こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

山あり谷あり子育て

2022年03月07日 03時05分03秒 | 日記
きのうの続き。
子供のことで決断を余儀なくされたのは、
二男が授かったすぐだった。
やはり店の棚で、
仕事と子育てを並行させていた。
常連のお客さんが、
赤ちゃんの面倒を見てくれるようになっていたが、
二男はすごいアトピーになってしまった。
あばたになり血が滲むほどひどかった。
といって、
店に連れてこないで、
面倒を頼めるような近しい人はいなかった。
喫茶店は、
近くにあった化粧品の営業所の、
営業部員らに利用された。
彼女らが来店すると、
店内はすぐ煙草の煙でモクモク。
そんな中での子育て、
悪いことにアトピーの赤ちゃんなのだ。
窮地に追い詰められた私と妻の苦肉の策で、
「禁煙喫茶店」に踏み切った。
分煙など話題にもならない時代である。
珈琲に煙草は切り離せないものなのだ。
喫茶店では致命傷の転換だった。
食事メニューを充実させたものの、
焼け石に水。
マスコミが、
播磨で最初というべき禁煙喫茶店を、
こぞって取り上げてくれたが、
結局ダウン。
思い切って田舎にUターンするはめに陥った。
10年以上やった喫茶店経営の終焉だった。
故郷に錦の逆を演じたことになる。
結果的にそれでよかったのだが、
当時は明日への展望が全く開けず、
もう絶望状態だった。
懸命に探した仕事が、
弁当と仕出し会社の「本陣」
夜勤専従で懸命に働いた。
定年まで10数年、昼夜逆転の生活の中、
新しく授かった赤ちゃんを、
昼勤の妻と後退しながら育てることになった。
寝る時間を犠牲にするような日々は、
きつかったが、
赤ちゃんの愛らしさに鼓舞された。

子育てはしんどくて当たり前と、
今では確信している。
コメント
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