難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

障害基礎年金の「事後重症」って。

2011年05月31日 20時05分18秒 | 生活
20歳前に初診があり、20歳時に年金2級、障害者手帳3級であれば、障害基礎年金が申請時から5年遡って申請できるがそうでない場合は、「事後重症」として申請時から給付される。

「事後重症」はいま重症だがその前はそうではなかったとされてしまう。
カルテの保存年限が5年だから20歳時の障害の程度を示すのは困難だ。

障害厚生年金の申請が出来ればこれは障害基礎年金とセットになっているので2階立ての制度の双方が受給できる。
いったん聴覚障害で受給していると同じ障害では認められない。

ラビット 記

人工内耳の聞こえと業務ミス

2011年05月31日 19時52分29秒 | 日記(つぶやき)
今日は月末で在庫棚卸し日だ。
担当者の読み上げる在庫数字を聞いて、確認する。30アイテムくらいだが、数字の他に出荷期限も読み上げられる。
倉庫が静かならば在庫を記した記録表を見たままでも聞くのは大丈夫だ。これは人工内耳だからで、補聴器では数字を聞くのは無理だ。

しかし、先月の棚卸しの出荷期限の日にちを聞き間違えたのか、今日で期限を迎えるアイテムが二つも発生してしまった。
すぐ発注担当者に伝えたが失敗だ。これは現場で再確認に行かないとならない。

聞こえに過信は禁物だ。

ラビット 記

◆シネマシティ邦画字幕版NEWS 5/28日号◆ #jimaku

2011年05月31日 19時22分10秒 | 日記(つぶやき)
立川シネマシティの字幕付き映画上映スケジュール。

お、有川浩の「阪急電車」が映画になっている。字幕付きだ。

ラビット 記
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梅雨入りしまして、雨が多くなってきました。
そんなときは映画館に行くに限りますね(笑)

さて、6月~7月の邦画字幕版のラインナップがそろってきました。
夏休みの話題作も、どんどん加えていきますので、ご期待ください。

それでは、劇場でお待ちしております!

『GANTZ PERFECT ANSWER』 6/3(金)4(土)

『阪急電車』 6/8(水)9(木)

『岳』 6/15(水)16(木)

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら』 6/22(水)23(木)

『プリンセス トヨトミ』 7/4(月)5(火)

『星守る犬』 7/14(木)15(金)

上映時間はこちらから
携帯

http://cinemacity.co.jp/i
パソコン
http://cinemacity.co.jp/webReservation/calendar.do

要約筆記者を法廷に初配置、裁判員裁判で

2011年05月31日 08時06分15秒 | 要約筆記
裁判員裁判の要約筆記について情報提供があった。

ラビット 記
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裁判員裁判のニュースです。
神奈川新聞より。
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要約筆記者を法廷に初配置、裁判員裁判で/横浜地裁
2011年4月20日
 19日に横浜地裁で開かれた殺人事件の被告を審理する裁判員裁判初公判で「選任された裁判員、補充裁判員の中に耳の不自由な方がいる」とし て、県内で初めて公判のやりとりをその場で文字にして伝える要約筆記者が法廷に配置された。

 地裁によると、初公判では、要約筆記者が検察官や弁護人らのやりとりをパソコンに入力、裁判員らの手元のモニターに文字が映し出された。

 同地裁は裁判員候補者に対して、要約筆記や手話、点字翻訳、移動介助者などが必要かどうかを選任手続き前に質問、支援希望を確認している。
全国 では昨年5月、強姦(ごうかん)致傷事件を審理した奈良地裁が、補充裁判員の希望を受け要約筆記者を活用。一方、高知地裁では、手話通訳を希望し た候補者に対し、通訳を手配しなかったというトラブルがあった。

 同日審理された寒川町、無職石井翔平被告(22)は殺害の事実を認めたが、弁護側は承諾殺人罪の適用を主張。起訴状によると、石井被告は昨年8 月31日、自宅で実母を刺殺したとされる。

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1104200014/

「レインツリーの国」2

2011年05月30日 20時48分31秒 | 難聴一般
うわっ、めちゃやばい。
難聴の若い女性の「ひとみ」が突っつけどんなのは甘えてるって喝破した「二塁打ナナコ」はすげえ。

