難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

人工内耳と補聴器装用のこの頃(2) 聴覚の刺激

2008年07月29日 09時04分13秒 | 人工内耳
080727-203347.jpg先週、社用車で出張の帰り、一番うるさく聞こえる人工内耳のマップのボリュウムと感度を元に戻して、声を出して見た。く自分の声がはっきり聞こえたので驚いた。

補聴器と人工内耳を交互に切り替えたり、両方ONにして聞いてみたが併用の効果を感じた。密閉された車内で聞いているからかも知れないが、自分の発した言葉のオンが脳に突き刺さる感じだ。

これが聞こえるということなのか。言葉が頭に入ることでその意味を考え、平行して脳の別のところで自分の考えも別に考えている。
聴覚で聞くことで、記憶力、思考力、想像力、感性、感情などがぐんぐん刺激される感じだ。

補聴器と人工内耳の調整を何とかしないと。

アメリカのドナさんの大人のための人工内耳リハビリテーションの資料を頂いた。専門家の協力で翻訳したい。


ラビット 記




人工内耳と補聴器装用のこの頃(1) 迷い?

2008年07月29日 06時48分11秒 | 人工内耳
080728-221635.jpg6月末に補聴器外来で新しいイヤーモールドに変えてから、外耳炎も治まっている。しかし、その後、補聴器の調整も人工内耳のマッピングも本格的に調整しようとした日が、講演と重なってしまい、診察を断念した。医師の都合で1ヶ月に1度の診察なので次回は8月だ。

6月の補聴器外来では、人工内耳の感度もボリュウムもほぼゼロの状態で聞いているのでマッピングが適合していない、どうにも慣れないので、当初の考え通りに補聴器をメインにして、人工内耳を補完的に聞く方法にしたいと提案して、人工内耳からは余り聞こえないような状態でいた。

バンクーバーで、コクレア・アメリカのドナ・ソーキンさんに現在の状況を話したところ、余りいい考えではないと言われた。人工内耳のマッピングにもっと力を入れるべきだ。オージオロジスト(言語聴覚士にあたるがより専門的な人)ともっと相談すべきだということだった。
通訳してくれた仲間の話では、アメリカでは手術は病院でするが、マッピングは自宅の近くのオージオロジストのところに通って調整してもらうのが普通だという。日本では、医師の元で言語聴覚士が調整しており、病院は変えられないと説明したが理解出来なそうだった。


ラビット 記
帰宅して、鯵の刺身で晩飯にした。ご飯は五穀米。




これからの地域福祉・研究会報告書と難聴者施策

2008年07月28日 21時56分13秒 | 要約筆記事業
080728-125944.jpg厚生労働省のWEBに、地域福祉のあり方に関する研究会の報告書が公開されていた。
議事録も出ているが、1980年代から地域で福祉の充実を図る方向が打ち出され、2000年の社会福祉基礎構造改革前後から、高齢者、児童、障害者など分野別に施策は大きく転換されてきた、しかし、国民のニーズが多様化している中、さらに分野横断的な支援サービスが求められ、その担い手や行政の役割等を検討する必要があると説明されている。
(第一回議事録中村社会援護局長、大橋座長発言)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/10/txt/s1003-1.txt

難聴者が難聴者当事者集団以外にも地域に多く分布しているならば、地域でケアを受けられる仕組みを構築するためには何が必要か、何が課題なのか、専門家も交えて、積極的にアプローチしたい。
>そのためには、2007年10月から2008年3月まで精力的に開かれた研究会の内容をよく研究したい。
「平成20年3月31日
これからの地域福祉のあり方に関する研究会報告書

「これからの地域福祉のあり方に関する研究会」を開催し、
平成19年10月より検討を行ってきたところであるが、
今般、別添のとおり報告書を取りまとめた。」
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/03/s0331-7.html

報告書本文
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/03/s0331-7a.html


鹿児島の種子島の新米が入庫した。
この時期の新米は水加減に注意して炊飯が必要だ。
炊いている時の新米の香りは格別。
もう昼休みが終わる。


ラビット 記




放送バリアフリーの本質

2008年07月28日 21時40分22秒 | 放送・通信
080728-194838.jpg080728-BF194549.jpg障害者放送協議会の放送通信バリアフリー委員会で、放送事業者との意見交換会の内容をどうするかの議案だった。

