難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

放送大学で丸山一郎氏の講義が聴ける

2009年06月27日 17時21分16秒 | 権利
090523-142040ゆずりは.jpg大熊由紀子さんのえにしメールで、丸山一郎氏の講義のことが紹介されていた。

生前、何度か話する機会があったが、難聴者の「問題」は分かっていても、その当時は解決する方策は要約筆記やテレビの字幕放送など「聞こえのバリアフリー」、「難聴者同士の出会いの重要性」位しかなかったので、問題解決の議論にならなかった。

障害者の権利と主体性、社会福祉理念、社会福祉援助技術体系などを学習して初めて、問題解決の施策化の糸口が見えてきた。
施策化には、当事者で現場の実践を積んだ人、社会福祉、心理、聴覚医学、行政、プロジェクトマネジメントの様々な専門家が必要だ。

障害に関する講義は、ぜひ聞いてみたいものだ。字幕が付いているかどうかは分からない。

http://www.yuki-enishi.com/kaiho/kaiho-03.html
http://www.yuki-enishi.com/kaiho/kaiho-32.html

http://www.yuki-enishi.com/の「医療福祉と財源の部屋」より
日本の障害者雇用は50年も前のILO勧告と条約に違反。社会保障削減の動きのなかで、さらに危機的状況に
埼玉県立大学教授 丸山一郎さん

ラビット 記
---------------------------
【放送大学で丸山一郎さんに再会できますp(^-^)q】
鈴木正美さんからのお知らせ:
「放送大学の学習センターで「欧州の社会福祉」というテキストを手に取り、パラパラとページをめくっていくと「丸山一郎」の名前が目に飛び込んできた。
棚からビデオを取り出し、視聴してみた。生き生きと、元気に授業をしている丸山さんの顔が映し出された。
普通の大学ではありえないことが、放送大学では起こる。亡くなる前に録画されたものが、改訂がなければ4年間、放映される。
抜群の語学力を生かして、世界の障害者福祉の情報を日本国内に大量に持ち込んだ。その発想の豊かさには舌をまいた。
丸山さんの放送大学前期の授業の放送時間は
13回 障害に関する国連や専門機関・団体の動向
7月1日 9.00    8月14日 19.00

詳しくは、鈴木正美さんの以下のブログを。
http://plaza.rakuten.co.jp/masami2008/
丸山さんについては、「えにし」のホームページ
http://www.yuki-enishi.com/
「物語介護保険の部屋」の
第32話 元祖・寝たきり起こし、そして、再びGHQ






難聴者の変な心理 聞こえるじゃん、あれ聞いていいの?

2009年06月26日 22時20分27秒 | 人工内耳
090606-185032伊難聴者.jpg時々、「聞こえちゃう」時がある。

人工内耳のチャンネルと感度の設定と補聴器のバランスがうまくいくと、会話が「聞こえちゃう」。

「聞こえちゃう」というのは、難聴者の会議で磁気ループでも使わないと明瞭に聞こえることは日常生活にも会社でもない。
だから、補聴器では日常の会話はどうせ聞こえないものと思い込んでいるので、聞こえるとそれを「聞いちゃっていいのかな?」、「どこまで聞いていいのかな」なんて変な心理が働く。

「昨日お客様が帰られても、クーラーもつけっぱなし、コップも机に置いたままだったのよ。だから私が片付けたのよ」
なんて、聞こえちゃうと「ああ、すまん、すまん。片付けてくれてありがとうね」なんて、すぐ返事が出来ちゃう。
いつもは「え?何?」という顔をしたりするのに。
「私がやったのよ」と何度も言う。何か期待しているのかもしれないと気づく余裕があった。

「昨日新聞代払ってくれた?」なんて聞こえたので、「新聞代?、新聞代って何のこと?」と聞いた。
聞こえないので「昨日新聞代払ってくれた?」だけ聞こえたのではない。庶務の女性が口っ足らずな口でそういうのだ。聞こえる人が聞いても同じだ。みな??と言う顔をしている。
「ああ、会社の新聞代ね。昨日休んだから聞いているのね。僕じゃないよ。」と言うとそのまま行ってしまった。


ラビット 記





筆談の難しさ 難聴者に筆談する

2009年06月26日 22時17分59秒 | 生活
090622-170939.jpg090622-171031筆談.jpg朝日新聞5月30日の夕刊に、聞こえない「筆談ホステス」斉藤里恵さんが紹介されていていた。
銀座のクラブで売り上げNo1を争っているという。