このレインツリーの国が難聴者のことを丁寧に書いてある小説という評判は難聴の障害を聞こえないこと、不便なこと、周囲の無理解、手話の受け止め方などが他に類書のないくらい丁寧に詳しく書いてあるからではなく、難聴者の持つ心の微妙な部分、突っつけどんになってしまう気持ち、どうしても我慢してしまう気持ち、でも何で分かってくれないのかと言いたい気持ちなどを有川浩が伸とひとみとのメールのやりとり、会話で絶妙に心理描写しているからなのだ。

会話体で語られるその心理は難聴者は誰にも話すことが出来すに胸の内に埋めてしまっている。
ひとみが話せるのは「フェアリーゲーム」で共感した二人だからであり、有川浩だからだ。

この先を読むのがはばかられるわ。


ラビット 記
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※あれ、電車ががら空きだ?風が強いからか。宮城県では大雨暴風波浪土砂災害警戒警報が発令されている方が心配だ。

レインツリーの国

2011年05月30日 19時53分19秒 | 難聴一般
有川浩の「レインツリーの国」を読み始める。
最初の1章の53ページまでは伸とひとみのメールのやりとりが大半だ。
難聴、中途失聴のことは一言も出てこない。
心理描写の絶妙さは「阪急電車」でもそうだがここでも遺憾なく発揮されている。

第2章「重量オーバーだったんですね・・・」
喧嘩できる仲というのは「いい」関係だ。言いたいことを言えるというのは単なる友だち、友人とかの一線を越えている意味がある。
喧嘩を売られた言葉を受けたら喜ばないといけない。

おいおい、伸がそこまで優しくできるのはなぜなんだ。

ラビット 記
※出勤途中に枇杷の木がある。結構実が生っている。

第32回障害者制度改革推進会議の報告、全難聴

2011年05月30日 19時14分03秒 | 障がい者制度改革
全難聴から「推進会議だよりNo33」で第32回推進会議の報告があった。

ラビット 記
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第32回「障がい者制度改革推進会議」
【障害者基本法改正の状況】
障害者基本法の改正については第31回の推進会議で法案の解釈をめぐって、構成員から様々な質問な出たことを前回お知らせしました。そのあと、改正案は4月22日に閣議了承され衆議院に提出されました。未だ、審議は開始されていませんが、今の国会の会期は6月22日となっていますので、6月早々には審議入りしないと今回の国会で障害者基本法の改正案は成立しなくなる恐れがあります。

このような状況の中で、自由民主党、公明党などの野党は政府提出法案に対する対案を用意しているとの情報もあり、政府提出の改正案のまま成立するかどうか、不透明な状況にあります。第32回の推進会議で内閣府より、状況に変化があり次第推進会議にも連絡するとありましたが、事態の推移を注意して見守りたいと思います。

【第32回推進会議】
第32回推進会議は「災害と障害者について」というテーマで5月23日に開催されました。会議には27の障害者団体が救援活動の現状について報告書を提出、また構成員は意見フォーマットに従い事前意見を提出しました。各団体の報告数値を集計すると、安否確認の出来た9000名のうち、死者が約100名とのことです。
震災による死者に占める障害者の割合がどうか、詳細な調査はこれからになると思いますが、災害の様々な場面での障害のある人とない人との比較検証は大切なテーマとなるというのが推進会議での一致した意見でした。

また、安否確認に当たって、障害者手帳の保持者などの情報が、個人情報保護の壁に当たってなかなか入手できない問題も指摘されました。
 災害時に障害者が受ける被害について、担当室より
①生命・身体・財産などへの直接被害、
②利用していた福祉サービスの途絶、
③公的サービスの喪失による生活困難、
④生活環境・社会環境の急激な変化による生活困難、
⑤支援欠如による障害者の社会生活からの排除、
という5類型の提示があり、これに対して精神的な抑圧などの被害も重要との意見がありました。

緊急事態での支援・配慮の欠如が、社会の弱い層に集中的に表れるのは事実で、避難所での災害弱者の姿は社会の縮図という指摘は、その通りと思います。

 新谷よりは、災害など緊急時でのテレビ放送のリアルタイム字幕の問題を再度提起しました。状況は改善されずに現在も続いています。
地震・津波・原発事故・帰宅困難・計画停電など複合的な今回の災害で、なぜ緊急放送に字幕が付かないのか、文字情報の欠如がどれほどたくさんの人を無視、疎外しているか、考えるたびに居たたまれない思いになります。

