難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

中山国公相のポーズ写真と難聴者

2008年09月30日 06時13分24秒 | 生活
080930-050903.jpg中山成彬国土交通相が28日辞任したことが29日の各紙で報じられた。
その発言にはあきれるしかないが、29日朝日新聞トップに掲載されたポケットに手を入れたまま記者会見に臨んでいる同氏の写真を見て、その姿勢にもあきれた。

ポケットに手を入れるという仕草、ポーズは心理学的にも意味がある。政治家にせよ、映画スターにせよ、自分を実際より大きく、強く、優位に見せるという意識の現れだろう。

この場合は、自らの発言に対する国民やマスコミの批判に対する「虚勢」だ。首を傾げながら、右手はテーブルの上に置きながら左手をポケットに入れるというのは自らの弱さ、自信のなさを隠そうとしている気持ちが現れたものだ。首を傾げながら下目に相手を見るというのは、相手を見下している姿勢だ。

もう一人同じポーズをする人を見て、がっくり来た。国連の演説から帰国した麻生総理大臣が専用機のタラップから降りる時、右手は手を振っていたが左手はポケットに手を入れたままだ。

難聴者は、聞こえない分、相手の姿勢や表情からその言わんとするところをつかもうとしている。まぶたの開き具合い、まばたきの間隔、ほほの口の脇の筋肉の状態、身体の向きなどもから多くの意志を感じ取っている。

相手から発せられる言葉を文字に変えるだけではコミュニケーションは不十分なので、要約筆記のスクリーンは話し手の側になければならない。ノートテイクのノートの位置もよく考えなければならない。手話通訳が話し手の側や見える位置に立つのもそのためだ。

しかし、がっくりしてばかりはいられない。障害者施策の充実を図るために議員に要求を強めなくては。


ラビット 記




また鉄道の遅延事故が 電光掲示板は難聴者、聴者に効果的

2008年09月28日 18時53分36秒 | 生活
080928-174327.jpg080928-174447.jpg今日は二つ目の電車遅延事故に出会った。

改札を入ったところの行き先案内とホームの案内に、事故の情報が表示されていた。

難聴者には文字で示されていると安心だ。
一般の乗客もそれを見て入ったり、きびすを返したりしている。情報には、原因や現在の状況、復旧の見通しが表示されているので、見るものは安心する。

あの表示が新交通バリアフリー法によるものとは知っている人は少ないのではないか。


ラビット 記




新幹線のトラブルに巻き込まれた難聴者

2008年09月28日 18時47分51秒 | 生活
080928-122505.jpg080928-福島122220.jpg新幹線の信号トラブルによる遅延事故に巻き込まれた。

難聴だとこうした事故に対応するのにいろいろ苦労が多い。
(1)事故の発生情報の入手
改札口に置かれた事故情報のかかれららたホワイトボードがなければ気付かなかった。

(2)事故情報の内容の確認
事故の状況は刻々変わり、発信される情報、公示される情報も変わる。公表する媒体も音声や文字などさまざまだ。文字も電光表示や手書きなどで内容も更新頻度も変わる。
難聴者は音声で伝達されるとわからない。

(3)事故情報による窓口業務の対応。
事故情報を元に切符の払い戻しや変更を窓口で行うがどういう経路が一番良いかはこちらの条件や希望を言わないといけない。
難聴者が窓口で音声のコミュニケーションが難しいのは返ってくる言葉が予期しない言葉が出てくる場合だ。
普通の指定席、禁煙席、満席、乗り継ぎまでは口を見ていたりこちらから言えばよいが、今回のように
「何時に入線するかわかりません」
「指定席は販売ありません,自由席だけですがよいですか」
「払い戻しはここではなく、降車駅でお願いします。」
と言われると、えっえっと聞き返すことになる。
聞こえないので書いてくださいとお願いしてもペンを持っているのに書こうとしない。

(4)駅や車内の情報入手が難しい。
どのホームに行けばよいのか、改札を通ってホームまで経路、電車が待機していること、発車までの時間、自由席の方向の情報などが放送されている。
その他、他社線の運行状況、振り替え輸送の情報などが放送される。