これは相当に難しい。筆談で接客をするというのは言葉によらない何かがないとコミュニケーションは難しい。

会話のコミュニケーションにおいて、音声による情報は30%という。音声の中の非言語音声を除くと言葉としては情報量は非常に少ない。
音声で発せられる言葉には、音韻による意味の他に、声の質や強弱、間も情報を持っている。
話された言葉をそのまま文字にしただけでは意味は通じにくいのはこのためだ。

筆談は、自分の意志を書いて伝えるだけでなく、相手の意図も読んで分かるという方法だ。
筆談で、話の聞き上手なうなづきさんにもなれる。でも雄弁家にはなれない。限界がある。

書くのは手書きの方が情報量が多い。書いている様子、書くスピード、字体、崩し方、字の大きさなども情報を持つ。書くペンに何を使うか、どういうものに書くかでも意味がある。

「好きよ」と書く場合にハートの絵を入れたら、その意味は変わる。リンゴは好きよというときにハートは使わない。
ハートを赤いペンで書いたらまた違うだろう。
でもこれだけでは、No1にはなれない。

銀座のクラブの顧客の豊富な知識、人生体験にうなづける、逆にうなづかせるだけのものを持っているかだろう。


ラビット 記




テレビ局の動画配信サービスは違法だ!

2009年06月25日 13時18分19秒 | 放送・通信
090624-211737エコカー.jpg090624-151342あじさい.jpgふーん、普通にこういうアナウンスをするんだ。

著作権者の分らない映像を公衆送信しても著作権法に触れないように法律改正が行われた。
PCでもMaCでも見られるように、動画ソフトを選定している。
聴覚障害者が視聴する場合には字幕が出るようになっているのだろうか。
視覚障害者が視聴する場合には音声解説が出るようになっているのか。

NHKオンデマンドも「テレ朝動画」も視聴覚に障害を持つ人のアクセスについて、検討したのかこのレポートでは明らかではない。

いまどき、エコでない商品、バリアフリーに配慮していない施設、交通機関ってあるのか。
「放送」は別世界だ。


ラビット 記
---------------------------------------
テレビ朝日が動画配信サービス『テレ朝動画』地上波ドラマを終了直後に配信

2009-06-23 18:42:32
テレビ朝日は23日、有料動画配信サービス「テレ朝bb」を終了し、25日から新サービス『テレ朝動画』にリニューアルすると発表した。PCと携帯電話向けにサービスを提供、「放送業界では初めて、地上波レギュラードラマ ...... Read more

http://journal.mycom.co.jp/news/2009/06/23/068/index.html





障害者福祉論2回目のレポート 難聴者の社会福祉の学習

2009年06月24日 22時35分38秒 | 社会福祉の学習
090624-193113池袋.jpg090624-213020母子像.jpg明日が「障害者福祉論」のレポート、2回目の締め切り日だった。

今回のレポートは、勝手知ったる障害者福祉論とあなどっていたが、手強かった。
最後の設問が「障害者福祉の理念が日本になかなか浸透しないのはなぜか、自分の意見を述べよ」というものだ。
その前が、「自立生活運動の理念と目標は何か、自立生活運動は何を問題としているか、問題解決の方法はなにか」だった。
これは、テキストを読んだだけでは回答が書けない。

テキストには、リハビリテーションを「全人的復権」とした意味、リハビリテーションとノーマライゼーションの理念の違い、インクルージョン、インクルーシブは理念達成の手段としてどう違うかなど、障害者運動の内部にも考察した内容が詳しく書かれている。
我が国の障害者福祉施策の経過も簡潔にまとめてある。

テキストの編者を見ると、板山賢治、丸山一郎、植村英晴、奥野英子などの各氏が名を連ねている。厚生労働省の更正課で専門官を務めた方ばかりだ。他にも佐藤久夫、花田春兆、田中徹二、福島智などが執筆している。

丸山氏は、国際障害者年のスローガンを「参加」から「完全参加」に変えるように要求した全米障害者協議会のリーダー、フランク・ボウ氏を日本に招聘した人で、国際労働機構ILOに日本の障害者の無権利状態を告発した。残念なことに鬼籍に入られた。
植村氏は、板山更生課長とともに聴覚障害者情報提供施設や手話通訳士試験制度の創設に関わった方だ。今は日本社会事業大学院教授を務める。
奥野英子氏は聴覚障害者の支援制度に関わってこられた。
佐藤久夫氏は、今も日本障害者協議会で政策委員長を務める。

