こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

記憶の投稿記事から

2017年12月20日 13時20分31秒 | Weblog
3月から
犬を飼うことにしたが、
3家族13人が
同居している関係で、
全員が賛成なんてわけには
いかなかった。
 中でも
最も強硬に
反対したのが、
おじいちゃんおばあちゃん。
昔飼ったこともあるはずなのに、
どうしても
首を縦に振らない。
「とにかく飼ってしまえば
気も変わるさ」
 と、見切り発車で
子犬をもらってきたものの、
「ほら、
こんなとこへウンチしたよ!」
「足が弱ってるのに、
犬がまとわりついて、
命がけで歩かなあかん」
「子どもに病気がうつるで」
 と皮肉のオンパレード。
 ところがある日、
おじいちゃん、
おばあちゃんの真意を
知ってしまった。
「ほらお食べ。
お前らは
かわいいんじゃがのう、
病気やなんやかやで
死んだりしたら、
あんまりにも
悲しいさかいにのう」
 誰もいない日中、
おばあちゃんとおじいちゃんは
目を細めて
犬に語りかけていたのだ。
優しいからこその
反対だったとは……。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする