難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

中途失聴者、難聴者が手話を学ぶ意味。

2022年10月28日 13時10分00秒 | エンパワメント
中途失聴・難聴者の手話は、「話しながら、手話を付ける」のです。

獲得している日本語を話しながら、手話表現を加えることで、コミュニケーションが出来るようになります。中途失聴・難聴者はこの方法から、手話に触れていくのが、心理的にも学習上も負担が少ないです。

聞こえる人とのコミュニケーションができなくなった場合は、まずこの方法から「生きた会話」を復活させることが大事です。
相手は、同じ中途失聴・難聴者の先輩や中途失聴・難聴者とのコミュニケーションを理解してくれる聞こえる皆さんです。一緒に学んでいる家族もです。

「生きた会話」の復活により、同障者団体での交流や活動に参加するようになり、障害の受容、障害者としての自覚、自尊心の育成につながります。その結果、社会的自立も果たすことになります。
その後、手話らしい表現を身に付けたり、読話の力が伸びるなどの効果もあります。

手話言語がろう者の自立のための言語であるならば、日本語対応手話(手指言語)は中途失聴・難聴者の自立のための音声言語の様式であり、社会的に全く対等です。

エンパワメントに関する書籍等 松崎先生、高山先生より

2015年03月22日 11時50分26秒 | エンパワメント
松崎 丈先生より
高岡 正さん 書籍の件ですが、ひとまず手軽に読めるものとしては「エンパワメント実践の理論と技法―これからの福祉サービスの具体的指針」というのがあります。1999年発行と少し古いですが、国内外のエンパワメント理論を網羅して簡潔にまとめているので、読んでおいてもよい書籍だと思います。
「エンパワメント実践の理論と技法―これからの福祉サービスの具体的指針」
また近年はコミュニティ分野でもエンパワメントを射程に入れたコミュニティ・アプローチもあります。例えば「臨床心理学をまなぶ5 コミュニティ・アプローチ」。2011年と比較的新しい書籍ですが、個々への働きかけから社会環境の整備まで網羅しており、良著と思います。
「臨床心理学をまなぶ5 コミュニティ・アプローチ」

高山 亨太先生より
高岡さん、ギャローデットからこんにちは。松崎さんが紹介された書籍も良著だと思います。東京都立大学(現、首都大学東京)が公開している紀要で、エンパワーメントの理論について丁寧にまとめられている文献があります。こちらも読みやすいかと思います。参考までに。
「エンパワーメントに関する理論と論点」

難聴者の障害受容・・いろいろな側面が

2012年08月10日 07時40分00秒 | エンパワメント
難聴者の障害受容は、心理的に「受容」することと社会が難聴者を理解し、「包含」することと両方ある。

ほとんどは前者の視点で取り上げられる。
急に、徐々に聴力を低下させ、音声による周囲とのコミュニケーションが出来なくなって、これまでの音環境になじめなくなる。
このことが対人関係の孤立、希薄化を招き、心理的にショックを与え、不安や焦燥などを感じるようになる。この失聴した事実を受け入れ、心理的に喪失から回復に至る過程が説明されている。
この心理的な回復は、難聴に対する正しい認識、周囲の理解や補聴器の利用や人工内耳の医療、難聴者のコミュニケーションを支援するサービスと利用制度、音環境のバリアフリーなどが伴って行われるべきものだ。
さらに失聴した事実に向き合うのに事前、事後の何らかの知識、サポートがあるかないかは大きな要素だ。

社会的に難聴者の「障害受容」を支援するのが市町村と都道府県の相談支援事業だ。しかし、専門性を持った相談支援者が少なく、医療や教育、就労との連携が弱かったり、補聴器販売店に委ねられている状況もあるのが事実だ。

ラビット 記
ーーーーーーーーーーー
アンケー ト調査による難聴者の障害受容についての検討
質問紙法によるアンケート調査によつて難聴者の心理的な障害受容について検討した。
質問項目は大別すると難聴者の聴力、日常生活におけるコミュニケーション障害の程度を調査する項目群と障害受容についての項目群の2群に分けられる。
便宜上 ...
http://www.jstage.jst.go.jp/article/orltokyo1958/42/1/42_1_39/_pdf

