こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

落書き

2022年06月30日 10時34分09秒 | 日記
地域交流センターウォールギャラリーで、
「ねひめ広場運営会議」の、
活動記録が展示紹介されている。
私が企画したイベントも掲示されているが、
ヤッター感があるのは、
一連の「落書き大会」
最近の段ボール箱落書きアートや、
でかい落書き、ボードを利用した壁への落書きなど、
参加した子供たちの夢中になった姿を思い出してはニヤニヤ。
芸術の秋を迎えたら、
新しいらくがきイベントを企画してみたいなあ。
私が落書きにこだわるのは、
人生に大きな光をくれたのが落書きだったからだ。
勉強が好きになれない目だたない子供だった小学校時代。
授業も面白くなく、
教科書やノートに落書きしほうだい。
「お前、上手いのう!」
いきなり声を掛けてくれた先生、
担任のY先生、いかつい顔で怖い存在だった。
そのY先生が背後から覗き込んでいた。
一瞬頭が真っ白になった。(怒られる!)
ところがY先生はいかつい顔を崩して、
なんと誉めてくれたのだ。
それまで落書きを褒められたことはなかった。
親ですら「もうこの子は、勉強もせんと」と、
呆れて小言をいうだけだったのに、褒められたのだ!
後日Y先生は神戸新聞を持ってきて、
4コマ漫画、当時は佃公彦さんの作品だったと思う。
「これ画用紙に描いてくれへんか。紙芝居にしたいんや」
まるで夢を見るような展開だった。
初めて人に頼まれて絵を描くという感激に、
一心不乱に描き上げた。
Y先生の言葉に偽りはなかった。
後日、教室でみんなの前に私を呼び出して、
「あの紙芝居、わしの嫁はんのクラスで使わせて貰うたぞ。
みんな楽しんでくれたって、嫁はん感謝してな」
そしてお礼だとノート5冊を手渡して貰えたのだ。
勉強嫌いで目立たない、内弁慶も極まった子供が、
その暗い人生を抜けるきっかけになったのは、
先生に褒められたらくがきだったのはいうまでもない。
そんな由来があって、
落書きを、機会ある事に子供たちへ進めている。
そして褒めて、賞を授与する。
それが成長の糧になってくれることを夢見ながら、
これからも落書きの魅力を、
みんなに提供していきたいと願っている。
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