レポートを今日中に出そうと、終業後も会社に残って、出かけるぎりぎりまでかかって書いた。出かけた先で15分もぐるぐると歩き回って見つけた集配局の窓口で投函した。

これから、5日おきぐらいに各科目のレポートの締め切りが続く。7月5日と12日には、2年次の最初のスクーリングがある。


ラビット 記
出先の駅に「イケフクロウ」と「母子像」がある。





情報通信新法とアクセシビリティ 放送に関して

2009年06月22日 19時52分03秒 | 放送・通信
090503-115819赤紫.jpg090503-115911紫.jpg「情報通信法」+「アクセシビリティ」で検索してみた。
NIKKEINETは、該当無し。
Googleで検索すると、米国の通信アクセシビリティについての記事がほとんど。

その中で、ICPFが、情報通信政策について積極的に施策の提言を行っているが、アクセシビリティについては18回目のセミナー「情報アクセシビリティをビジネスチャンスに」で取り上げているのが目に付いた。
http://www.icpf.jp/old_semi.html

「○TEITAC(通信・電気・情報技術に関するアドバイザリの為の小委員会)が設置 アメリカ、オーストラリア、カナダ経済省、欧州、日本からの代表で構成。改訂案の調整完了は08年秋まで。」
「○TEITAC 07年 五月の会合 今まではテレビやビデオファックスなど製品ごとになっていたものを、製品群で取り扱うことが決定→新製品が生まれても対応できるものに。
これらの基準において、経済的なインパクト、テスト可能性についての言及、関連する国際基準がどこにあるか明記することになった。」

Webや通信機器のアクセシビリティのJISはある。事務機器もある。
しかし、放送受信機のアクセシビリティのJISはない。
テレビ受信機で視聴するコンテンツのアクセシビリティはどうなるのか。
この時以来、議論は進んでていないのか。

NHKオンデマンドやアクトビラのアクセシビリティはどうなのか。


ラビット 記
--------------------------------
NPO法人 情報通信政策フォーラムICPF
私たちは、情報通信政策について民間企業と専門家・研究者が徹底的に議論し、政府に対して提言を行ってゆく場として「情報通信政策フォーラム」を2005年1月に設立しました。
その後、2008年1月に、特定非営利活動法人としての情報通信政策フォーラムが東京都より認証され、2月に東京法務局への設立登記が完了しました。これを機に任意団体としての活動は2008年3月末(平成19年度末)をもって終了し、任意
団体は解散、NPO法人情報通信政策フォーラムとして活動を開始しました。
http://www.icpf.jp/about.html

平成21年度 第2回セミナー『日本の情報通信政策:情報通信法に関わる動向』
概要
 百年に一度の危機ともいわれる今、経済の建て直しのために改めて情報通信に各国の関心が集まっています。そこで情報通信政策フォーラム(ICPF)では平成21年度上半期セミナーのテーマを「情報通信政策」に定め、連続して取り上げていくことにしました。第2回は進行しつつある『情報通信法に関わる動向』について、総務省の谷脇康彦課長に話していただくことになりました。

<スピーカー>
 谷脇康彦氏(総務省国際戦略局情報通信政策課長)
<モデレーター>
 山田肇(ICPF事務局長・東洋大学経済学部教授)
<参加申し込み>  こちらをクリックしてください。(表示されない場合は「第2回セミナー参加希望」と明記した上で、infor@icpf.jpまでメールをお送りください)
http://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=cmZjakZKeGtIY0FUMFJsYS1YSzQzQ2c6MA..
<日時>
 6月25日(木曜日)18:30~20:30
<場所>
 東洋大学・白山校舎・※教室は現在調整中
 東京都文京区白山5-28-20
<資料代>
 2000円 ※ICPF会員は無料(会場で入会できます)




人工内耳で聞こえた音 ドリップ珈琲

2009年06月22日 08時35分52秒 | 人工内耳
090620-233737.jpg深夜、ドリップ珈琲を淹れていたら、「ピチピチ」と音がする、何の音かわからずきょろきょろしていたら、珈琲がカップにしたたり落ちる音だった。初めて聞いた。
マンガや本では「ポタッ、ポタッ」と表されているが、そのうちにそのように聞こえてくるのだろう。

人工内耳で、犬の吠えるのを聞いたとき、何か違う音が聞こえていたが、犬を見るとその吠えている様子と聞こえている音が同期して「ワンワン」と聞こえた。

こうした音が情緒になるのか。


ラビット 記




アメリカの地上デジタル放送移行完了?!

