市役所に用事があり、歩いて赴いた。
帰り道、酒見寺の方へ回り、
酒見神社を抜けて小谷の方へ行く途中、
通りかかった羅漢寺。
ちょっと土塀から境内を覗いてみた。
随分長い間ご無沙汰している石仏と目があった。(笑)
子供の頃から、
しょっちゅう遊びがてらに立ち寄っていた五百羅漢。
記憶にある羅漢の顔も。
二人きりの兄弟だった兄と連れ立って訪れたこともある。
節句祭りを見物した帰りは、
必ずといっていいほど立ち寄ったのを覚えている。
神戸の従兄を案内した時に、
写真が道楽趣味の従兄が写真を撮ってくれた。
「ほら並んで。らかんはんの笑顔に負けるなよ」
人見知りで滅多に笑顔を作らなかった私と違い、
常に恵比寿顔だった兄は羅漢石仏に挟まれてとけ込んだ。
「ほらほらツネちゃんも負けないで笑え笑え」
はやされると一層緊張してしまう。
結局撮られた写真で笑顔が輝いていたのは兄。
石仏と私は仏頂面だった。(大笑)
その兄が亡くなったのは30年前。
一人っ子になってから、
ようやく自然な笑顔を作れるようになった私だった。
土塀越しに目が合った石仏は、
やっぱり仏頂面だった。(しんみり)
帰り道、酒見寺の方へ回り、
酒見神社を抜けて小谷の方へ行く途中、
通りかかった羅漢寺。
ちょっと土塀から境内を覗いてみた。
随分長い間ご無沙汰している石仏と目があった。(笑)
子供の頃から、
しょっちゅう遊びがてらに立ち寄っていた五百羅漢。
記憶にある羅漢の顔も。
二人きりの兄弟だった兄と連れ立って訪れたこともある。
節句祭りを見物した帰りは、
必ずといっていいほど立ち寄ったのを覚えている。
神戸の従兄を案内した時に、
写真が道楽趣味の従兄が写真を撮ってくれた。
「ほら並んで。らかんはんの笑顔に負けるなよ」
人見知りで滅多に笑顔を作らなかった私と違い、
常に恵比寿顔だった兄は羅漢石仏に挟まれてとけ込んだ。
「ほらほらツネちゃんも負けないで笑え笑え」
はやされると一層緊張してしまう。
結局撮られた写真で笑顔が輝いていたのは兄。
石仏と私は仏頂面だった。(大笑)
その兄が亡くなったのは30年前。
一人っ子になってから、
ようやく自然な笑顔を作れるようになった私だった。
土塀越しに目が合った石仏は、
やっぱり仏頂面だった。(しんみり)