難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

メディアで働く聴覚障害者

2010年08月31日 08時29分35秒 | 就労
これだけ、テレビが発達しているのに、TV業界の制作現場で働く聴覚障害者はほとんどいない。

障害者放送統一機構が「目で聴くテレビ」を制作したり、各地の聴覚障害者情報提供施設がビデオマガジンを制作するときに関わる位だ。

それだけメディアが音中心ということだろう。

視聴者に多くの難聴者、ろう者がいることを考えた番組制作には、各スタッフ、ディレクターにも聴覚障害者が必要だ。


ラビット 記
※通勤路のひまわり。
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「バリア壊せ」TV番組制作 聴覚障がい者の沖大生中村さん職場実習「伝える」挑戦
http://www..okinawatimes.co.jp/article/2010-08-29_9684/
(9時間30分前に更新)

 【石垣】先天性の聴覚障がいがある沖縄大学人文学部国際コミュニケーション学科2年の中村智香さん(19)が、今月17日から石垣ケーブルテレビ(ICT)で職場実習しながら、自身で企画した1時間番組「ギャップをぶち壊せ!」の制作に取り組んでいる。(又吉嘉例) 映像メディア関係への就職を目指す中村さんは「互いの感情が通じ合う瞬間は素晴らしい。コミュニケーションの大切さを伝えたい」と「情報のバリアフリー化」へ向け、意欲を燃やしている。

以下、略。

昨日の中難協理事会の議案

2010年08月29日 09時16分11秒 | 要約筆記事業
一ヶ月ないし二ヶ月に一度の理事会なので議案は厳選される。
NPOの協会の事業を実施する上で理事会の議論と議決は非常に重視されている。
議案は必ず5日前に通知され、表紙付きの議案書、資料が準備される。

第一号議案として、月末及び来月の県議会レベルの政党のヒアリングの取り組みが提案され、これまでの要望書、当局も確認した交渉の記録、参照する条例などが資料として出された。

廃止された要約筆記者派遣事業を復活させるにはどういう論点から説明するか白熱した議論が展開された。

要約筆記はどういうものか改めて説明する、市町村の負担に格差を生じている問題は県レベル議員の関心を引くだろう、広域派遣事業は県レベルの事業であることを説明する、広域事業は県外派遣のイメージなので市町村を越える派遣事業と言うべき。区市の障害福祉課に要約筆記者派遣事業の問題点を言うと県レベルの当局から行われてやっているので責任はないと言われた、議員の理解度に合わせたシンプルな説明が必要。30分で要約筆記派遣問題を理解させるには無理。不十分。今回の30分だけでなくもっと議員との意見交換を密にすべきだ。

各政党ヒアリングには30分しかないが、OHPをヒアリング会場に持ち込んで実際に利用しながら議員と質疑応答する。

第3号議案の県レベルの事業である中途失聴・手話講習会の講師、助手の交代は報告、承認を受けた。
候補者は三役と事業委員会で理事会で定めた条件、資格などを基準に面接して、講習会に対する協会の考え方を確認することになっている。
講師や助手はやりたい人やってもらいたい人が担当するのではなく、難聴者等への自立支援の一環であるという事業の意味を自覚し、協会との関係を理解し、責任を持ってもらうためだ。


ラビット 記
第2号議案は、来年1月16日の中途失聴・難聴者
の集いの企画の提案だった。
企画は実行委員会が検討しているが、理事会ではその企画の視点や
予算の不備が指摘された。
実行委員長が、最近の会員は25年前のことを知らないので昔
のことばかり取り上げないでと実行委員会の考えを言うとすかさず
手が挙がり、協会の25年の歴史を知らないからこそ伝えなく
てはならない、これまでの25年間だけではなくこれからの
25年間を見られるように、協会内部の視点だけではなく外部の団体
から見た視点も必要など立て続けに厳しい意見が出た。
協会予算には集いの決算は10万円以上の黒字を見込んでいる
のでそれに責任をもって欲しい、予算の支出は必ず増加すること、
収入は流動的なことも勘案すべきだ。

人工内耳フリーダム内の水滴

2010年08月28日 18時22分36秒 | PHSから

火曜日に病院から人工内耳の代換え機が届いた。

病院に自分の人工内耳のマップがあるのでプログラムをインストールしてから送られてくるのだ。

早速電池を入れ、アンテナコイルを接続してスイッチを入れてみた。
土曜日の朝聞こえなくなってから丸4日ぶりだ。
ウワーンとテレビや周りの音が一斉に飛び込んでくる。
なんか前の時よりいっぱい聞こえるような気がする。

