「いたい!」
久しぶりの日曜大工。
釘を打つより指を叩く方が多い。
叩いた指をくわえて痛みを紛らわすのは、
今も昔も同じ。
五寸釘を眺めていると、(そういや、釘で遊んでたっけ)
今のようにおもちゃ屋ゲームなどが日常ではなかった
むかしの子供は身近にあるものを使って遊んだものだ。
男の子と女の子の遊びはまるっきり違っていたなあ。
「釘倒しすっか」「かえしすんど」
誰かが言い出すと始まった。
僕らはぺったんのことを「かえし(かいし)」と言っていた。
一番手っ取り早かったのは釘倒しだった。
釘刺しと一般的に呼ばれていたらしく、
陣地取り遊びの一種らしかった。
僕らがやったのは正真正銘の釘倒し。
釘を刺し合ってた倒し合いを競った。
倒せば自分のものになった。
年齢の上下は関係なく釘しだいだから、
みんな懸命になったものだ。
それでも僕は勝ったためしはなかった。
倒した釘をせしめた仲間はひとときヒーローになる。
その仲間が自慢顔するのを、
羨ましく指をくわえてみるのが常だった。
あの頃に負け犬根性が身についてしまったのかなあ。(苦笑)
久しぶりの日曜大工。
釘を打つより指を叩く方が多い。
叩いた指をくわえて痛みを紛らわすのは、
今も昔も同じ。
五寸釘を眺めていると、(そういや、釘で遊んでたっけ)
今のようにおもちゃ屋ゲームなどが日常ではなかった
むかしの子供は身近にあるものを使って遊んだものだ。
男の子と女の子の遊びはまるっきり違っていたなあ。
「釘倒しすっか」「かえしすんど」
誰かが言い出すと始まった。
僕らはぺったんのことを「かえし(かいし)」と言っていた。
一番手っ取り早かったのは釘倒しだった。
釘刺しと一般的に呼ばれていたらしく、
陣地取り遊びの一種らしかった。
僕らがやったのは正真正銘の釘倒し。
釘を刺し合ってた倒し合いを競った。
倒せば自分のものになった。
年齢の上下は関係なく釘しだいだから、
みんな懸命になったものだ。
それでも僕は勝ったためしはなかった。
倒した釘をせしめた仲間はひとときヒーローになる。
その仲間が自慢顔するのを、
羨ましく指をくわえてみるのが常だった。
あの頃に負け犬根性が身についてしまったのかなあ。(苦笑)