人工内耳と耳鳴り

2011年05月30日 18時59分44秒 | 人工内耳
駅前のマックに入って座ったとたん、左からプーーンという耳鳴りがする。それに周囲の音が混じる。
人工内耳がトラブって異音を発しているのかと思ってコイルアンテナを外すが同じだ。人工内耳で耳鳴りがマスキングされると聞いていたがそんなことはない。

よく人から聞くゴーッという音でもない、舌の付け根のリンパ腺が腫れているので、リンパ液か血液の流れが悪くなって耳鳴りになっているんだろうか。
人工内耳の電池が切れて無音になったが耳鳴りは相変わらずプーーーンとしている。

ラビット 記
※温帯低気圧の影響か西の空は半分黒い雲だ。風が強い。

天気予報のバリアフリー化はどこが責任を持つか

2011年05月30日 08時19分34秒 | バリアフリー
台風2号は温帯低気圧に変わったが、東北地方を含む東日本で大雨となるので厳重な警戒が必要と言われている。また地盤の低下した沿岸部では満潮と低気圧で潮位があがるので警戒が必要と発表されている。
潮位があがるのは台風などと違い風も音もない。

大震災の後だが、警戒警報、避難警報を聴覚障害者にどのように伝えるのかのシステムがない。
停電でなくればFAXは有効だ。しかし自ら消防署等に登録が必要だ。
要援護者、要介護者の登録もそうだ。
様々なサービスを併用する必要があるがサービス間の連携も求めたい。


ラビット 記
※写真は、地震速報と大型台風の予報と両方が表示されている。
まさに災害列島だ。

難聴者の「難聴者らしい」こと。

2011年05月30日 07時03分29秒 | 難聴一般
いろいろな難聴者と話す機会があったが、その人たちはとにかくも自分は聞こえないということを自覚している。しかし、その対応方法はまちまちだ。
例えば、補聴器のハウリングの話題になるとみな他人に指摘されるまで気がつかずに「恥ずかしい」と思った体験は持っている。中にはしょうがないじゃんかという人もいれば、困るんだよねという人もいる。
健聴者みたいに話すと間髪を入れずに反応してくる人工内耳装用者もいれば、首を傾げるので筆談ボードに書く人もいる。ろう者に近い手話を使う難聴者もいる。こうした難聴者が一緒にいるところで交流していれば自ずと自分以外の難聴者とのコミュニケーション方法が身につく。

話が行き違いながら、相手によってコミュニケーション方法を変えながら対応していくというのは難聴者「らしい」ところではないか。単に難聴者に多様なコミュニケーション方法があるというだけでなく、自然にそれに対応した方法で話をすること、スマイルで終わるコミュニケーションもあることなどが「らしい」。

ラビット 記
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可能性に挑んだ聴覚障害者: ろう者・難聴者50年のあゆみ
ろう者・難聴者・中途失聴者たちは、障害と人生にどう向き合ってきたか。この50年を働きざかりで生きた人々が綴る、人生とみみより会活動。どのように働き、家庭をもち、社会的自立をとげたか...一人ひとりの人生が、日本の聴覚障害者史に新しいページを拓く快挙だった。

http://bit.ly/iFdnI7

NHKや各放送局は、天気予報や警戒警報の発令時などは字幕放送やオープンキャプションで

2011年05月30日 05時52分03秒 | 日記(つぶやき)
NHKや各放送局は、天気予報や警戒警報の発令時などは字幕放送あるいはオープンキャプションで情報を伝達してほしい。#jimaku #saigai #nhkpr
NHKは、総務大臣から障害者や外国人などに対する情報提供に留意するように通知があったはずだ。

ラビット 記
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大雨と暴風及び高波に関する全般気象情報 第2号
http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/000_00_662_20110529195413.html

平成23年5月30日04時53分 気象庁予報部発表
(見出し)
低気圧や前線の影響で、引き続き30日は西日本から東北地方にかけて激し
い雨の降る所がある見込みです。西日本と東日本、東北地方では土砂災害や
河川の増水、はん濫、低地の浸水に厳重に警戒して下さい。また、東日本か
ら東北地方の太平洋側では暴風と高波にも警戒して下さい。