駅の放送は分からないのは声が反響して聞き分けにくいことと早口になることだ。

(5)家族や職場への連絡が困難
携帯のメールは確実だが大規模な災害発生時には遅延や発信規制がかかる。声の電話は相手の電話に出たことや返事や問いかけが分からない。

難聴者は、かくも電車の事故になると様々な困難に遭う。
それぞれ、自衛的に対応する必要がある。
窓口対応には難聴であることを耳マークを示すか書いて示す。
窓口に筆談ボードやメモを持ち込み、筆談を迫る。筆談ボードで目の前で聞こえないので書いて下さいと書くのは効果がある。

ホームでも放送が分からなければ近くの人に聞く。ただし「どうしたんですか」「事故ですか」と聞いてはいけない。
「遅れているんですか」「何時間遅れですか」「1時間ですか」と具体的に聞く。返事が具体的に返ってくるからだ。

乗車したら。隣の人に聞こえないので何かありましたらこれに書いて下さいと他の人にも聞こえるように言う。

恥ずかしいことはない。これだけ高齢化社会になったのだから皆家族や親戚に耳の遠い難聴者が一人や二人いる。浜崎あゆみだって難聴だ。


ラビット 記




難聴のジャズシンガー 斉藤ひさこ

2008年09月28日 14時56分12秒 | エンパワメント
080927-185629.jpg080927-斉藤ひさこ190735.jpgジャズシンガー斉藤ひさこは突発性難聴で左耳はほとんど聴力がない。

美空ひばりの足と浜崎あゆみの左耳と二人の歌姫と同じ障害を持った私は二人と同じように歌うことに挑戦したいと言っていた。

11月3日、第3回グルーヴィジャズボーカルフェスティバルのコンテストに出場する。


ラビット 記




ダイバーシティ2008と難聴者

2008年09月28日 13時49分32秒 | エンパワメント
080927-183239.jpgハワイの風さんから、障害者のイベントに参加した感想が届いた。
実は、昨晩補聴器をして手話も堪能な難聴のピアニストや突発性難聴と大腿に人工関節を埋め込んだジャズシンガーに出会って、そのパワフルさに感動していたばかりだった。
その前に講演をしたのは難聴の大学教授だ。心理学の博士号を持つ。

難聴者はみな大きな力や個性を花開かせる可能性を持っている。それを引き出すのが運やたまたま巡り会った人ではなく、誰しもが可能性を発揮できるような体制、制度が必要だと痛感していた。
それが「中途失聴・難聴者エンパワメント事業」の障害者自立支援法による制度化だ。難聴者の苦しみの元を話す大学准教授の話を聞いたばかりの県の障害者福祉課長にこの考えを話したところ、顔がぱっと変わった。脈があるに違いない。


ラビット 記
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久しぶりに帰国した翌日、たまたま開いた新聞のページに興味深いイベントの案内があった。「ダイバシティ2008―障がい者と共に生きる」、キャリア戦略研究機構主催とある。お台場で障がい者のイベント?と思ったが、会場は神田とある。勇壮な主催者の名称にも心引かれたので出かけてみた。

ダイバシティはダイバーシティ(diversity=多様性)のことだった。そして、すばらしいイベントだった。
まず会場。従来、障がい者のイベント会場いえば、○○障害者福祉センターとか△△会館など公けの地味な(内輪向きの)場所が多いように思うが、今回はビジネス街の大通りにある洒落た貸しイベントホールだった。次に講師陣の多彩な顔ぶれ。前宮城県知事・現慶応大教授の浅野史郎氏、故国スーダンの障がい児教育のため尽力する全盲のサッカー選手、聴覚障がい者のプロボディボーダー、それに障がい者の雇用を積極的に推進するモデル企業の雇用担当者2名。

トップバッターの浅野氏は、「障がい者の地域参加、就労促進の鍵は、障がい者と接点のない一般市民の非専門家を、いかにこちら側(障がい福祉専門家・関係者)の側へ無理なく引き込むか、というテクニックにかかっている」と力説。厚生省障害福祉課と宮城県知事時代に得た豊富な実例を多数引用し聴衆を引きつけた。

