こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

とんど

2022年01月09日 02時36分02秒 | 日記
今年も『とんど』の日がやってきた。
昔はあちこちで見られた『とんど』も、
昨今は町内会単位などで行われることが多い。
日本の風物詩も風前の灯を迎える日が来るかも知れない。
ともあれ昨日は『とんど』の情報がたくさん得られたので一安心。

子供の頃、
わが家の家の前に広がる田んぼの中での『とんど』が恒例だった。
祖父と父が前日から用意する、かなり大きなものだった。
竹藪から切り出した竹を組み合わせた『とんど』
朝早く近くの家から家族が繰り出して、
結構賑やかに行われた。
正月の飾り物を炎の中にほり込んで燃やす。
子供たちは書初めの半紙を持ってくると、
父は長い竹の先にくっ付けて炎にかざした。
燃えて舞い上がる書初め。
一番高く上がると、
字が上手になるということで、もう夢中になった。
子供たちは、
パチパチと爆ぜる竹をものともせず、
火照った顔を身じろぎすることなく、
燃え上がる自分の作品の行方を見つめていたっけ。
最後は燃えてできた竹炭の上へ持ち寄った丸餅をのっけた。
炭はいこり、餅はぷくーっと膨れた。
焦げて黒くなった餅なのに、実にうまかった。
焼けた直後だけに熱くても、凍てた中では気にならない。
ホグホグと平らげたのである。

畑の整備が落ち着いたら、
そのど真ん中で『とんど』をやってのけたいなあ。
父の嬉しそうな顔を思い浮かべながら……!


コメント
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