はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

先週の7月3日(水)に新札が出回るようになったけれど…

2024年07月11日 | 気になったニュース
ジョルジュ・デ・キリコ《バラ色の塔のあるイタリア広場》(1934頃)

絶賛左足骨折治療中で、通院以外では外出することもないので、未だ新札の皆さま方のお顔を拝めておりません😢(その一方で未だ伊藤博文氏がお二人、財布の中におられまする。先日、本の間から出て来ました😅)。

明治期に約500もの企業創業に尽力され、今日の日本経済界の礎を築かれた実業家、渋沢栄一氏(1840-1931)《10,000円札》、女性初の海外留学生で、津田塾大学を創設された教育者、津田梅子氏(1864-1929)《5,000円札》、そして日本屈指の微生物学者であり、「近代日本医学の父」と称せられる北里柴三郎氏(1853-1931)《1,000円札》。

皆さん、それぞれ「経済」「教育」「医学」の分野で、近代日本の発展に尽くされた方々ですね。バランスの良い人選だなと、僭越ながら思います😅。

個人的な印象で恐縮ですが、これまで仕事等で関わった津田塾女子は、正直言って苦手でした😅。

おそらく私の世代では、津田塾は地方出身者向けに寮完備と言うことで(東女も)、卒業生は地方の良家の才女が多く、女子教育の草分け的存在だった梅子女史の遺志を受け継いだ大学の独特の文化、気風がそうさせたのか、やたらプライドが高く、好戦的で、付き合いづらい方が多い印象でした。

優秀なのは疑う余地のないところですが、最初から人を下手に見るような態度で、一緒に仕事をして楽しい人々ではありませんでした。

これがまた、夫も同意見なのです。

入社当初から先輩である夫に対し、つっけんどんな態度を取り続ける女性を内心苦々しく思いながらも、同僚として表面は淡々と接していた夫に、その女性が退社する時になって「◯◯さんのことを私、誤解していました。申し訳ありません。」と謝って来たそうです。

夫からしたら意味不明。だから、私が自分の体験談を話した時に、「学校の校風だかなんだか知らないけれど、プライドが高過ぎて、同僚としても付き合いづらいよね」と、奇しくも私が津田塾女子に対して抱いていた印象そのままのことを口にしました。

推察するに、私も夫も地方の貧しい出で、良家の子女から見たら明らかに違う佇まい(育ち故?)で、蔑みの対象だったのかなと。しかも彼女達は自身の能力に絶対的自信があるから質が悪い。

しかし、何もないところから今の生活を築き上げた、ポジションを得た自分達からしたら、出自だけで馬鹿にされる謂れは無いんですよね。彼女達には、自分がいかに恵まれていただけなのか、自覚して欲しい。

実際のところは分かりませんし、サンプル数も数人と少ないので、たまたま出会った方々がクセの強いタイプだっただけなのかもしれません。

とまれ、5,000円札が津田梅子さんに決まったと知って、真っ先に過去の嫌な思い出が蘇ってしまったんですよね。

彼女達との出会いは、と接する時は、出来る限りフラットな視点を持ち、まずは相手に敬意を払って、と言う学びにはなりました。

と、たまに毒を吐きたくなる😅。私は私で、いつまでもビンボー人のコンプレックスを引き摺っているのかもしれません😅。

まだまだ人として、修行が足りませんな😥。

(了)

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2 コメント

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Unknown (たいぴろ)
2024-07-11 21:20:02
私、一昨日新札の1000円札は手に入れましたよ。銀行で両替したらATMから出てきました。なんか色合いがおもちゃみたいで、まぁあと半年もすれば当たり前になるんでしょうけどね。どんどん毒吐いてくださいよ。私もブログだとよく偉そうなこと書いちゃいますから、実際人と対峙すると言えませんけどね。
私は名古屋の女子大を出てますけど、同じ女子大でも、お金持ちのお嬢様たちが入る学校があったんです。そこの女子学生はやっぱプライド高そうでしたよ。津田塾のように頭が良い学校ではないんですけどね・・とか言いながら私もその大学合格したんだけど。あの大学に入っていたら、今頃、私もお金持ちの家にお嫁に行ってたかな(笑)
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Unknown (hanakonoantena20220612)
2024-07-11 22:14:01
たいぴろさん、こんばんは☺️。

もう新札ゲットされましたか!私はいつになることやら…

お嬢様のプライドって、本来、自分を安売りしないと言うか、お嬢様として恥じない態度、品位ある言動を保つ為にあるものだと思うんですよね。けっして人を見下す為に備わったものではない。結局、親御さんの育て方次第だと思いますが。

最近まで、NHKの火曜10時の桐野夏生原作ドラマ「燕は戻らない」を見ていたのですが、元一流バレリーナで息子夫婦が代理母を使って子どもを作るとなった時に、黒木瞳演じるその女性は、貧しい素性の代理母に会い、甲斐甲斐しく世話を焼いて自宅に戻った後、「私達とは違う人種。子どもが生まれたら早々に消えて貰わねば」ってゾッとするような言葉を吐いていて、心がザワザワしました。

世の中には、本気でそんな選民思想を持っている人がいるんだろうなと。人前では決して口にはしないけど。

私の美術館巡りとかイタリア語学習とか言う趣味だと、「ああ、この人は生粋のお嬢様なんだろうな」と感じる人と出会うことが少なくないのですが、本当に育ちの良い人は常に情緒が安定していて、優しくて、人を決して不快にさせないですね。もちろん、本人の生まれ持った気質もあるのだろうけれど。

ウチのお嫁さんも地元では大地主の家系らしく、見るからにお嬢様で一見人当たりも良さそうなのですが、一度OKを出しておきながら、後で覆すことが多々あるので、本音と建前を使い分ける人なのかなと、夫婦で警戒しています😅。

確かに本人を目の前にして言えないことを言えるのがSNSかもね😅
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