電話リレーサービスの普及のネックになっている問題の一つが、料金の負担です。
電話料金にはユニバーサル料金が課金されているが、この制度がスタートする時2007年のパブリックコメントの意見に全難聴、全日本ろうあ連盟が出しています。
その時の意見の結果を発見しました。その当時から、業界側にも高齢者や障害者に対するサービスを提供するという社会福祉政策的視点がありました。
しかし、結論の報告からはこれらの視点は削除されてしまいました。また、将来はブロードバンドの普及による新しいサービス、IP電話も考えなくてはならないが、固定電話中心という方向がありました。それは携帯電話が固定電話をはるかに越える普及を見せたことで再度制度が変わっているようです。
今のユニバーサルサービス料金政策にアクセシビリティの検討を加えるために、障害者制度改革の環境が進んだことの他に、電話料金が距離によらないIP電話が固定電話を越えたことや、技術の変化がきっかけにならないでしょうか。
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ユニバーサルサービス制度の将来像に関する 検討アジェンダ案に対する意見招請結果
(平成19年(2007年)3月29日)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/chousa/universal_service/pdf/070329_2_si1.pdf
【ユニバーサルサービス政策の目的(2)】
・ ユニバーサルサービスの構成要件にaccessibility(高齢者・障害者が利用できる特性)を加えるべき【全難聴】
【ユニバーサル制度に係る検討の時間軸(2)】
・ 新構成要素(accessibility)の具現化に向け、時間的要素を考えるべきである。 理由:(d)高齢者・障害者が利用できる特性(accessibility)の内、特に電話リレーサービスの具現化に向け開発計画には時間軸に組み込むことが不可欠である【全難聴】
【フェーズ2(2010年以降)における制度見直しの方向性(3)】
⑥聴覚障害者のアクセス手段として、メディア変換サービス、ブロードバンドサービス、公衆電話、緊急通報を補てん対象とすべき【ろうあ連盟】
注目されることは、この時点で社会福祉政策との関連を通信機器業界も通信サービス事業者もコメントしていることです。
【ユニバーサルサービス政策の目的(1)】
①IP化の進展した環境下においては、社会福祉政策やサービス提供地域の拡大振興策と連携しつつ、3つの構成要件の再検討が必要。その際は、ユーザのためのユニバー サルサービスであることを前提とした議論をする必要【CIAJ】
②今後、高齢化社会が進展することを考えた場合、電気通信サービスの枠を越えた社会福祉政策も目的の一つとして考える必要【QTNet】
【フェーズ2(2010年以降)における制度見直しの方向性(3)】
⑤「次世代ブロードバンド戦略2010」を推進し、デジタル・ディバイドを解消することは重要な課題であると考えるが、サービスの普及における地域間格差を是正することを目 的にしたデジタル・ディバイド解消とユニバーサルサービス制度の議論は厳密に区別して検討すべき【KDDI】
⑦今後、高齢化社会が進展し、高齢者の健康・福祉政策を目的としたサービスが出現することが考えられるが、この場合、ユニバーサルサービスとして確定する条件または 基準をどうするか検討する必要がある。【QTNet】
上記意見の元
ユニバーサルサービス制度の将来像に関する検討アジェンダ案 に対する意見招請結果及びこれに対する考え方 平成19年3月29日 総合通信基盤局
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/chousa/universal_service/pdf/070329_2_si2.pdf
しかし、「結論」として、こうした意見を提出したにもかかわらず、地域格差の解消のためにとどめられてしまったことが分かります。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/chousa/
電話料金にはユニバーサル料金が課金されているが、この制度がスタートする時2007年のパブリックコメントの意見に全難聴、全日本ろうあ連盟が出しています。
その時の意見の結果を発見しました。その当時から、業界側にも高齢者や障害者に対するサービスを提供するという社会福祉政策的視点がありました。
しかし、結論の報告からはこれらの視点は削除されてしまいました。また、将来はブロードバンドの普及による新しいサービス、IP電話も考えなくてはならないが、固定電話中心という方向がありました。それは携帯電話が固定電話をはるかに越える普及を見せたことで再度制度が変わっているようです。
今のユニバーサルサービス料金政策にアクセシビリティの検討を加えるために、障害者制度改革の環境が進んだことの他に、電話料金が距離によらないIP電話が固定電話を越えたことや、技術の変化がきっかけにならないでしょうか。
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ユニバーサルサービス制度の将来像に関する 検討アジェンダ案に対する意見招請結果
(平成19年(2007年)3月29日)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/chousa/universal_service/pdf/070329_2_si1.pdf
【ユニバーサルサービス政策の目的(2)】
・ ユニバーサルサービスの構成要件にaccessibility(高齢者・障害者が利用できる特性)を加えるべき【全難聴】
【ユニバーサル制度に係る検討の時間軸(2)】
・ 新構成要素(accessibility)の具現化に向け、時間的要素を考えるべきである。 理由:(d)高齢者・障害者が利用できる特性(accessibility)の内、特に電話リレーサービスの具現化に向け開発計画には時間軸に組み込むことが不可欠である【全難聴】
【フェーズ2(2010年以降)における制度見直しの方向性(3)】
⑥聴覚障害者のアクセス手段として、メディア変換サービス、ブロードバンドサービス、公衆電話、緊急通報を補てん対象とすべき【ろうあ連盟】
注目されることは、この時点で社会福祉政策との関連を通信機器業界も通信サービス事業者もコメントしていることです。
【ユニバーサルサービス政策の目的(1)】
①IP化の進展した環境下においては、社会福祉政策やサービス提供地域の拡大振興策と連携しつつ、3つの構成要件の再検討が必要。その際は、ユーザのためのユニバー サルサービスであることを前提とした議論をする必要【CIAJ】
②今後、高齢化社会が進展することを考えた場合、電気通信サービスの枠を越えた社会福祉政策も目的の一つとして考える必要【QTNet】
【フェーズ2(2010年以降)における制度見直しの方向性(3)】
⑤「次世代ブロードバンド戦略2010」を推進し、デジタル・ディバイドを解消することは重要な課題であると考えるが、サービスの普及における地域間格差を是正することを目 的にしたデジタル・ディバイド解消とユニバーサルサービス制度の議論は厳密に区別して検討すべき【KDDI】
⑦今後、高齢化社会が進展し、高齢者の健康・福祉政策を目的としたサービスが出現することが考えられるが、この場合、ユニバーサルサービスとして確定する条件または 基準をどうするか検討する必要がある。【QTNet】
上記意見の元
ユニバーサルサービス制度の将来像に関する検討アジェンダ案 に対する意見招請結果及びこれに対する考え方 平成19年3月29日 総合通信基盤局
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/chousa/universal_service/pdf/070329_2_si2.pdf
しかし、「結論」として、こうした意見を提出したにもかかわらず、地域格差の解消のためにとどめられてしまったことが分かります。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/chousa/