全盲のアブディン氏は「見えないことで、損したことと得したことは?」という直截な質問に対し、「100人の人にすれ違っても彼らの表情がわからないことは損かな。でも、外見で人を判断できないからいつも深い会話ができる」と、完璧な日本語で『建前と本音』を使い分ける日本民族をチクリ。

重度聴覚障害(110dB)の甲地由美恵氏は「障がいのあるなしにかかわらず、海の波はだれにでも差別なく押しよせる。聞こえなかったからこそ海と出会い、ボディボードと出会えた」という。打ち込めるものが見つけられない障がい者には、「夢はあなたの手の中にある。あきらめないで」。手話は使わず口(読)話で育ち、波や風などの環境音を聞くために補聴器を使っている氏だが、「手話だろうと口話だろうと、コミュニケーションの方法を多く持っていれば世界が広がる」。自身、サーフィンの大会で初めてろうのサーファーたちと手話でコミュニケーションをとったときの喜びをシェアしてくれた。人工内耳については、「聞こえていたらボディボードとの出会いはなかった。聞こえないからこそ波に挑戦し続けてこられた。だから聞こえるようになりたいとは思わない」。
甲地氏は面前の口話通訳者(会場の質問をはっきりとした口形で講師に伝える)を読み取っての質疑応答で、会場には手話通訳もパソコン文字通訳もあり、難聴者もろう者も来場していた。聴覚障がい者の多様なコミュニケーション手段を目の当たりにした参加者個人の胸中はどうだっだったろうか。

ITベンチャー企業アイエスエフで障がい者雇用にかかわってきた白砂祐幸氏は「(障がい者雇用の)経験がない、仕事がない、知識がない、金がない、人がいないという5つの「ない」は創意工夫で克服できる。障がい者雇用は長期的にみて、全社員の残業や無駄の削減、生産率と企業への信頼感のアップなど、プラスの効果をもたらす」という。同社はうつ病や産休・病欠からの復帰者、ニート・フリーター、ひきこもり者などの雇用も推進しており、メンタルヘルス不全が社会問題化している今日、さまざまなマスコミ(例:「30代のうつ―会社で何が起きているのか」NHKスペシャル)にも取り上げられている。

広い会場はほぼ満杯で、ぱっと見にも障がい者当事者、福祉関係者、大学生、高齢者、こどもたちが見うけられた。ボランティア100人を使って運営するなど、イベント主催・企画者の手腕を見せつけ、まさに障がい者のキャリア戦略を、文字通り多様な視点から掘り下げたイベントであった。今後も2回3回と続けていく方向にあるそうで、益々の発展を祈りたい。




山形新幹線ストップ。駅情報提供の不備に難聴者は不安。

2008年09月28日 10時54分30秒 | 生活
080928-095727.jpg080928-山形095822.jpg山形駅から新幹線に乗ろうとしたら、上野ー大宮間の信号の故障で止まっている。午前中いっぱい動かないと改札口のホワイトボードに書いてある。

聞こえないものには文字で情報が掲示してあれば、見てわかるので大変助かる。放送の場合には繰り返し言わなくてはならない。

駅の情報掲示モニターを見ていたら案内が表示されているがものの数秒でCM画面になってしまう。何分間もCMが終わるのを待たないと見られない。
状況を確認しなければ、切符のキャンセルをするのか、他の経路を探すのか、家族に連絡するなど、次の行動がとれない。

こういう情報掲示が必要な非常時はその画面に固定して欲しい。窓口に行って、その旨を言ったが変わらなかった。帰られないシステムならば欠陥だし、変更できるのに変更しなければ情報が伝わらないという体制不備だ。
カウンターの中もばたばたしていたがきちっと情報管理ができているのか不安になった。

改札口のホワイトボードには人だかりがして駅員が質問ぜめにあっている。

仙台に出て、常磐線経由で帰ろうとしたが夜の帰京になってしまう。友人がまもなく入ってくる新幹線に乗って待っている方が良いというので窓口で確認してくれた。
聞こえないので書いて下さいというのに、目の前にメモ用紙はあったが時刻表を指さして言う。聞こえない人に書くということをしたことがない感じだ。
これは筆談しますの標示版も耳マークも筆談ボードもない駅だからか。地元の難聴者協会のアプローチが不足している。