(本文)
[気圧配置など]
 紀伊半島付近には低気圧があって、30日夜には関東の東海上に進む見込
みです。低気圧の上空には寒気が流れ込んでいるため、30日は低気圧や前
線の周辺で、大気の不安定な状態が続く見込みです。

[防災事項]
<大雨>
 30日は、西日本と東日本では朝まで、東北地方では昼過ぎまで、雷を伴
った1時間に30ミリから40ミリの激しい雨の降る所があり、北陸地方で
は30日明け方は局地的に1時間に60ミリの非常に激しい雨が降る見込み
です。西日本から東日本では広い範囲で降り始めからの雨量が200ミリを
超え、5月としては記録的な大雨となっています。また、東北地方では、こ
れまでの地震により地盤の緩んでいる所があり、31日6時までの24時間
に150ミリの雨が予想されます。
 土砂災害や河川の増水、はん濫、低地の浸水に厳重に警戒し、落雷や竜巻
などの激しい突風に注意して下さい。





JDF、被災障害者への支援を要望

2011年05月28日 10時22分39秒 | 東北地方太平洋沖地震
JDFが政府に被災障害者への支援を要望した。

ラビット 記
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2011年5月23日

内閣総理大臣 菅  直人 様
厚生労働大臣 細川 律夫 様
総務大臣   片山 善博 様
国土交通大臣 大畠 章宏 様

日本障害フォーラム(JDF)
代表 小川 榮一


被災障害者等の今後の支援についての要望

 平素より障害者施策の推進に格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
このたびの東日本大震災における未曾有の被害について、各方面で様々なご尽力とご配慮をいただいていることに、心より敬意を表します。
現在、震災より2か月が経過していますが、引き続き緊急の援助が求められるとともに、今後の復興・再生に向けた新たな課題も見えてきています。
今後とも障害者の支援が効果的に行われるよう、下記の項目につき要望します。



1.インクルーシブな社会の構築を基本としてください。
今回の大震災では、多くの障害者が被災したほか、障害のない人々も、住まいや働く場などを奪われ、社会生活上の何らかの障害を有したとも言えます。今後の仮設住宅の整備とバリアフリー化等を含め、被災地域の中期的長期的な復興・再生にあたっては、排除や分け隔てのない「インクルーシブな社会」の構築を旨として行ってください。これは、現在改正の作業が進められている障害者基本法や、障害者権利条約の精神とも一致するものです。

2.「復興構想会議」に障害当事者を参加させてください。
この観点から、閣議決定に基づいて開催された「東日本大震災復興構想会議」の委員に、障害当事者やその関係者が含まれていないことに懸念を抱かざるをえません。
同会議は、「復興基本法案」における提言機関にも位置付けられると報じられていますが、このことからも、インクルーシブな地域社会の構築のため、会議やその検討部会、関連機関等に障害当事者を参加させてください。
また、現在進められている障がい者制度改革推進本部/会議との連携も行ってください。

3.復興と社会保障を両立させてください。
今後の復興の過程において、復興費用の確保などの名目で社会保障費の削減はしないでください。
インクルーシブな地域社会を構築する目的と、社会保障は相反するものでは決してなく、むしろ補完しあうものです。

4.個人情報保護に関する便宜をお願いします。
震災から2か月が経過した現在も、被災した障害者の安否確認が続けられています。
過去の震災の経験から、地域の防災関係者が「災害時要援護者」の情報共有を一定程度できる指針は示されていますが、現在被災地では、支援者が必要な情報を入手できず、在宅障害者などを確認することができない状況にあります。
一定の条件の下に、障害者団体や支援団体等にも情報を開示し共有できるよう、より具体的な指針を示してください。

5.放送や情報伝達における情報保障を徹底してください。
今回の震災では、相次ぐ余震や原発事故の情報など、生命や財産に関わる情報が今も日常的に流されていますが、多くの障害者がその内容を知ることができない状況が続いています。テレビ放送(生放送・緊急放送を含む)や、地域における災害情報等の伝達においては、手話、字幕、解説音声、分かりやすい内容等による情報保障を徹底してください。
また、政府広報や各省庁・自治体等から発信されるニュース等については、テキストデータ、点字、ルビ付き資料など障害当事者がアクセスできるものを準備し、また関係機関の連絡先を掲載する場合は、電話番号のみでなく、ファックス番号やEメールアドレスも記載してください。