※写真は職場から徒歩数分の新宿御苑。

リアルタイム字幕制作とパソコン要約筆記の違い

2012年07月24日 07時46分18秒 | エンパワメント

国と地方公共団体の責務として、障害者自立支援法のコミュニケーション支援事業が実施されているが、その法的根拠は身体障害者福祉法と社会福祉法、障害者自立支援法だ。

ちまたで活動するリアルタイム字幕制作者と公費派遣されるパソコン要約筆記者の違いは、一つには社会福祉事業の担い手として意識を持っているかどうかだ。
パソコン要約筆記者は、難聴者、中途失聴者の聴覚障害の実状を理解し、文字によるコミュニケーション支援を行うために、必要な知識、技術、倫理などを体系的に学ぶ。

パソコン要約筆記者は聴覚障害を持つ人を個別的に、あるいは集団的に対人援助の視点からコミュニケーション支援するが、リアルタイム字幕制作者は情報保障という環境整備を担うと考えると理解しやすいかもしれない。

対人援助の視点からコミュニケーション支援すると言うことは、当事者の権利が保障されるように当事者のエンパワメントも図りつつ、周囲の関係者にも働きかけたり、場合によっては他の社会資源と連携することもあるということだ。

もう一つが、通訳するという視点だ。話されている言葉を当事者に分かるような形で文字で伝えるということであり、思考を促進することを目的にしている。
意味をつかんで要約すると言うことは話し手の論理的思考を理解して伝えることであり、高い言語力と思考レベルが要求される。
そのため、要約筆記者のレベルにはまだ格差が大きい。

ラビット 記
※新大阪駅で、蓬莱551の肉まんを買った。鰻ちまきは今度にしよう。

難聴者は、会話のコミュニケーションが大事。

2012年07月22日 18時11分23秒 | エンパワメント

今日は都難聴の例会。フリーマーケットと会員インタビューだった。

難聴者は、会話のコミュニケーションから遠ざかってしまうので、疎外感や引っ込み思案になりやすい。
相手が何を言ったか分かるような情報保障をつけて、つたない話でもおっくうがらずに聞いてくれる人がいて、言葉の会話をする積み重ね、簡単に言えばおしゃべりの出来る環境が難聴者の自立に必要でないか。

一見、おしゃべりに見えても難聴者の障害の特性を理解して、その場をリードすることは、高齢者施設のレクリエーションのようにリハビリテーションの専門性が必要となる。

難聴者のリハビリテーションの体系化は現場からしか生まれない。

ラビット 記

難聴者の気軽に話せる場にはリーダーが居る。

2012年05月30日 07時14分33秒 | エンパワメント
難聴者の組織の中に、問題の本質が分かるリーダーが必要。

難聴者は自らの体験を通じて、その悩みの大きさ、辛さを知っているだけに、単純に同化しやすい。難聴者から色々な悩みが出された時に、その背景、求めていること、客観的に把握し、解決のプロセスが推定出来なくてはならない。

その場が相互に知らない人の集まった場か、会員とか部とかお互いの知った場か、居酒屋のようなリラックスした場か、1対1で出されたのかでその問題解決の要求の強さ、個性なども推定できる。
内容が医療の問題か、臨床心理的な問題か、専門家にゆだねる問題か、自分はどの部分にどこまで関わるか判断が求められる。

自分の力量、知識をわきまえ、他のスタッフの力も理解して、出された問題を適切に扱わなくてはならない。自分だけ理解してもスタッフにこの集まりの目的や意義が理解されていなければ問題を大きくしてしまうかも知れない。

身障センターや医療機関などと難聴者組織が難聴者支援のネットワークの一員となるには、支援の意味を理解したリーダーとスタッフが必要だ。

1981年に日本アイ・ビー・エム者のウェルフェア・セミナー「中途失聴・難聴者のリハビリテーション」が開かれたときに、難聴者支援の専門機関のネットワークが提起されたが、それから30年余を過ぎてようやく実現しつつあるかに見えるのは専門的な資格を身につけた難聴者が複数誕生したからだろう。