結局1時間遅れの新幹線の自由席に乗ったら、動き始めた。やれやれだ。

情報発信のうまくいっていない見本のような場面だった。


ラビット 記




うるさいところの人工内耳 フリーダムのアドロ

2008年09月27日 08時09分19秒 | 人工内耳
080926-123309.jpg昼休みに息子ととあるレストランに入った。ウワーンと人の声が押し寄せてきた。見回すと若い女性客ばかりだ。初老の男性もいるが失礼ながら聴力の低下し始めた方には会話が難しいのではと思われるくらいの騒がしさだ。

今から別の場所を探す時間もないので、案内された席に座った。人工内耳のフリーダムはこうした時に効果のあるアドロという機能がある。これにビームという正面からの音だけにする機能を加えてマッピングされている。
操作はチャンネルを切り替えるだけだ。

確かにノーマルなマッピングより声が浮かび上がって聞こえる。人工内耳だけで聞かなかったが、補聴器との併用の力だろう。

息子が口型、手話、指文字を使ってくれるので、会話が弾んだ。
カナダの難聴者協会のパンフレットには場面別の解決方法の中に難聴者が取るべき方法が書いてある。


ラビット 記





NHK ETV特集「”手の言葉”」を見て

2008年09月25日 21時07分06秒 | 権利

子供と手話.jpg9月21日(日)午後10時からのNHK教育テレビ「ETV特集・“手の言葉”で生きる8歳の小さな手が紡ぐ手話の世界▽聞こえてほしい親の葛藤▽語り大竹しのぶ」を見た。

言語としての手話とろう教育における手話の導入と課題、ろう者自身による教育方法、ろう児における人工内耳の是非、ろうコミュニティ、学校教育と家庭教育の連携、家族の役割など内容が盛りだくさんだった。

しかし、これらのことを伝えようとした意欲は買えるが結果的にはみな中途半端で、主題がぼけてしまったと思う。

ろう児の教育問題に「手話」を前面に出すので、逆に視点が曖昧になっているのではないか。
子どものコミュニケーションする権利、ひとりひとりに合った教育をうける権利があることを視点にしたら、聞こえる子どもも難聴の子ども、ろうの子どもも等しく、自分に最適の環境で教育を受けることが保障されなくてはならないことが浮かび上がり、番組の構成もしっかりしたものになっただろう。

とくに、手話ありき、ろう者イコール手話だけの視点はいただけない。
手話によるコミュニケーションと聴覚を「対立」させたり、聴覚機能を音声言語のコミュニケーションにのみに限定するのは、昨今の世界の聴覚障害児教育でも受け入れられないだろう。
最近の補聴器や人工内耳の発達はめざましいものがあり、ろう学校でも補聴器や人工内耳をした子どもが増えているはずだ。ろう者でも使用している人は増えている。


高木医師.jpg聴覚は風の音などの自然音、楽器音などの情操醸成また現在の社会では交通における危険予知や災害警報、各種の生活の信号音を感じるために重要な感覚情報だ。
このことを親も教師も医師すらも説明できていないのは解せない。
編集段階でこうしたコメントが削除されていることはあるだろうけれど。

人工内耳がうるさく感じるのは、脳が慣れていないためだ。胎内にいる時から音や声を聞いている子どもに比べて、初めて外界から入る音に衝撃があるのは当然だ。それをきちんと説明して、適切なマッピングと少しづつ馴らしていくリハビリテーション、ハビリテーションをしなかったのが問題であって、人工内耳のせいではないだろう。

特に自分でも理由の分からないのに人工内耳を取りたいとろう児に繰り返させるのは、なんの意図があるのだろう。人工内耳と人工内耳をしているものに対する偏見と差別をもたらしかねない。

番組には、父親の姿がないこと、ろう学校にいるはずの多様な他の子どもたちの姿が見えないこと、専門性を持つ教師集団の姿もない、地域との関わりも見えない。


ラビット 記


学習障害者にもパソコン要約筆記。

2008年09月25日 20時45分08秒 | PHSから
080915-155024.jpg日本障害者リハビリテーション協会から、ディスクレシア(学習障害)を理解するための講演会とデモを行う企画を紹介された。

