はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

同じ土俵に上がらなきゃ話にならない

2007年02月02日 | はなこのMEMO

映画『日本沈没』より)

「女性は子供を産む機械」と言う柳沢厚生労働相の発言で、
与野党が対決姿勢を鮮明にしていますね。
野党は国会審議拒否を戦術に、国会を欠席しています。
果たしてこの戦術にどのような効果があるのでしょうか?
与党にどんなダメージを与えると言うのでしょうか?
安定多数の議席を持つ与党は、たとえ野党が欠席しても
法案等を採決することができます。
実際、今日は与党単独で補正予算案を審議し、可決しました。
今のところ与党の立場からすれば、国会運営
(=予定通り法案や予算案を通過させること)に
何ら支障を来してはいないのです。

このことは何を意味するのでしょうか?
これは単に野党の存在感の欠如を示すだけではありません。
重要(かもしれない)法案等を多角的に、そして注意深く
吟味することなく、通しているのです。


次々と上がる法案を精査し、吟味した上で採決することは、
国会議員の最も大事な仕事のひとつではありませんか?
そうやって、行政の権力をコントロールしている一面も
あるのではないですか?
その為に、国民はけっして少なくない歳費(年に約2500万円
でしたっけ?)を税金から支出しているのではありませんか?
野党の幹部は「これは根比べだ」というようなことを
今日述べていましたが、こういう形の根比べで
何か得るもの、国益に適うことはあるのでしょうか?

今日の国会審議の様子を夕方のニュースで見ましたが、
何とも締まりのない光景でした。
議論を尽くさないどころか、土俵にも上がらず、
どう勝負すると言うのでしょう?

こういうのを”敵前逃亡”と言うのではないですか?
国会の場で、柳沢発言を巡って堂々と論戦を張れば良いのに。

何かおかしいですよ。どう考えても。

立花隆氏は1月31日付のコラムで、
以下のようなことを述べていました。

「女性は子供を産む機械」発言で湧き出る安倍「大政奉還」論

今日のニュースによれば、与党は
「あくまでも柳沢氏を擁護して行く」
という意見で(表向き?)一致したようです。
立花氏の2日前に出した見解とは異なっています。

今後の行方が興味深いです。いったいどうなるのやら…

それにしても、この国の政治家の中に、
この国の行く末を本当に心配している人はいるのでしょうか?
ありあまる程の金融資産を持っている人々は、
いざとなったらいつでも国外脱出が可能ですが、
そうでない大多数の国民は、否応なく国と
運命を共にしなければならないのです。

あ~、昨年の映画『日本沈没』を思い出す。
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