6.障害者自立支援法等の柔軟な運用と、国の費用負担を願います。
被災の実情を踏まえ、障害者にかかる手続きや、障害者自立支援法等の制度利用について、下記の事項を含む特段の配慮をお願いします。
また、被災したすべての障害者や事業所等が、支援の対象から漏れ出ることがないよう、下記の事項を含め、広く国が費用を負担する仕組みとしてください。

(1)特定疾患等の証明書の再発行にかかる手続きを簡略化してください。

(2)震災に伴い交通手段がなお限られていることから、通院等にかかる交通手段やその費用を確保し、本人に追加の負担がかからないようにしてください。

(3)居住市町村以外での生活を余儀なくされている障害者へのサービス給付を含めて、障害者自立支援法等の柔軟な運用を行ってください。「被災県」以外に避難している被災障害者に対しても、十分な支援を行ってください。

(4)2011年度末は自立支援給付事業体系への移行期限となっていることから、被災の実情を考慮しこの期限の延長を講じてください。

(5)社会福祉施設等への介護職員の派遣に当たっては、被災地の受け入れ事業所が自立支援給付等公費給付により負担する仕組みには無理があるので、国の負担での派遣が可能となるようにしてください。

(6)社会福祉施設等災害復旧費の国庫補助に当たっては、居宅介護事業所など特定の事業所を除外することなく、被災のあったすべての事業所が支援を受けられるようにしてください。

JDF事務局
 東京都新宿区戸山1-22-1(日本障害者リハビリテーション協会内)
 TEL: 03-5292-7628 FAX: 03-5272-1523 E-mail: jdf_info@dinf.ne.jp

JDFの障害者基本法改正への要望

2011年05月28日 10時21分54秒 | 障がい者制度改革
JDFが民主党に障害者基本法改正への要望を提出した。
ラビット 記
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2011年5月24日
民主党代表  菅 直人  様
民主党幹事長 岡田 克也 様

障害者基本法改正への要望
日本障害フォーラム
代表 小川 榮一

日本障害フォーラム(JDF)は本年4月22日付で内閣府から国会に提出された障害者基本法の改正案について、障害者権利条約および障害者制度改革推進会議で取りまとめられた「障害者制度改革の推進のための第二次意見」(第二次意見)の内容等を踏まえ、以下の点を要望いたします。



1.前文を挿入すること
   障害者基本法の今回の改正は、今までの基本法の制定及び改正に培われた成果を土台とし、21世紀最初の国連人権条約である障害者権利条約を国内で実施するための法整備の第一歩となる改正である点を示すべきです。この趣旨にのっとった前文を入れてください。

2.法律の目的は権利の保護・尊重であること
   改正案第一条「目的」に関連して、障害者権利条約の理念に基づいて、新しい障害者基本法の目的は障害者の権利の促進や保護であることが明確にわかる書きぶりにしてください。

3.障害者の定義はいわゆる谷間の障害者を作らない書きぶりであること
改正案第二条の障害者の定義について、障害の社会モデルの考え方に則して、いわゆる谷間の障害者を生まない包括的な規定にしてください。発達障害、高次脳機能障害、難病等(慢性疾患に伴う症状)を含むすべての障害者を網羅している書きぶりにしてください。

4.改正案第三条の「可能な限り」という文言を削除すること
  改正案の基本原則(第三条)の二,三の「可能な限り」という文言について、障害者基本法は、障害者施策全般の理念を示す法律です。障害者だけがなんらかの制約が加えられる印象を与える「可能な限り」という文言をすべて削除し、「他のものと平等に」という条約の規定を踏まえた書きぶりにしてください。

5.合理的配慮を明記すること
   改正案第四条の二に関連して、「合理的な配慮」という文言を「合理的配慮」に変えてください。障害者権利条約第2条等で規定する合理的配慮と同一の概念であることがわかる書きぶりにしてください。