事前協議では、政策的なことではなく、技術的なことに絞りたいという放送事業者の意向で、解説放送と字幕放送が選定されていた。

しかし、今の放送でも極端に少ない手話放送はテーマになっていない。手話放送について具体的な検討をしていないらしい。そもそも、何で手話の代わりに字幕放送ではだめなのかというくらいの認識だろう。

実は地上デジタル放送で手話放送が出来ない理由は示されたものはない。しかし、放送事業者は何故出来ないかを知っているがそれを話すと大変なことになるので言わないのだ。
実は、デジタル放送でも手話放送は出来るのだ。データ放送で手話放送をやろうとするから出来ないのであって、地デジは標準画質放送を1チャンネルで最大3番組まで放送出来るのだ。
野球放送が時間切れになっても、次の番組を見ながら野球が見られると自分で宣伝しているが何のことはない。野球放送の代わりに手話付きの放送をすれば良いだけだ。

知的障害者団体の委員が、字幕、手話、解説放送も良いですが、そのままの音声、字幕ではわからない、もっと分かりやすくして欲しいと発言した。
これに続いて、別の委員は放送は発信には非常に力を入れるが受信側がどう受け止めているかということについては無頓着だと応じた。
分かりやすくというのは非常に重要だ。「徹子の部屋」が例に出されたがあの話をそのまま字幕や手話を付けてもあの楽しさは分からない。知的障害者にも「徹子の部屋」が楽しめるようにして欲しいといわれた委員は父親の顔だった。

テレビを見るというのはもっと人間的な、ヒューマンなものだろう。
今年のセミナーの基調が固まった。


ラビット 記





東京の要約筆記者の対応

2008年07月27日 21時58分48秒 | 要約筆記事業
080727-冷やし中華004355.jpg080727-チャーハン065857.jpg昨夜は、理事会だった。

派遣センターに登録された要約筆記者の団体から難聴者協会に対して、交流会と意見交換会の二つの企画の提案があった。

登録要約筆記者ということは、有料派遣も含めて、公的派遣を担っている人々だ。
東京の個人派遣の大多数、おそらく90%以上は非会員が依頼している。それだけ要約筆記が社会に浸透しているとも言える。
協会の会員は個人派遣の利用が少ないが、社会の中でアクティブに活動している会員は要約筆記のコミュニケーション支援を主体的に利用している。
職場にも初めての人が派遣され来ても一緒に来たベテランよりも良い書き方をする。ちゃんと会議の内容にあわせて書ける人が増えているのは嬉しい。

しかし、こうした利用者から、要約筆記に対する不満や要望が出てきているのは何らかの警報だろう。派遣元が変わるまでは自主財源で要約筆記者のレベルと集まれる時間帯に分けて少人数で年間研修を30回も行っていたのが移行後は手話通訳と一緒に年数回のみだ。

一般ユーザーのからの反応はないというが派遣が終わった後利用についてアンケート用紙を渡してくる位しないとならないだろう。
普通のサービス業でも顧客満足度を高めるために意見や要望を聞くための様々な手法を開発している。
トラベル関係のサイトではホテルは利用者の生の声を投稿してもらいそれがそのまま評価になっている。
どんな業界でも消費者の声を聞くことに多大な経費と労力を割いている。

こうした要約筆記利用者の要望を吸い上げ、対応するにはいろいろな方法があるだなっているろう。アンケートも一つの手だ。意見交換会形式は集まった人に自分がどうい羽ところで利用しているか漏れてしまう個人情報問題がある。登録要約筆記者内で事例研修を行うことが出来る。

協会の会員は、例会、理事会、サークルの活動以外に、自らの生活の場で積極的に要約筆記を使って欲しい。先日の東京都の交渉で初めて個人依頼した人もいた。


帰宅して冷やし中華を作った。といっても麺をゆでて具材を載せるだけだが。今朝は、冷凍のチャーハンをフライパンで炒めて、肉を玉葱血と炒めたのを添えた。これにお気に入りの「陽だまりの珈琲」を入れて飲めばうーんだ。