2009年06月21日 19時36分05秒 | 放送・通信
090529-124030アナログ.jpg6月13日、アメリカは全米の放送事業者がアナログを停波し、地デジ移行があった。

日本の2倍の年間2億台のテレビが販売されるテレビ文明国アメリカ。
地所デジタルへの移行は1回延期されて、今回の移行になった。
多くのボランティアや民間事業者が地デジ移行のサポートをしたそうだ。

1990年の13インチ以上のテレビに字幕表示回路(チップ)の搭載を義務付けたテレビ字幕回路法の成立に衝撃を受けた。

そのころのアメリカで販売されるテレビの大多数は日本製なのに日本のテレビは字幕放送(当時は文字放送のチャンネルの一つだった)を見るにはアダプターか数万円高い文字放送対応テレビを買わなければならなかったのだ。

あれから20年。地デジやワンセグで字幕放送は見られる。でも、字幕放送の一部の機能しか生かせていない。


視聴覚障害者団体はその移行にどのような要求を出し、そのようなサポートをしたのか、聞きたい。


ラビット 記
ーーーーーーーーーー
アナログ放送終了目前,米国の280万世帯が地デジ未対応
ITpro
米Nielsenは米国時間2009年6月10日,米国世帯における地上デジタル放送への移行状況について調査した結果を発表した。それによると,2.5%に相当する280万世帯が,デジタル放送の視聴に必要な機器をまだ準備していないことが分かった。米国では,6月12日にアナログ放送は ...
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Research/20090611/331738/
----------------------------
AFPBB News米テレビ、アナログ放送が終了 デジタルに完全移行
AFPBB News
(c)AFP/Getty Images/Chris Hondros 【6月13日 AFP】全米のテレビ局が12日、アナログ放送を打ち切り、デジタル放送に完全移行した。 米国に1800局ある高出力のテレビ局の3分の1にあたる600局以上がすでにアナログ放送を打ち切っていたが、米主要テレビネットワークのABC ...
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2610974/4262588
-----------------------------
米テレビ放送デジタル完全移行、出遅れた視聴者が機器購入急ぐ
日本経済新聞
数百万人もの米国人が、この時期になっても、旧式のアナログテレビでデジタル放送を受信するための変換機能つきの新しいセットトップボックス(STP)や、デジタル波をより鮮明に受信できるアンテナの設置に取り組んでいた。 今回のデジタル移行と関係のないCATVや衛星 ...
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCWD9738.html
------------------------
米国、地デジ移行を実施--FCCが状況を報告
CNET Japan
全米の大手テレビ局がアナログ信号を停止して完全にデジタル放送に切り替えた米国時間6月12日、空が落ちることもなければデジタル放送受信機器が大幅に不足することもなかった。放送局や米連邦通信委員会(FCC)への問い合わせ電話の数は過去数日で増加していたが、FCC ...
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20394930,00.htm




「疾風怒濤」の青年期 難聴者の社会福祉の学習

2009年06月19日 20時57分20秒 | 社会福祉の学習
090615-070849.jpgなぜ「疾風怒濤」だったのか。
(1)音声による働きかけは言語的には不十分だったこと。
6歳になるまで自分が聞こえていないということを親も周囲も気づいていなかった。感音性難聴で全く聞こえていなかったわけではなく、サ行、タ行、ハ行の発音が明瞭でなかったので、これに関する言葉が聞こえていなかったのだろう。
「ヒコウキが飛んでいる」が「シコウキが飛んでいる」と聞こえていれば、単語や用法の獲得など混乱しただろう。
音素や音韻自体が不完全にしか聞こえなければ、思考の道具である言語を獲得するのが遅くなったとまでは言えないと思っているが。

(2)自分だけ会話の意味がわからずに取り残される孤立感が強かったこと。
弟や妹がテレビのアニメを見て笑っても自分だけ笑えないこと、家族の問いかけにも的確に答えられないこと、仲間とふざけていてもその動作に伴う言葉がわからなければピエロ的に振る舞うしかないことが日常生活でずーっと連続すると周囲に反応したり、関わることを止めてしまう。まともに関われば葛藤の底に沈む。心理的な防衛本能ではないか。