6.教育条項においては、インクルーシブ教育の原則を明確にすること
   改正案第十六条の教育条項に関連して、第1項で、障害のある子どもと無い子供が「共に学ぶ」インクルーシブ教育の原則が明確になるようにしてください。「可能な限り」は削除してください。

7.労働条項(職業相談等)においては、労働政策と福祉政策の一体的推進を明確にすること
  改正案第十八条、第十九条の労働関連条項について、国際的な動向や第二次意見を踏まえ、労働施策と福祉施策を一体的に展開して、働くことを希望する障害者が合理的配慮を受けながら、できるだけ障害者が障害のない人と平等に一般労働法規の適用が受けられるようにするということを明確にする書きぶりにしてください。

8.附則
  障害者権利条約の批准や東日本大震災等における緊急時の障害者についての規定が必要であり、三年後の見直し規定を入れてください。さらに、障害者基本法を権利条約を基本とし、障害者に関わる全ての法律が障害者基本法の目的に沿うものとなるよう、定期的に見直す趣旨の条項を入れて下さい。

以上

日本障害フォーラム(JDF)
日本身体障害者団体連合会
日本盲人会連合
全日本ろうあ連盟
日本障害者協議会
DPI日本会議
全日本手をつなぐ育成会
全国脊髄損傷者連合会
全国精神保健福祉会連合会
全国社会福祉協議会
日本障害者リハビリテーション協会
全国「精神病」者集団
全国盲ろう者協会
全日本難聴者・中途失聴者団体連合会

JDF事務局
 東京都新宿区戸山1-22-1(日本障害者リハビリテーション協会内)
 TEL: 03-5292-7628 FAX: 03-5272-1523 E-mail: jdf_info@dinf.ne.jp

要約筆記者養成講習会で講義 2011.5/27

2011年05月28日 10時04分56秒 | 要約筆記事業
朝からトラブル続きだった。
乗り換えたJRが何かを緊急関知したと言って停車してしまったり、駅から降りたらタクシーもない側で歩いて汗をかいたり、持っていったパワーポイントのファイルが開けなかったり、着いてすぐ講義を始めた。

難聴と中途失聴に対する理解が学習目標だったので、自己紹介をわざと長めにして、コミュニケーション方法を説明するところから始めて、自分を難聴者の一人として観察して欲しいことを説明した。

最初に難聴者、聞こえの不自由な人が身の回りにいるかどうか質問したところ、80歳前後のご両親が電話していても話していることが通じていないので難聴ぎみみたいという受講生がいたが、その後の身の回りに聞こえの不自由な人がいますかという問いに手を挙げなかった。
難聴者というと何か全く聞こえない人とか別にいる人というイメージがあるのだろうか。

テキストで聴覚障害は現在は身体障害者福祉法では聴力レベルで判定していること、これでは難聴者の聞こえの困難は計れないことを環境や心身の影響を受けやすいことから「障害」を計れないことが記されていると説明した。

聴覚障害の障害とはどういうものか説明した。これまでは難聴であることの生活上の不便、心理的な問題、社会の情報アクセス問題などを話してきたが、今回はコミュニケーションの障害、関係性の障害、理解しにくい障害というふうに絞って話してみた。

週刊誌の補聴器メーカーの広告の内容も引用しながら、難聴というのは引っ込み思案になりやすい、人と会うのを避けるとあることから、これは難聴者の「関係性」の障害を表していることを示した。


ラビット 記

難聴という障害の説明の仕方。

2011年05月27日 09時36分20秒 | 日記(つぶやき)
これまでの講演や講義では、難聴による聞こえの困難なことを例を挙げて説明してきた。
例)電車やタクシーの中では聞こえない、会話できない
テレビや電話が使えない。

心理的な側面も説明してきた。
例)消極的になる、猜疑心を持ちやすい、人間関係のトラブルが多い

社会的な対応の遅れも指摘してきた。
例)要約筆記者派遣事業の遅れ、字幕放送の普及の遅れ。聴覚障害の基準の高さ

しかし、聴覚障害の本質に迫っていないと感じる。
それは、社会や周囲の人との関わり方が薄いかできないことそのものを障害を見ることが欠けていたからではないか。
関係性の障害という視点だ。
このことを明確にすることにより、支援の方向性も見える。

ラビット 記
※別の路線のホームで電光ニュースを見た。「豊田駅で異常感知をしたので停車」とある。