この企画の情報保障はパソコン要約筆記が最初から付いている。
手話通訳や点字資料などは希望者にのみ提供される。要約筆記がスクリーンに長く表示されているので、学習障害者にも音声がアクセシブルになるのか。
パソコン要約筆記者は、通訳としての役割を意識していない場合には、機械的に聞こえたまま入力しようとする。
しかし、学習障害者にとって理解しやすいのだろうか。話し言葉をそのまま文字で表示された時、読み下すのは骨が折れる。オンで聞くのと知能を使って「読む」のでは脳のストレスが違う。
聞こえているとは言え、学習障害者も読むのは大変だと思うが、どうなのだろう。

当事者の受け止め方を聞き、「コミュニケーション支援者」としての役割を期待したいが。


ラビット 記

--ここからご案内--
http://www.normanet.ne.jp/info/seminar081101.html

イベントのご案内
「ディスレクシアの子どもたちへの読みの支援‐DAISYを使ってみよう」

●日時:2008年11月1日(土)10時00分~17時00分まで

○主催:(財)日本障害者リハビリテーション協会
○協力:NPO法人エッジ・(社)日本国際児童図書評議会・ゲートシティ大崎
○助成:独立行政法人 福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」
●参加費:無料
○定員:400名

●会場:ゲートシティホール ゲートシティ大崎 地下1階(品川区大崎)
*JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線「大崎駅」
 下車、南口改札(新東口)より徒歩約1分
 東急バス(渋41)「大崎駅」下車
http://www.gatecity.jp/access/index.html


趣旨
日本ではあまり知られていませんが、字を読むことに困難な人たち(ディスレクシア)がたくさんいると考えられています。
 怠けていると思われることがしばしばありますが、早期から自分にあった情報や教育支援を受け、学習方法を見出すことができれば、自尊心を失うこともなく、その才能を伸ばしていくことができます。
 そのような子どもたちへの読みを補助し、読みやすい学習教材や図書を作成するために、DAISY等の情報技術が有効だと考えられます。
 ディスレクシアへの理解とその支援としてDAISYを知ってもらうために講演会や体験会などのイベントを開催します。

【講演会】
■開会の挨拶

■基調講演
 DAISYを利用したディスレクシア支援
 河村宏(国立身体障害者リハビリテーションセンター特別研究員)

■ディスレクシアを知ったときの驚き・親の立場から
 末盛千枝子(日本国際児童図書評議会副会長)

■ディスレクシアに対する支援-当事者の立場から
 藤堂高直(建築家)

■ワークショップ報告ビデオ上映

 --昼食--

■ディスレクシアとマルチメディアDAISY
 -当事者そして教育者の立場から 神山忠(岐阜県立関特別支援学校 教諭)

■ディスレクシアへのDAISYの有効性-発表1
 山中加奈(兵庫県LD親の会 たつの子 副代表)

■ディスレクシアへのDAISYの有効性-発表2
 田中和美(公立中学校コーディネーター)

 --休憩--
■意見交換会「DAISY図書はどうやったら手に入るのか?」
 指定討論者:井上芳郎 (LD親の会・公立高校教諭)
       樋口 一宗(文部科学省 初等中等教育局 特別支援教育課 特別支援教育調査官 発達障害教育担当)

--閉会--
(発表者、順序等は予告なく変更になる場合もあります)


★同時開催★
●DAISYワークショップのビデオ上映、作品展示
 ディスレクシアの子どもたちにDAISYの楽しさを知ってもらうワークショップを事前に開催し、その様子を撮影したビデオを上映。同時に子どもたちが自由に描いた絵をDAISY化した作品の展示を行います。

●DAISY体験・相談コーナー
 実際にDAISY図書を体験したり、ディスレクシア児を対象とした教材や図書作成について相談にのるコーナーを設けます。


●DAISYに関わる機器展示
 ハードウェア、ソフトウェアの展示

●ディスレクシアの画家マッケンジー・ソープ氏絵画展
 ご自身がディスレクシア(文字の読み書きが困難な症状)でありながらも成功した画家マッケンジー・ソープさんの絵画展を開催します。

■パソコン要約筆記あり。
 手話通訳・点字資料・磁気ループが必要な方は申込みの際にご記入ください。

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■講演会&イベント
(2008年11月1日 ディスレクシアの子どもたちへの読みの支援-DAISYを使ってみよう-)お申込み