難聴者組織の難聴者が難聴者支援に必要な知識や支援技術を身につけることを支援する事業が求められる。
これはベルゲンでの探求の課題となった。

ラビット 記
ーーーーーーーーーーーーーー
気軽に話そう!私の職場の困りごと - 東京都中途失聴・難聴者協会
頑張っていること~
「コミかるカフェ作ろう!」は、難聴者の生活と密接に関係する テーマを決. めて、気軽に話し合える場です。
第9回は、職場のコミュニケーションをテーマに取り上げます。
過去 2 回の話し合いや 2月のシンポジウムでいろいろ学んでき ました。
http://www.tonancyo.org/chirasi/120705comi-cafe.pdf

人工内耳などインプラント型聴覚器

2012年05月13日 23時09分28秒 | エンパワメント
聴覚補償機器のうち人工内耳などのインプラント型は、日々、技術も発達し、メーカーも新機種を販売している。
機器そのもの(ハードウェア)と音声解析のプログラム(ソフトウェア)の両方の発達に対し、患者、被術者はその技術等やどのように使うかは学ぶ機会はほとんどない。

患者として難聴者はより良い医療を受ける権利、自己決定権がある。しかし、医師や医療関係者がそのことを尊重した情報提供や相談支援ができる訳ではない。
医療の場に、医療ソーシャルワーカーとカウンセラーをかねた対応が必要ではないか。患者と医師の間に仲介する人が必要ではないかと日々考えている。

ラビット 記
ーーーーーーーーーーーーーーー
人工内耳の先輩方 - 徒然庵 - 楽天ブログ(Blog)
人工内耳の先輩方. ...
今日は、カズハが通っている国立病院で県内の病院で、
人工内耳手術を受けられた方の集まりがありました。
うちの県の病院では、生まれつきの
聴力障害に対しての人工内耳手術は、ここ数年で始まっ
たくらいでそれまでは、中途失聴の ...
http://plaza.rakuten.co.jp/turedurean/diary/201205110000/

気ままな生活 インプラント型聴覚器の概要(メモ)
<FDA(米国食品医薬品局)の”Medical Devices Databases” ~
耳鳴マスカー機器、
インプラント聴覚器(人工内耳・人工中耳・骨 ...
人工聴覚臓器による難聴治療" [虎の門 病院耳鼻咽喉科聴覚センター]によると、中耳・内耳・聴神経ごとに、
インプラント機器が ...
http://kimamalove.blog94.fc2.com/blog-entry-2118.html

精神障害者の自立支援に学ぶ。

2012年03月18日 23時15分33秒 | エンパワメント
3月18日土曜日、第26回東京都中途失聴・難聴者協会の集いが開かれ、記念講演に、増田一世さん、社団法人やどかりの里の理事、障害者制度改革推進会議委員、が講演した。
精神障害者の自立とは何か、当事者から何を学んだか、これまでの制度改革で何を目指してきたのか、など縦横無尽に語られた。
最後の代表質問では、精神障害者と中途失聴・難聴者の共通点は?、大震災の復興と共生社会の実現の関係、障害者総合福祉法骨格提言の実現の展望などが話し合われた。

ラビット 記
-----------
第26回東京都中途失聴・難聴者の集い ≪東京・府中≫.
「つなげよう心ひろげよう絆~
前へ前へ大きな力へ~」をテーマに開く。
日本障害者協議会理事・増田一世氏の記念
講演「ひとりひとりが手を取り合って 障害者総合福祉法の実現に向けて」など。
http://www.care-news.jp/event/201203/17/event126.html

東京都大田区民向け冊子に難聴者読話講習会が

2012年02月26日 19時47分37秒 | エンパワメント
大田区が発行している区民向けのサービス一覧の冊子に、中途失聴・難聴者向け実践読話講習会が掲載されていた。
それは東京都中途失聴・難聴者協会の主催する講習会だ。
その下には、東京都中途失聴・難聴者対象手話講習会の案内もあった。

