朝はまず珈琲から始まる。
ペーパードリップで作る珈琲。
ある程度待ち時間がある。
家には家族が仕事に出かけた後で、
シーンと静まっている。
コーヒーの香りだけが、私の相手をしてくれる。
ひとりぼっち……?
表には出さないが、
胸の内でつくため息がドリップ時間を、
カウントしてくれる。
逸らした目の先に、
ウサギのレイちゃんがいる。
共にブレックファーストである。
外では、
私が起きたのを悟った源ちゃんが、
吠えている。(もうちょっと待っててな、源ちゃん。
いつもの朝である。
珈琲をカップに満たすと、
なぜかホッとする。
昔々、喫茶店のマスターだった。
ある日何を思ったのか、ひげを蓄え始めた。
20センチぐらいになるころには、
お客さんは「髭のマスター」と、ちょっとした人気。
ラスプーチンそのものの髭のマスターが、
サイフォンコーヒーを淹れてくれる。
非日常的なワンシーンが絵になったからなのは確かだ。
我ながら見事な髭だったと思い返す。
しかし、あれは若かったから通用したんだろうな。
いまなら、ど汚いじじいだ。(笑)
今朝のコーヒは苦く感じた。
天気がパッとしないせいなのだろう。
ペーパードリップで作る珈琲。
ある程度待ち時間がある。
家には家族が仕事に出かけた後で、
シーンと静まっている。
コーヒーの香りだけが、私の相手をしてくれる。
ひとりぼっち……?
表には出さないが、
胸の内でつくため息がドリップ時間を、
カウントしてくれる。
逸らした目の先に、
ウサギのレイちゃんがいる。
共にブレックファーストである。
外では、
私が起きたのを悟った源ちゃんが、
吠えている。(もうちょっと待っててな、源ちゃん。
いつもの朝である。
珈琲をカップに満たすと、
なぜかホッとする。
昔々、喫茶店のマスターだった。
ある日何を思ったのか、ひげを蓄え始めた。
20センチぐらいになるころには、
お客さんは「髭のマスター」と、ちょっとした人気。
ラスプーチンそのものの髭のマスターが、
サイフォンコーヒーを淹れてくれる。
非日常的なワンシーンが絵になったからなのは確かだ。
我ながら見事な髭だったと思い返す。
しかし、あれは若かったから通用したんだろうな。
いまなら、ど汚いじじいだ。(笑)
今朝のコーヒは苦く感じた。
天気がパッとしないせいなのだろう。