(3)難聴をどう受け止めるか身近にモデルがいなかったこと。
祖母も級友もいたが自分とは年齢も聞こえも違っていた。
なぜ自分だけ聞こえないのか。どうして周りに自分の感情を出せないのか、人と会話することに恥と恐怖感を持って過ごしていた。

児童期は本を読むことに熱中した。本は自分の世界が作れる。小学校のころ、深夜にテレビでアメリカのコメディアンのダニ・ーケイ・ショーを見ていた。字幕スーパーが会ったからだ。奥様は魔女、狼少年ケンは洋画とアニメで口も読めずつまらなかった。
青年期は、体操部で肉体でコミュニケートする競技をしていたり、自慰にふけっていた。

今思っても、非常に苦闘した時期だ。

実践的臨床心理学は、自分と相手との相互の信頼関係が確立された中で相手を理解しようとする。
そのためには、自分の理解、自己理解を重視している。

設問で、友だちについて書けという。
シャワーを浴びながら考えて、難聴者団体に入るまで友だちは出来なかったこと、自分と同じようにコミュニケーション出来る仲間の中で「友だち」が得られたこと。難聴でありながら米国に留学した友に一番影響を受けたことなど。

自由記述欄は間に合わない、昼休みに書いて出した。


ラビット 記
おばあちゃんの焼いた厚さ3センチのホットケーキ




エリクソンの発達段階 難聴者の社会福祉学習

2009年06月19日 20時57分08秒 | 社会福祉の学習
090607-082616.jpg次のレポートの締め切りが「障害者福祉論」の6月25日だが週末は出かけてしまうし、少しでも見ておこうとしたら6月20日締め切りの「心理学」があった。

レポート回答用紙の「学習の手引き」を読むと、心理学は各章ともテキストの「宝探し」では駄目みたいなことが書いてある。つまり設問の関連ページ、関連行だけ見ていても回答は書けないとこちらの魂胆を見透かしたようなことが書いてある。
出勤まで4時間しかない。とにかくテキストを読む。

この心理学は、臨床心理学でテキストも「臨床実践の心理学」とあり、第2章は「人間の成長・発達とその課題 ①成長へのプロセス」という題だ。
フロイト、ユングの理論を継承したエリクソンは精神分析的自我心理学の立場とある。エリクソンは、人間の発達を心理・社会的発達と呼ぶ。

これは、人は社会経済的な影響の中で成長し、思想もその制約を免れないと考えているので一気に関心が高まった。

エリクソンは、人の生涯を8つの発達段階に分けていて、第2章は乳児期から青年期までを解説している。
乳児期から児童期は自我の発達、アイデンティティの確立において、親、家族の愛情、働きかけが、青年期は仲間の集団などの環境が人格形成に大きな影響を及ぼすという。
http://deafjournal.org/?page_id=124

レポートの設問の一つが、青年期は「疾風怒濤」の時代と言うがどう考えるかという記述問題だ。
まさに自分の人生における乳児期から青年期は、嵐の中を一人でさまよう「疾風怒濤」の時期だった。

続く


ラビット 記
熊本名物のはるさめの麺




難聴者、中途失聴者手話講習会の行方

2009年06月19日 13時25分51秒 | エンパワメント
090612-085149.jpg行政の広報を見て中途失聴・難聴者向け手話講習会に申し込んでくる難聴者、中途失聴者は、難聴者協会の会員はまずいない。
皆、自分以外の難聴者に初めて出会う難聴者ばかりで、多かれ少なかれ、いろいろな悩みを抱えている人ばかりだ。

難聴者、中途失聴者対象の手話講習会はこうした人々が同じ難聴者等と手話を学び合う中で、抱えている問題を解決していく。
それが、自立する力を身につけるということだ。

この時、難聴者、中途失聴者の新たなコミュニケーション手段としていく手話を獲得する講習会であるが、さらに新しい役割を求められているように思う。
目の前にいる受講生は様々な問題を抱えているだろう人々だ。
福祉、就労、精神保健、教育などついて、様々な専門的支援を受ける権利を持った人々だ。ただそうした権利を有することも知らない。