多くの人の目に触れてもらいたい内容なので他の区市もまねしてもらいたい。
もうすぐ次の受講生の募集が始まる。

ラビット 記

難聴者の権利意識と権利性

2011年10月22日 08時52分26秒 | エンパワメント
青森大会第一分科会障害者の権利条約とコミュニケーションで問題提起された内容。

ラビット 記
ーーーーーーーーーーーーー
障害者権利条約の批准とそれに必要な国内法整備はこれまで遅れていた難聴者等の権利を向上させる絶好
の機会です。

今の社会は生活のあらゆる面で難聴者、中途失聴者にとって住みにくく、仕事もしにくい社会です。
なぜでしょうか、今の社会が聞こえることが前提の音声中心の社会で音声を聞けない、聞き取れない難聴者等
には「参加」(=関わること)が出来ないからです。
関わることが出来ないのでその場で主体性が発揮できない、主権を行使できない、一個の人格を持つ人として
の存在意義を感じにくくなります。

障害者権利条約第2条にコミュニケーションの定義がありあらゆる方式が示され、自分にあった様式、手段を選択
する権利が掲げられています。
改正障害者基本法も共生社会のところに、手話を含む言語、方法、手段を選択する機会が与えられています。

【難聴者はどんなコミュニケーションを】
難聴者等は、磁気ループなどの補聴援助システムや読話、手話も要求します。
なぜでしょうか、私たちは音声でコミュニケーションするからです。
音声のコミュニケーションと言っても、読話、手話も含めて音声日本語です。字幕も要約筆記も含まれます。
これを難聴者等は音声日本語でコミュニケーションする権利を求めていると言えないでしょうか。

なぜこの話を持ち出したかというと、一般的なコミュニケーションの要求をしてもわかりにくい上、これも権利なんだ
ということを理解して欲しいからです。
手話でコミュニケーションすることと音声日本語でコミュニケーションすることは対等です。

【なぜ、難聴者は権利意識が育ちにくいのか】
情報アクセス、コミュニケーションをもっと聞こえたらと自分のせいにしてしまうからか。それはなぜか。
コミュニケーションそのものの問題か。
難聴だからか。周囲の人も気づきにくい障害だからか。

権利条約と難聴者のコミュニケーションを結びつけるリングが見えない。

【制度の使いにくさの問題?】
要約筆記は確かに難聴者の集団の情報保障の手段として編み出された。
しかし、障害者自立支援法で市町村に義務付けられた要約筆記者派遣事業をろう者が当たり前のように手話通訳を利用するように、要約筆記を利用する難聴者は少ない。
前もって登録しておいていちいち依頼しないとならない。派遣内容や派遣先や派遣範囲にいろいろな条件が付く。

【自分の意識の問題】
障害者自立支援法地域生活支援事業の補聴器給付を自身の社会参加のための自立支援機器として意識して受けている人はいるだろうか。せいぜい高い補聴器が安く買えて嬉しい位の意識か、ただでもらえるならもらっておこうレベルかもしれない。

【社会の理解が問題?】
就労の場に要約筆記の手配や派遣を依頼しようとすれば、まず勤務先の理解を得るのが大変だ。要約筆記とは何か、どういう人が来るのか聞かれる。代わりに書いてあげるとか、大きい声で話すからと中には善意で言う人もいて断りにくい。

難聴者支援はバリアフリーだけでは不十分。

2011年09月21日 19時24分18秒 | エンパワメント
難聴者は見えない障害、外見でわかりにくい障害とよく言われる。
また情緒不安定、わがまま、自分勝手とかという評価もされやすい。

難聴は言葉が聞こえない音情報が入らないというコミュニケーションの障害の他に人や社会との関係が築けなくなると言う関係性の障害を持っているということを説明しないと、そのための支援が受けられない。

情緒不安定とか心理的な問題であれば臨床心理専門家の相談(カウンセリング)が必要だが、関係性の障害となれば障害の自己理解、補聴器やコミュニケーション機器の活用、福祉、就労、教育など分野ではそれぞれ専門的支援などが求められる。

