はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

プロデューサーズ

2006年06月07日 | 映画(2005-06年公開)


元々は才人メル・ブルックスが映画として作ったものを、
天才スーザン・ストローマンの演出・振り付けで舞台化し、
再びストローマンによって映画化されたらしいですね。
ちとややこしい話ですが…
うんちくはこの辺りにとどめて、感想に入りたいと思います。

本作。ハッキリ言ってストーリーはあまり重要でない。
何と言ってもブロードウェイの舞台の雰囲気を楽しむこと!
これに尽きます!
そして本作を見たら、是非生の舞台を味わいたくなる。
舞台版を手掛けたストローマン自らがメガホンを取ったこと
からも推察されるように、映画としての完成度より、
舞台版の良さをできるだけ多くの人に知らしめることを
重要視したようなフシがあります。
その意味では『レント』のような映画ならではの
演出の工夫がなかったのが残念。

さて、私が一番気に入ったのは、オフィスでマシュー・
ブロデリックとユマ・サーマンがダンスをするシーン。
室内のテーブルやソファを巧みに使って、二人が華麗に踊る。
二人の動きに合わせて、ユマが身にまとった
ドレープたっぷりの青いドレスの裾も、
右に左に揺れながら美しい弧を描いて、
うっとりしてしまうほど。
ここでは衣装がもうひとつの主役。



かと思えばダンサー達の、
それこそつま先まで神経の行き届いた、一糸乱れぬ群舞も
正統派ミュージカルならではの豪華さで素晴らしい。
やっぱり、これは生の舞台で見たら
迫力が何倍も何十倍も違うんだろうなあ…(やっぱり舞台が
見たくなる。そう仕向けているとしか思えない)




カテゴリーとしては、コメディ・ミュージカル。?
ただしアメリカ独特の笑いを理解するのは、
私達日本人にはなかなか難しいですね。
アメリカでなら大笑いなんだろうなあというシーンも、
私が劇場で見た限りでは無反応に近い。
笑いのツボが違うんですね(いつもコメディを見るたびに
感じる日米のギャップ。文化的違いだから仕方ないけど。
だからこそ、そこで笑ったりすると、
「自分は英語がネイティブ並みにわかる」
「アメリカン・ジョークがわかる」
というアピールになる、のかな?
ひとりだけ大笑いしている人がいて、目立っていました♪)


主なキャストにつていは…
ユマは相変わらず美しい~
(彼女、本作ではチョット頓珍漢なスウェーデン娘を演じて
いましたが、実際に母親がスウェーデン人らしい。
スウェーデン人女性は昔から美人の代名詞ですな…ウン)

逆に(ファンの方ゴメンネ)マシューは元々
愛くるしい童顔がセールスポイントだけに、
「おじさん」になった彼の容貌の変化がチョットショック。
主役のネイサン・レインは、上手いな~と思いました。
特にマシューと共に踊り歌うシーンでは、
マシューの(一生懸命さが伝わる)マジメな踊りに対し、
ネイサンの(余裕たっぷりな)軽快な身のこなしが
光っていました。

やっぱり、生の舞台で見た方が断然楽しいんだろうな~。
そして最後の最後にユーモアたっぷりなオマケ。
けっしてエンドロールの途中で席を立たないように
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