難聴者向け自立手話講習会の二つの機能を考えてみた。
一つは、新たなコミュニケーション手段を身につける機能。
これは、初めて会う自分以外の難聴者が講師や助手、受講生なので、自分の悩みや問題を受け止めてもらえる人々という信頼関係の構築から始まる。

コミュニケーションは相互に通じ合うことが基本だ。筆談でもホワイトボードのコミュニケーションでも、簡単な手話表現でも通じ合うことを体験する中で閉じていた心を開いてもらい、通じる喜びを共有する。
これは、手話や読話の学習意欲にも他のコミュニケーション支援の利用の促進にもつながるだろう。

二つ目は他の専門的支援とつながる機能。
受講しながら、自分の抱えている問題を整理し、ニーズを解決する専門的支援機関のあること、そうした専門サービスを利用するために要約筆記や相談支援員がいることを学ぶ。
手話を学ぶ講習会の時間外にこうした問題に対応するのではなく、講習会の中に組み込んでいくのだ。

こうしたものを探求するには、難聴者向け手話講習会に関わった講師、スタッフ、聴覚障害者に関わる精神保健福祉士、社会福祉士などの協力が欠かせない。

何でこういうことを繰り返して言うのかというと、難聴者等支援事業を障害者自立支援法の機能訓練の制度に乗せるために、事業の位置づけ、学習目標、カリキュラムを新たに考えなくてはならないからだ。
関心のある人は連絡乞う。


ラビット 記




要約筆記のニーズに地域の違いはあるか

2009年06月19日 13時20分05秒 | 要約筆記
090717-103824.jpg要約筆記は、各地域ごとに発展してきた。

難聴者がそれぞれの地において、社会に難聴問題の理解と差別の解消を求めて同志を募った。どんな集団も集団討議が不可欠であり、難聴者の場合、要約筆記が大きな役割を果たした。
要約筆記が最初からあったわけではない。それまでは板書や筆談、大声で話し合っていたのだ。

その地の難聴者の活動の中で、要約筆記者が育っていった。その意味で難聴者協会の活動と要約筆記は一体で発展してきた。しかし、その地域の難聴者協会やその他の団体がどのような状況か、どのような活動をしてきたかで、要約筆記に求めるものは異なっているだろうか。

県下の市町村に協会や支部を設立してきたところと県組織の活動が中心の場合、社会経済活動が活発な地域とそうでもない地域では、個人派遣の量や派遣先など要約筆記の利用状況は異なる。

地域により、小規模の難聴者の集会とか企業への派遣など利用状況が違うだろう。でも、そこに必要な権利擁護の思想、通訳としての専門性は変わりないということを理解したい。


ラビット 記




NHK「おはよう日本」は字幕がない。

2009年06月19日 08時29分26秒 | 生活
090619-042351.jpg090619-065542NHK.jpg4時半に始まる「おはよう日本」には字幕がない。

7時からのニュースに字幕放送が始まった。
これは全国ネットのニュースだ。

首都圏で同じような映像を5時、6時と放送しているのに、何とか工夫できないものか。
---------------------------
Wikipedia「リアルタイム字幕放送」より

NHK
* おはよう日本(7時台前半)
* NHKニュース(月~金午前8時30分 2009年度から)
* NHKニュース(正午)
* NHKニュース(午後1時 2009年度から)
* NHKニュース(午後5時) 但し、開始時刻は16:55(午後4:55)からの放送(2008年3月31日~)


ラビット 記




購入後の補聴器のフィッティングはどこで?

2009年06月19日 05時24分09秒 | 補聴器
090618-084016.jpgファンファンさん、コメントありがとうございました。

えっ、同じ湘洋中学でしたか。海の近くで、潮風と潮の匂いが心地よかったですね。クラスメートには波の音も聞こえていたはずですが、難聴の私の記憶には残っていません。
私も2年の担任の数学の岡部昌子先生には大変お世話になりました。

たくさんの課題というか、お悩みをお持ちですね。
健聴のお連れ合いとのコミュニケーションの問題。ご自分の老後のコミュニケーションへの不安。

それに、補聴器の購入後のフィッティングの体制ともし問題が起きた時にどこに相談するかという体制ですね。

一度にお話しするのは難しそうですが、私も販売店で紹介された補聴器のフィッティングを病院で受けました。
補聴器と人工内耳の併用という私の考えを理解される医師でした。病院にメーカーの技術者に来てもらい、そこで補聴器の調整を受けました。医師の考えによりメーカーが補聴器の調整をしたのです。