■下記にご記入の上、FAX(03-5273-0615)またはメールdinf-j@dinf.ne.jpまでお申込み下さい。

□お名前(ふりがな)
□ご所属
□ご連絡先
□〒
□住所
□Tel
□FAX
□e-mailアドレス

下記に該当します(該当するものに○を付けてください。)
1)車イス使用
2)手話通訳が必要
3)点字プログラムが必要
4)磁気ループが必要
5)その他

※ ご提供いただいた個人情報は、日本障害者リハビリテーション協会の個人情報保護方針に従い、厳重に管理いたします。また、この情報に基づきシンポジウム、講習会等のイベントの開催案内、書籍のご案内その他当協会が有益であると判断する情報をご案内させていただくことがあります。
ご案内を希望されない場合はその旨お知らせください。

■申込先・問合せ:(財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター内
TEL:03-5273-0796 / FAX:03-5273-0615 /e-mail: dinf-j@dinf.ne.jp
URL:http://www.normanet.ne.jp/info/seminar081101.html
担当:有田・太田・吉広・野村





歯の噛み合わせの音が聞こえるのは?

2008年09月25日 18時55分40秒 | PHSから
080923-083141.jpg今日の午後から、人工内耳の聞こえ方ががらっと変わってしまった。なんだか詰まっていた栓がパカッととれたような聞こえ方だ。

何しろ、歯の噛み合わせの音がカチカチ頭に響くように聞こえる。変だ。人工内耳を切って、補聴器だけにして口をぱくぱくさせるとそれも聞こえる。人工内耳を入れて、補聴器を切っても聞こえる。

なんじゃ、こら。両方切るとそんなには聞こえない。単純に噛み合わせ音が頭蓋骨を伝わっているのか、補聴器と人工内耳が音を拾っているのか。その両方か。

なんだか分からないが、帰宅したらトレーニング用の音声を入れてItuneアイチューンを聞いてみよう。アイチューンはアップル社製の音楽データ管理ソフトだ。ニュースなどの朗読テープをデータ変換した。
このWS011SHのPHSにも取り込めるのかしら。そうしたら通勤中も聞ける?

人工内耳も日々聞こえが変化している。人工内耳との併用で効果を高めようとしている補聴器もそれに併せて調整するので普通よりも調整の頻度が高く、かつ長期にわたる。
常に変化する聞こえの状態を確認するには一定の音源が必要だ。いわば基準線にあたる朗読データだ。


ラビット 記
自分で作った酢豚風炒めもの




難聴者の聞こえない社会の音 車の警報音

2008年09月24日 20時53分14秒 | 生活
080924-164326.jpg会社の車で出張して帰社した際、ピーッ、ピーッと何かが鳴っているのが聞こえた。何かと思ったら、スモールランプを点けたまま車のドアを閉めたからだ。
消し忘れ防止音が鳴っていたのだ。この車は13万キロも走っている年代物だがそういう警報は前から装備されていたのだ。

ちょっと前にも、シートベルトをしないで走り始めたら警報がしばらく鳴っていた。

こうした警報音は、人工内耳をしている時だけ聞こえる。補聴器だけの時は聞こえていなかった。


ラビット 記




難聴者の集いのチラシ配布の報告

2008年09月24日 07時31分44秒 | 生活
080924-072316.jpg水曜の午後から休暇を取り、H市難聴者友の会のY会長と一緒に市の障害福祉課に行き、課長、Sさんに「集い」の広報のお願いに行った。友の会の方々には会えずじまいで残念。

市役所と支所への配布は市の後援があるから大丈夫と思っていたらい有料のイベントの広報は難しいとのこと。
Y会長が市民センターはどうかと聞いてくれ、市民活動支援センターで市内20カ所に会る市民センターにチラシを配布してくれることになった。「団塊の世 代等地域活動参加支援デスク」とか書いてあった。申請書を書いて、チラシを20枚ずつ18カ所に配布してもらうため、1枚ずつ数えて置いてきた。
http://www.tonancyo.org/tirashicolor.pdf

