すっかり遊びも定着して、朝初めて顔を合わせると、とことこボールをくわえて寄ってきて、これみよがしに噛み始めます
ボールを取ろうと引っ張り合いをして、取り上げて投げると、タタタタっと走って取りに行って、くわえて戻ってくる、の繰り返し。
激しく引っ張り合いをするのが、獲物を捕らえるときの本能を呼び覚ましているのか・・・
肉食獣が子供同士でじゃれ合って訓練したり、親がわざと生きたエサを与えたりして、野生の環境では生きていく知恵をつけていきます。
この遊びもそのようなものだと思っていたのです。。。が・・・
たまに歯が折れます。
折れると、ゲホゲホせき込むようにして(飲み込みそうになる?)、最後ゲハッと吐き出します。
今日、遊んでるときに、吐き出した歯をガジガジ噛んでいました。
「また飲み込むぞー」と、取り上げたら、よこせという。
指に挟んで渡したら、ボクの指を噛まないように器用に歯だけ噛んで持って行きました。
ガジガジ噛んで、ぽとりと落とす。
少しだけ探して、すぐにボクの指のニオイを嗅ぐ。
「無いよ、ほら」
と無実を主張しますが、なんだか疑っているようなので、
「ここ、ここ」
と、地面の歯を示しても、やはり指を気にしている。
「ほら。これやろ」
と、指で挟んで差し出すと、また器用に噛んで持って行って、ぽとりと落とす。
持ってないか、ボクの指のニオイを嗅ぐ。
何回か繰り返して、気が付きました。
「折れた歯で、取り合い?」
おもちゃを激しく引っ張り合って、首をグルングルン振り回して、唸り声をあげ、獲物を狩るのを模擬するのが遊びだと思っていたら、これはちょっと趣向が違います。
指に挟んだ小さな歯を、前歯や奥歯をいろいろ駆使しながら小さな歯の破片を噛む、歯の微妙な使い方を試行錯誤するような技巧的な、どちらかというと地味で細かい作業です。
こんなのも楽しいのか。。。
おもちゃの取り合いの最中に歯が折れてこちらに切り替わったのですが、こっちのが楽しいということか?
うむむ、、、これにはどんな意味があるのか・・・
不思議です