V社に直接補聴器の調整がうまく行かないという苦情を申し出られたのは良かったです。
V社の営業担当が購入された販売店に出向いて調整に立ち会われるとのこと。そうした営業担当はメーカーに技術の研修を受けていますので、調整を受けられて下さい。

メーカーごとに調整する機器やフィッティング方法が違いますので、他のメーカーの補聴器を調整するのは難しそうです。

2つの補聴器をお持ちで、場面によって使い分けられていらっしゃるとのこと。補聴器の装用には、何を聞くことを重視するかでフィッティングがかなり変わります。
ご家族、お仲間と話をすること、テレビを視聴したり、往来での物音を聞くこと、同じ設定では難しいので、それぞれに合わせる必要があります。

最近の補聴器は、複数の場面ごとに設定を登録して、チャンネルを切り替えることで1台の補聴器で聞き分けられるようになっているのもあります。販売店、病院で相談されてはいかがでしょう。

なお、最新のデジタル補聴器と言えども、テレビや換気扇の音を消したり静かな環境で聞くとかの環境整備、ゆっくり話してもらう配慮は不可欠です。
アメリカでは静かに話が出来るホテルやカフェ、レストランのリストを難聴者協会が作って、公開しているくらいです。

また、続きを書くことにします。


ラビット 記
勤務先近くの市民菜園のひまわり。日に日に大きくなる。




え、同じ中学の先輩?同じ難聴の! 補聴器も。

2009年06月18日 18時44分00秒 | 生活
090618-084003.jpg6月7日に、「母校で難聴にまつわる事件が発生」を投稿したところ、同じ中学の2年先輩に難聴者がいたことが分かって驚いた。
http://blogs.dion.ne.jp/rabit/archives/8453016.html

補聴器でだいぶ苦労している様子。
やはり難聴者と認定補聴器専門店、耳鼻科医、補聴器外来などとをとり結ぶ人たちが必要だ。


ラビット 記
---------------------------
お久しぶりです、ラビットさん。
湘洋中学・・・・懐かしい。私はラビットさんより2年ぐらい先?に卒業していました、奇遇ですね。
当時の先生方のお名前も忘れてしまいましたが、美術の先生は難聴の私をずいぶん励ましてくれました。

さて現在の私は実母と連れ合いの母の介護に追われるなか、自分も加齢による聴力の低下(言葉の分別)に悩まされ、連れ合い(健聴者でかつ耳がすんごく良い)とのコミニュケーションがますます取りがたくなってます。
自分の老後は・・・例えば有料老人ホームでお世話になったとして聴こえない老婆の尊厳は守られるのだろうか・・・先々の自分の身の処し方を思い描くと暗澹とした気分になります。
私にとって介護予防とは、聴力のバリアフリーを目指すことなのだろうと思うこのごろです。

そのためワイデックスのほかに、バーナフォンを購入し会話するときや大事な場面用にと使い分けています。しかし折々の体調によっては50%ぐらいしか用をなさない時があります。
購入先の補聴器屋さんは担当者が3度も変わり、バーナフォンはマイナー?なのか扱いに熟れている技術者にめぐり合えないでいます。
直々にバーナフォンに行って調整してもらえるかと問い合わせをしたところ、当社の営業マンが購入した販売店に出向いて担当者と同席する、という回答でした。

6月下旬にその機会に恵まれそうですが・・・・。

さてもう一件は、かかりつけの東京医科大病院で、最近設立された聞こえと補聴器のケアセンター外来で、補聴器のフィッテング検査を受けてきました。補聴器装用時の検査は初体験で、検査結果を見ながら補聴器販売店の技術者(私の場合はハーモニーさん)が現在持っているワイデックスを調整しました。ずいぶん聴こえる
ようになったのでビックリし、有難くもありました、が、バーナフォンの調整は無理なようで叶いませんでした。

 とりあえずは調整したワイデックスの装用感を伝えるため、次回6月20日に外来予約をとっています。

なにかとりとめなく書き込んでしまいましたが、購入した販売店のスキルが充足していないという苛立ち・・・・を何処へ持っていけばよいのか・・・ラビットさんなら応えてくださるのではないかと思い書き込みさせていただきました。
Posted by ファンファン at 2009年06月17日 00:48