次の日、出社して汗塗れの人工内耳のカバーを外すと汗の水滴がいっぱい付いていた。
多少の水滴はしみこまないように設計されているようだがそれでもマイクの穴を水滴が塞いだり、アンテナ端子の中に水滴が入れば良い影響はない。


ラビット 記

WebアクセシビリティJISが改定、「JIS X 8341-3:2010」

2010年08月28日 18時22分11秒 | バリアフリー
WebアクセシビリティのJIS「JIS X 8341-3:2004」が改訂され、「JIS X 8341-3:2010」となった。

このことの意味は時代に併せてアップデートされたことと日本の基準が国際的基準に合わせられたという。

またW3Cと連携して障害当事者も関わって改訂されたことだ。国内では情報アクセス協議会でも関わったはずだ。

この記事では触れられていないが、動画の音声に字幕を付加することが最低基準として含められているということだ。

障害者の権利条約では障害を持つものが持たない人と同じように情報を入手し、利用できることを求めている。
内閣府の障害者制度推進会議の第一次意見書とそれを受けた政府の閣議決定も情報アクセスの保障を各省庁の連携で実現することがうたわれている。

今後、法改正も含めた具体的な議論が進められていくのだろう。


ラビット 記
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【PCオンラインニュース8月16日】
WebアクセシビリティJISが改定、達成基準がより明確に
改正原案の策定者が、公示後のセミナーでポイントを解説
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20100826/1027104/

 Web上のコンテンツを誰もが利用できるようにするアクセシビリティの日本工業規格(JIS)が6年ぶりに改定され、2010年8月20日に公示され た。2004年策定の「JIS
X 8341-3」を改定した「JIS X 8341-3:2010」である。公示後の8月25日に開催された「TCシンポジウム2010」
(テクニカルコミュニケーター協会主催)では、改正原案を
策定した東京女子大学現代教養学部人間科学科の渡辺隆行教授が、改正のポイントを解説した・・・


2010-08-21 23:52:46
【JIS】ウェブアクセシビリティ規格 JIS X8341-3 の改正で動画字幕も!
http://ameblo.jp/bcs33/entry-10625978934.html
テーマ:法・制度・規格

ウェブアクセシビリティ規格 JIS X8341-3 の改正
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/it/x8341-3umegaki.html
【情報アクセス-情報アクセシビリティ:ICTを活用した情報支援】
ウェブアクセシビリティ規格 JIS X8341-3 の改正
梅垣正宏(日本障害者協議会 情報通信委員会)

夏の終わりの蝉 難聴者の就労 

2010年08月28日 11時34分00秒 | 就労
出勤時駅に着いたら目の前で蝉が止まった。

出勤時は、今日は上司とコミュニケーションがうまく行くかどうか考えるといつも気分がブルーになる。

だいたい仕事が完了したことを報告しても評価されたことがない。
自分の間違った思いこみだったと気づいてもまず謝らない。絶対に。

人と共同作業する際に、コミュニケーションやアサーティブネスは必須のスキルだ。
作業の分担内容を確認して、その内容が自分の仕事にも不可欠なら最高の効果が上がるようにうまくやってもらわなくてはならない。

難聴者は人と「うまくやる」ことが苦手だ。それは「うまくやる」ためにはコミュニケーションが必要で音声の会話で行われることが普通だからだ。
聞こえないと声の調子、強弱、テンポ、抑揚などに意味が込められているがそれがつかめないのでどうしても会話が途切れるか平板になる。

これが難聴者に「職場の会話が成立しにくい」という「活動」(国際生活機能分類ICF)にあたる。

蝉はシャッターの音でPHSにぶつかって飛んでいった。


ラビット 記

熊本で人工内耳特別セミナー

2010年08月26日 21時11分43秒 | PHSから
九州地方の人工内耳関係者に朗報。
全世界から講演に引っ張りだこのドナソーキン氏が来日し、熊本で講演することになった。

全米難聴者協会SHHHの理事長、グラハムベル協会の理事長を歴任し、自ら人工内耳を装用して、アメリカ政府の各種委員会で難聴者の権利の拡大を主張し、ヒアリングの重要性を訴えてきた伝道師だ。

現在はコクレアアメリカ社の消費者担当副社長として、活躍する。
2年前のカナダ・バンクーバーの国際難聴者会議で成人の人工内耳リハビリテーションの重要性と実際の方法を発表した。
これを日本でも広めたいと昨年9月東京でその内容をブラッシュアップしたものを講演したが今回はさらに幅広い内容のプレゼンテーションが行われるということだ。