ラビット 記







地域の要約筆記者に求めること。

2008年07月27日 08時04分11秒 | 要約筆記事業
080725-ホッピーカー185908.jpgホッピーカー80724-184357.jpg今日はM市で講義。地域福祉の関わりで要約筆記事業の意味を話すつもり。
恐らく、参加された要約筆記者が市で養成されて長く活動して来たことを評価して欲しいと期待しているなら、そういう話にはならないと思う。

市町村で奉仕員として養成された方々は、本来は社会参加促進事業としての役割、社会で難聴者と支援専門機関、当事者団体、支援者団体とを結びつける役割を担なうはずだ。
難聴と難聴者を理解し、地域の支援ネットワークの中で難聴者が参加できるような環境整備や人間関係を築いてくれる役割だ。
出来るだけ多くの人々が「難聴者支援コミュニケーター」とか「聞こえのサポーター」になってもらうイメージに近い。

講義は終わった。
今後の要約筆記者のあり方については説明したが、「では、難聴者と関わっている私たちは具体的にどうすればよいのですか。」という質問があったように、権利擁護の通訳としての自分たちという意識でいま関わっている難聴者以外の難聴者のために地域に関わる意味が十分に説明できなかったようだ。

これは今度のN市の講義に際しても補足しておこう。


ラビット 記




地域における要約筆記者の役割(3)

2008年07月25日 07時47分41秒 | 要約筆記事業
紅いダリア80724-084436.jpg赤紫色のダリア80724-084452.jpgいくら難聴者が地域との接触を避けていても、そこに居住している以上、ゴミの処理から地域住民の寄り合い、冠婚葬祭、子どもの保育、通学など避けられない。高齢になれば、介護サービスを受けるために市町村の窓口、介護支援者とのコミュニケーションも必要になる。

その難聴者に接した近所の住民や市町村の職員、介護や保育のサービス従事者、教職員、自治会役員関係者、各種ボランティア団体、商店街、交通機関従事者が難聴者の特徴とコミュニケーション方法を知っていれば、それだけで難聴者のバリアーはかなり下がるし、またカウンセリングなどの専門的支援や身体障害者日常生活用具、補聴器の給付、購入補助、要約筆記サービスの利用につながる。

特に、高齢者支援ネットワークは地域に構築されているので、そのサービス提供者に難聴支援の必要性の理解やノウハウが入ると高齢難聴者のQOLは格段に高くなる。高齢者が各種サービスを利用するのに要約筆記サービスも併用することが考えられる。

障害者権利条約の批准に伴い、障害者福祉のみならず就労、教育、自治、司法そのほかの分野に、難聴者の権利擁護の手段として要約筆記の登場する割合は格段に高くなる。


地域福祉は、社会福祉法の第一条の目的にその推進が掲げられている。福祉サービス利用者の利益の保護及び地域における社会福祉(地域福祉)の推進を図ることだ。
第3条には、福祉サービス提供の理念として、「個人の尊厳の保持」と「自立生活の支援」が掲げられている。
(続く)


ラビット 記




地域における要約筆記者の役割(2)

2008年07月25日 06時26分23秒 | 要約筆記事業
黄色い花080724-084515.jpg紅い花80724-184936.jpg私たちは、要約筆記事業が地域生活支援事業の名の下で行われることにもっと注意を払うべきだろう。

難聴者は、地域社会から疎外され、また自ら関わりを避けていたということがあるが、そのことも含めて地域社会の中で支えられなければならない。
これが、新しい社会福祉のメインストリームである地域福祉の基本的考えだ。行政と住民が協動して、障害を持つものも持たないものも暮らしやすい、安心して過ごせる地域づくりを目指すことはどういうことか考えてみたい。

要約筆記はどういう支援なのか、一般の難聴者自身は知らないので利用しない。たいていは、難聴者協会や難聴者のいろいろな団体かが例会やイベント等でOHPによる要約筆記が行われているのを初めて見て、知ることになるのではないか。

