だったんですよね。今では金髪以外の彼女は想像できない。
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