市役所の後は、H市心身障害者福祉センターへ。このセンターで中途失聴難聴者向け手話講習会も要約筆記者養成講習会も行われています。あいにく所長が不在だったが明日Yさんが要約筆記サークルの例会でPRしてくれることになったので残ったチラシはボランティアセンターにお願いすることにした。

ここの所長と地域の中にいる難聴者の支援を民生委員を通じて行いたいと話したら、それは市役所二階の健康福祉総務課が民生委員の担当だと教えて頂く。

時間がなくなってきたので、南口の補聴器店に行く。市の指定業業者になっているので義母も会長さんも行っていた店。集いの目的、地域の難聴者に情報を提供したいのでチラシを置かせて欲しいと依頼した。しかし、明瞭に話さない人だったが、よろしくお願いしますと強引に置いてきた。

近くにもう一店あるというので行くと客が二人いた。店長が不在で断わられるが説明だけでもと粘るとあと10分くらいで戻るとのこと。再度店長にるる説明。待ち席のテーブルに置くだけでよいのかというので、ぜひとお願いしてた。

日曜出勤前に、駅前スーパーの眼鏡店に、カラーのチラシを出して「今度隣駅ので」と地域性をアピール。「Hの伝統芸能の」とさらに地域性をアピール。
「補聴システムと字幕を使った聞こえのバリアフリー公演」をすることになったのでと、「聞こえ」で補聴器と関係のあることを示唆し、「バリアフリー」とようやくなじみが出てきた障害者への配慮の言葉で引きつける。
「これが広報のご協力のお願いの文書ですが」と団体名の入った文書を出して、広報のお願いであることを告げ、このチラシをお店のお客様に渡して欲しいとチラシの配布の依頼であることを説明する。

このカラーのチラシは訴求力と信用性が高い。


ラビット 記




難聴者の集いのチラシを補聴器店頭に

2008年09月24日 05時51分39秒 | 補聴器
080923-191320.jpg080923-191344.jpg一昨日の日曜日に、近所の眼鏡屋さんにある補聴器販売コーナーに、来月ある「八王子伝統芸能車人形 聞こえのバリアフリー公演」のチラシをおいてもらうように依頼した。

いつもはメガネを購入や修理を依頼している店だ。
「お客ではなく。協会の立場できました」と名刺を出して名乗った。

火曜の日に、こっそり見に行ったら、ちらしが置いてあった。


ラビット 記




電車の遅延情報。少し遅いがそれでも。

2008年09月22日 18時52分36秒 | 生活
080922-181313.jpg病院の帰り、ラッシュアワーでホームが混雑していた。しかし。混み方が違う。電車が止まっている。

何かの原因で止まっているのだが、放送はうるさくて何を言っているのか分からない。

困ったがしばらく電光掲示板を見ていると先の駅で線路に人が入ったためと表示された。状況に応じて手入力した文章だ。
今までは、これがないのでいらいらしたりしたが難聴者には安心だ。


ラビット 記





NHKETV特集「手の言葉」 番組の主題は??

2008年09月21日 16時46分45秒 | 生活

NHKE手話.jpg今晩、NHK教育で22時から、「”手の言葉”で生きる8歳の小さな手が紡ぐ手話の世界~聞こえて欲しい親の葛藤」が放送される。

手話は独自の文法体系を持つ言語というのは通説になりつつある。しかし、一般の人々にはわかりにくい。
また、すべての聞こえない人が手話を使っているわけでもないし、日本語の文法に沿った表現をしているろう者も多い。
手話はその使われている言語の影響を強く受けるからだ。

他の言語の影響を受けることの少ない聞こえない子どもたちは、手話を獲得し、使いこなす。
言語能力を人は生まれながらに持っている。コミュニティの中で発露し、育まれるのだろう。

障害者の権利条約に、手話は言語であると規定されたと言われてるが、条約には言語は音声言語、手話、その他の形態の非音声言語という記述だ。

その前段には、コミュニケーションはあらゆる形態、手段及び様式とされている。難聴者の使う手話は否定されないことも明白だ。

番組を見てまた考えたい。


ラビット 記
※視聴後、タイトルを「難聴者の手話」から「『手の言葉』 番組の主題は??」に変更しました。