幅広い支援が必要にも関わらず、どういう障害を持っているかが理解されてこなかった。
このことが難聴者に対する相談支援事業がなかなか進まない一因ではないか。
情報・コミュニケーションの保障だけでは解決しない問題だ。

ラビット 記
※深夜に自炊したラーメン。もやし、蒸し豚、アスパラ、海苔。醤油味の濃厚スープを溶いて作った。

難聴者における「描写力」は新しい知見に発展する。

2011年08月23日 03時18分47秒 | エンパワメント
「難聴者の生活」は、日々身辺で起きていることをどう見ているか、どう感じているかをつづったものだ。
通勤電車で入力して投稿する場合も、何週間も何度も見て、推敲して、書き直して、保存してを繰り返した挙句に投稿するものもある。

仕事にせよ、活動にせよ、自分で描写するというのは、確かに新たな思考力を育てることになる。梶原しげる氏のサイトに同じことが書いてあった。
断片的なことばかりだが、いずれ、それが収斂して新しい知見になるのが興味深い。

著者の梶原しげる氏は以前「老会話」の著書を表し、東京都中途失聴・難聴者協会で「コミュニケーション」をテーマに講演を依頼した方。聞こえない人に講演するのは初めてとか、どうやってコミュニケーションするかいろいろ工夫されてこられた。


ラビット 記
---------------------------------
会話力とは、相手の言葉と表情を観察して、真意をを正しく受けとめ、多彩な語彙や表現で相手の心にしっかり言葉を届ける能力。だから、思考する力なしには成立しない。
【7】片っぱしから描写して思考力を鍛える
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100520/92192/

中途失聴・難聴者手話講習会指導者養成(3)

2011年08月02日 22時12分23秒 | エンパワメント
中途失聴・難聴者の手話を学ぶ意義

東京都中途失聴・難聴者協会事業委員会では、中途失聴・難聴者の手話講習会を「手話の学習を通じた自立支援」の場と位置づけて、手話講習会のあり方を検討してきた。
コミュニケーション方法として手話を集団的に学ぶことで、手話の獲得の過程で、障害とは何か、コミュニケーションの意味、人間の多様性に気づき、仲間を作ることで社会との関わりを復活させていくことを解明した。

手話講習会の修了者はクラスを超えたサークル活動や地域での社会参加に積極的に関わるようになっている。自覚的な難聴者として協会活動にも大勢加わっている。

ラビット 記

中途失聴・難聴者手話講習会指導者養成(2)

2011年08月02日 22時02分12秒 | エンパワメント
学習計画
最初に受講生の障害について理解し、ついでコミュニケーション、指導対象である受講生の障害を知る。
「聴覚障害」、「コミュニケーション」、「難聴者の臨床心理」

受講生を「指導」する意味と方法を学ぶ。
「ソーシャルワーク」、「グループワーク技術」、「障害者福祉」、「社会福祉」

言語としての手話と日本語手話の違いを理解し、日本語手話の獲得の指導技術
「手話と日本語手話」、「指導とは」、「日本語手話の学習計画」、「日本語手話指導技術Ⅰ」、「日本語手話指導技術Ⅱ」

対象
難聴者、健聴者を問わず、中途失聴・難聴者の手話学習を指導する意欲のあるもの

(続く)

ラビット 記

中途失聴・難聴者手話講習会指導者養成(1)

2011年08月02日 22時00分25秒 | エンパワメント
中途失聴・難聴者手話指導者養成のあり方(案)

概要
地域で開講されている中途失聴・難聴者対象手話講習会の指導者を養成する。

目標・目的
・健聴者対象の手話学習、手話通訳養成と異なる指導の専門性を持った指導者を養成する。

手話の学習のために受講している中途失聴・難聴者はコミュニケーションについて多面的な課題を持っていることを理解して、自身の障害の理解とコミュニケーションの充実が自立と権利擁護の意識に関わることを自覚するよう支援する。

・中途失聴・難聴者のコミュニケーション(意思疎通)の成就体験を重ねることが重要なので、日本語手話(日本語対応手話に手話の要素を取り込んだ手話法)を最初に学ぶ意味を理解する。
(続く)

ラビット 記