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元々は才人メル・ブルックスが映画として作ったものを、
天才スーザン・ストローマンの演出・振り付けで舞台化し、
再びストローマンによって映画化されたらしいですね。
ちとややこしい話ですが…
うんちくはこの辺りにとどめて、感想に入りたいと思います。
本作。ハッキリ言ってストーリーはあまり重要でない。
何と言ってもブロードウェイの舞台の雰囲気を楽しむこと!
これに尽きます!
そして本作を見たら、是非生の舞台を味わいたくなる。
舞台版を手掛けたストローマン自らがメガホンを取ったこと
からも推察されるように、映画としての完成度より、
舞台版の良さをできるだけ多くの人に知らしめることを
重要視したようなフシがあります。
その意味では『レント』のような映画ならではの
演出の工夫がなかったのが残念。
さて、私が一番気に入ったのは、オフィスでマシュー・
ブロデリックとユマ・サーマンがダンスをするシーン。
室内のテーブルやソファを巧みに使って、二人が華麗に踊る。
二人の動きに合わせて、ユマが身にまとった
ドレープたっぷりの青いドレスの裾も、
右に左に揺れながら美しい弧を描いて、
うっとりしてしまうほど。
ここでは衣装がもうひとつの主役。
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かと思えばダンサー達の、
それこそつま先まで神経の行き届いた、一糸乱れぬ群舞も
正統派ミュージカルならではの豪華さで素晴らしい。
やっぱり、これは生の舞台で見たら
迫力が何倍も何十倍も違うんだろうなあ…(やっぱり舞台が
見たくなる。そう仕向けているとしか思えない)
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カテゴリーとしては、コメディ・ミュージカル。?
ただしアメリカ独特の笑いを理解するのは、
私達日本人にはなかなか難しいですね。
アメリカでなら大笑いなんだろうなあというシーンも、
私が劇場で見た限りでは無反応に近い。
笑いのツボが違うんですね(いつもコメディを見るたびに
感じる日米のギャップ。文化的違いだから仕方ないけど。
だからこそ、そこで笑ったりすると、
「自分は英語がネイティブ並みにわかる」
「アメリカン・ジョークがわかる」
というアピールになる、のかな?
ひとりだけ大笑いしている人がいて、目立っていました♪)
主なキャストにつていは…
ユマは相変わらず美しい~
(彼女、本作ではチョット頓珍漢なスウェーデン娘を演じて
いましたが、実際に母親がスウェーデン人らしい。
スウェーデン人女性は昔から美人の代名詞ですな…ウン)
逆に(ファンの方ゴメンネ)マシューは元々
愛くるしい童顔がセールスポイントだけに、
「おじさん」になった彼の容貌の変化がチョットショック。
主役のネイサン・レインは、上手いな~と思いました。
特にマシューと共に踊り歌うシーンでは、
マシューの(一生懸命さが伝わる)マジメな踊りに対し、
ネイサンの(余裕たっぷりな)軽快な身のこなしが
光っていました。
やっぱり、生の舞台で見た方が断然楽しいんだろうな~。
そして最後の最後にユーモアたっぷりなオマケ。
けっしてエンドロールの途中で席を立たないように