しかし普及が遅れているのは難聴者のせいでも難聴者協会のせいでもない。聞こえに支障のある人々に要約筆記というコミュニケーション支援サービスがあり、利用を呼びかけるのは行政の本来の役割だ。
障害者自立支援法以前は要約筆記事業は都道府県で行われていたのがほとんどで市町村で実施していたところは少ないので、必須事業化されても障害福祉課の職員ですら知らない。未だに要約筆記者派遣事業を行っていない理由として、ニーズがないというのは話が逆だ。他の市町村、過去の都道府県の事業をみればニーズのあるのは一目瞭然だ。

要約筆記が地域の他の社会資源にどういう支援をするのか、どういう資格を持った人が支援するのかが知られていないことも一因だろう。
(続く)


ラビット 記







地域における要約筆記者の役割(1)

2008年07月25日 06時24分32秒 | 要約筆記事業
ひまわり080724-084530.jpgダリア080724-084452.jpg障害者自立支援法で、要約筆記者等コミュニケーション支援事業は市町村の必須事業となった。

必須事業となったことに多くの意義がある。
一つは、聴覚に障害を持つ人々はコミュニケーション支援を受ける権利のあることが法律で規定された、法定化されたということだ。
それまで、コミュニケーション支援事業、要約筆記事業は厚生労働省の通知によるもので、どこが実施責任を負うのか法的な根拠はなかったのだ。

二つは、コミュニケーション支援が行政の必須事業であるということは、その支援に社会福祉サービスとしての専門性が要求される。
特に財政状況が厳しい現状では、行政はサービスを厳選し優先順位をつけて実施せざるを得ない。誰もが出来る支援、思いやりなどは共生社会では互助として、地域住民が担う必要がある。

三つ目は、市町村の事業であることだ。
市町村の事業というのは、その人の居住する生活の場所で地域の実情に合わせた場所で支援サービスを受けるという「地域福祉」の意味であり、もちろん市町村の財政状況によって受けられるサービスに格差が生じるのはやむを得ないということではない。
本来は、誰でもどこでも日本国民として憲法に保障された健康で文化的な最低限の生活が保障されなければならない。

私たちは、地域福祉の事業として、要約筆記事業がセットされたという意味を深く考える必要がある。
難聴者は、その聴覚の機能障害がコミュニケーションの障害であることから、自治会の祭りや集まり、学校行事など自ら地域社会との関わりを避けてきた。近所の住民との挨拶すら避けたりする。それらの難聴者は移動の困難はない人が広域に活動、社会生活を送っている。
(続く)


ラビット 記




地震がありました。難聴者はどうやって内容を知るか?

2008年07月24日 00時53分06秒 | 生活
地震あ080724-002924.jpg震度6は、「目で聴くテレビ」の緊急放送の実施基準です。
目で聴くテレビでは、緊急放送を実施した。

「皆様お知らせします。
本日午前0時26分に発生しました、岩手地震に対応して「目で聴くテレビ」は緊急放送を1時45分より実施しました。
CS障害者放送統一機構大嶋雄三」

こうした時のNHKの臨時ニュースは、字幕放送が行われない。

>>震度6強の地震がありました。
>>
>>震度速報
>>2008/07/24 00:28 発表
>>地震発生時刻 2008年07月24日 00時26分

>>震度6弱 青森県三八上北
>>震度5強 青森県下北 岩手県沿岸北部 岩
>>手県沿岸南部 岩手県内陸北部 岩手県内陸南部
>>宮城県北部 宮城県中部

>>震度5弱 宮城県南部

>>震度4 青森県津軽北部 秋田県沿岸南部 秋田県
>>内陸北部 秋田県内陸南部 山形県庄内
>>山形県最上 福島県中通り 福島県浜通り

>>震度3 青森県津軽南部 秋田県沿岸北部 山形県村山
>>山形県置賜 福島県会津
>>
>>まずは、一報です。





N市の要約筆記奉仕員研修会で

2008年07月23日 20時24分49秒 | 要約筆記事業
200807230822000.jpg8月に入って、N市の要約筆記奉仕員研修会で講義することになっている。

テーマ自体は、「難聴者の求めること」で、難聴者の求めていることを。様々な角度から話すことにしたい。
1.難聴者が社会の中で置かれている状況まず説明したい。
多くの難聴者が社会の中で支援も受けられずに孤立していること。
障害者施策でも障害児施策、高齢者施策でも難聴を支援するサービスが皆無に近く、あっても対象者が極めて限定されていることを告発したい。
高齢者に限っても、難聴でテレビの視聴や電話の利用にも困り、家庭の団らんからも地域の集まりからも疎外され、家族も含めて蔑みの対象になったり、。本人も難聴になることは加齢のため仕方がないと思って保護されるべき権利にも気付いていない。
対象者を身体障害者手帳を有するものに限定していることは障害者の権利条約に照らしても、WHOの基準に照らしても「違法」状態だ。
今朝の朝日新聞に非正規雇用者の高齢化の問題が指摘されていたが、日正規雇用者の中には少なくない難聴者やその他の障害者がいるのではないか。
正規の雇用の窓口が極めて狭い上、就労の現場に難聴者に対する支援施策も職場の理解もない状態なので、非正規雇用にならざるを得ないだろうと考えている。

2.難聴がいかに理解しにくい障害かを特徴を整理して理解する。
この理解しにくい理由が今後の支援方策の鍵になる。国際難聴者会議でもその理由を報告したが、
1)外見から難聴であることがわからない。
2)どのように聞こえているか他の人に状況が分からない。
3)聞こえている状況を言葉で説明しにくい。
4)理解出来ていないのに「分かる」と答えてしまうこと。
5)部分的に対応できるので、問題ないとみられること。
6)話せることが聞こえないと考えにくいこと。
7)難聴が高齢者、愚図などマイナスの悪いイメージがあること。
8)自ら障害を説明することができないこと。
9)その他

3.地域で求められる要約筆記者像とは何かを説明する。
難聴者が地域で生活していく上で必要なのは、一般社会の理解とバリアフリー環境、幅広い支援サービス、社会啓発や難聴者との交流などが必要だ。
今後、障害者自立支援法で難聴者の利用が広がる。
しかし、難聴者の置かれた状況から、コミュニケーション支援に当たる要約筆記者は、通訳行為が出来ることはもちろんだが、権利擁護の意識(アドボカシー)を持っていることが必要だ。それは、通訳するだけではなく、難聴者の持っている多くは隠れた問題を見極め、支援が必要か判断を求める力が必要だからだ。対人援助は高度な支援技術を必要とする。
例え、書くことが比較的難しくなくても、奉仕員のままでコミュニケーション支援することはふさわしくない。

4.全難聴はこうした施策の転換を求めて活動していること、支援法第二期の見直し、障害者の権利条約の批准の展望の中で、要約筆記奉仕員の新しい役割り、難聴者の社会の進出の中でより専門性を持った要約筆記者が必要になること、
5.裁判員制度や高等教育の聴覚障害学生の講義保障など、新しい課題への対応をどう考えるか。
要約筆記と字幕制作の棲み分け(使い分け)のための理論整理と養成。

を話そうと考えている。

ラビット 記
----
>朝のウォーキングで見つけたです。暑いから気を付けくださいね。




いま求められる難聴者支援の施策立案

2008年07月20日 17時18分36秒 | 就労
ひまわり080717-085006.jpg道端の花080717-084548.jpg難聴者と中途失聴者の就労問題や選挙の参政権問題で、何をどのようにして実現するかの戦略ストラテジーが求められる。
全日本ろうあ連盟は、障害者の権利条約が発効し、日本政府も署名したことから、手話が言語であるこてが認知されたとして手話研究所の国立機関化や政策立案(シンクタンク)機能の強化を検討しています。
難聴者、中途失聴者は多様だが、必要な施策を提起していかないとならないい。

就労問題では、職場の電話や会議での補聴器システムの利用、要約筆記者の派遣などのコミュニケーション環境の整備はもちろんだが、社内外の相談支援(コンサルティング)制度が必要だ。
また、入社前後に一定期間、訓練を受けられる制度も有効だろう。
ジョブコーチ制度は、制度上障害者を区別していないので、聴覚障害者も支援対象になる。
未だ、難聴者の問題に対応できるジョブコーチは聞いたことがないが今朝の朝日新聞に聴覚障害者の就労問題が取り上げられていた。


ラビット 記




インターネットのアクセシビリティ 聴覚障害者の場合

2008年07月20日 14時39分13秒 | PHSから
かんな080717-084944.jpg紫の花080717-084555.jpg日立製作所が、webアクセシビリティを向上させる取組みを進めている。
webやIRC、その他のインターネット技術を用いたアクセシビリティが向上したり、技術そのものがアクセシブルになるのは良いことだ。

インターネットに動画データがあふれテレビの映像がIPマルチキャスト放送によって、同時配信されようとしているが、これの聴覚障害者のアクセシビリ ティはどうなっているのか。


ラビット 記
-------------------------
日立製作所は7月18日、W3C(World Wide WebConsortium)が2008年5月14日付で公開したリッチインターネットアプリケーション(RIA)に関するアクセシビリティ・ガイドライン草案の日本語訳を同社のWebサイトで公開した。翻訳した草案は、Accessible Rich Internet ...
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080718/311172/

-------------------------
下記の日立製作所のニュースリリース
「リッチインターネットアプリケーションの新アクセシビリティガイドライン「WAI-ARIA(ウェイアリア) 1.0」エディターズドラフト(草案)の日本語版を作成し、日立のホームページ上で公開」より。

1 W3C(World Wide Web Consortium) :
インターネットやイントラネットで利用される技術の標準化をすすめる団体。
*2 WAI(Web Accessibility Initiative) :
W3C内に設けられた組織で、高齢者や目の不自由な方など誰もがWebサイトを利用を可能にすることを目的とし、アクセシビリティに配慮したWebコンテンツの作成方法などに関する指針を公表している。
*3 リッチインターネットアプリケーション :
ユーザインターフェースにAjaxなどを用いて、単純なHTMLで記述されたページよりも操作性や表現力に優れたWebアプリケーションのこと。
*4 WAI-ARIA(Web Accessibility Initiative-Accessible Rich Internet
Applications) :
高齢者や目の不自由な方などを含め全てのWeb閲覧者が、リッチインターネットアプリケーションで作成された動的なWebコンテンツを閲覧が可能な、開発者向けにまとめられた仕様群。





【ご報告】:ウィルコムのPHSを利用した実証実験

2008年07月19日 12時02分22秒 | PHSから
..式場PHS-画面.JPGPHS全体 小.JPG携帯ゲーム機PSPをつかって、字幕を配信する取り組みを進めている方から、携帯のPHSを使って字幕を配信する仕組みを実験した報告があった。
PSPの場合は、無線LANを用いて字幕を配信していたが、PHSの場合はPHSの通信を使って配信するのか。これは1対1の通信になるか、PHSからインターネットで字幕サーバーにアクセスすることになる。
詳しくは下記の報告記を参照。



ラビット 記

◆ご報告◆
***********************************
【実証実験:ウィルコムのPHSを利用した遠隔字幕システム】
 ~文字通訳をお手軽に。(^_-)-☆~
http://www2u.biglobe.ne.jp/~momo1/sub1/akemizo2.htm
***********************************
三田フレンズによる三田パソコン要約筆記勉強会では、6/21企画において、IPtalk broadcasterとウィルコムのPHSを使った遠隔字幕システムの実験を行いました。
 その結果、以下の2点が確認できました。
 |1.インターネットを使わない、PHS同志の字幕表示。
 |2.IPtalk Broadcaster にグローバルIPアドレスを割り付けた場合は
 |  当日、参加者が持っていた携帯電話の全ての機種(au、DoCoMo、SoftBank、PHS)のブラウザで
 |  字幕を受信することができた。

 この結果を受け、6/28(土)、「1.インターネットを使わない、PHS同志の字幕表示」の方法で、
 「利用者→披露宴会場、入力者→入力者宅」による遠隔字幕(リアルタイム文字通訳)の実証実験を行いました。
 その時の様子を掲載させていただきましたのでご連絡申し上げます。
 協力して下さいました皆様、ありがとうございました。

◆三田パソコン要約筆記勉強会「三田フレンズ」◆
☆宮下あけみ☆ akemizo@beige.ocn.ne.jp