ラビット 記
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ワードファイル - 社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
聴覚補償とは失った聴力を補償することを意味し、人工
内耳や補聴器が聴覚補償機器の代表格です。しかし、日本では人工内耳装用後のハビリテーションシステムは乳幼児には努力が集中されていますが、成人の場合は未だに不十分です。ましてや、補聴器装用に ...
http://www.zennancho.or.jp/info/100818%20jina_seminar.doc
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社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
人工内耳友の会「ACITA」
 
 聴覚補償とは失った聴力を補償することを意味し、人工内耳や補聴器が聴覚補償機器の代表格です。しかし、日本では人工内耳装用後のハビリテーションシステムは乳幼児には努力が集中されていますが、成人の場合は未だに不十分です。ましてや、補聴器装用に至っては特に成人においてハビリテーション(リハビリ テーション)システムそのものが確立されていません。
 そのような中、ご自身が人工内耳の装用者であり多面的な聴覚補償(ハビリテーション)の重要性を説かれて来られたコクレアアメリカ社の副社長ドナ・ソーキン氏を今回のセミナーにお招きすることになりました。
 セミナーでは、米国における人工内耳や補聴器装用後のハビリテーション(リハビリテーション)システムを紹介していただくと同時に、人工内耳の最新のトレンドについてもお話をいただきます。
 人工内耳・補聴器装用者の方、聴覚補償リハビリテーションに興味ある医師の方、言語聴覚士や認定補聴器技能者の方、装用者のご家族関係者の皆さまのご参加をお待ちしています。



日  時: 2010年10月16日(土)  13:30~16:30 
場  所: 熊本テルサ  2階 リハーサル室
               〒862-0956熊本県 熊本市水前寺公園28-51  TEL:096-387-7777
演  題: 「聴覚補償(ハビリテーション)の重要性と
人工内耳の最新のトレンド」
       講  師: ドナ・ソーキン氏(コクレアアメリカ社消費者担当副社長) 

参加者:  難聴・人工内耳・補聴器に関心のある方
定   員: 50名
参加費:  無 料
締め切り:  9月30日 厳守
情報保障: 磁気ループとパソコン要約筆記

申し込み・ お問い合わせ先:全難聴事務局 FAX:03-3354-0046

以上
<会場図>

       ホテル熊本テルサ 2階 リハーサル室
〒862-0956熊本県 熊本市水前寺公園28-51  TEL:096-387-7777

―――――――――――――――申込書―――――――――――――――――
個人情報は今回のセミナー以外に使いません。

送り先:FAX 03-3354-0046(全難聴事務局)

氏名                              

                        
所属:いずれかに○ ( 全難聴会員・「ACITA」会員・医師・ST・一般参加者)


住所  〒                                                  



連絡先 電話/FAX                                                  


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人工内耳のGoogleアラート 20100826

2010年08月26日 21時11分28秒 | 人工内耳
人工内耳について、あれこれ情報が飛び交うが、人工内耳そのものか人工内耳による医療かがほとんどのようだ。

難聴者がどういう「参加」(国際生活機能分類ICF)にあって、どういう「活動」(同)をしているのか、どういう「活動」しかできていないのか、どういう「活動」が出来るはずか、難聴者の存在、生きている様をトータルで理解し、その中で聴覚補償の機器として人工内耳を活用することで、出来る「活動」が増え、考え方も積極的になるなどプラスの面を理解すべきではないか。

医師や言語聴覚士は人工内耳を理解した臨床心理士とも連携して、聴覚リハビリテーションと心理的精神的リハビリテーションを総合的に進める必要がある。

すでにアメリカではオージオロジストがカウンセリングの資格を取る動きがあるという。

人工内耳装用者が心理的サポートをするのはやはり専門的資格が必要だ。
人工内耳装用者の組織はこういうことを主張してほしい。


ラビット 記

=== 「人工内耳」の Google ウェブ アラート ===
【医学】完全埋め込み型 「人工聴覚器」 動物実験成功 3年後の臨床研究 ...
補聴器でもよく聞こえない高度難聴者のためには人工内
耳が実用化されている。 耳にかけるマイクに入った音声を、体外の処理装置で電気信号に変え、 側頭部に埋め込んだ受信機を介して耳の奥へ送る仕組みだ。
伊藤壽一・京大教授らは、蝸牛に機能障害が ...
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1281800701/

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赤い風船が破裂したことで、私の人生は変
オーストラリアのメルボルンに住むソフィー・リーは、優秀な大学生であり、人工内耳の両耳装用者です。
今回は、多彩な分野で豊かな才能を発揮し、 ...
もう一方の耳に人工内耳の手術を受けました。
昨年、私はビクトリア州全体の生徒中、上位5%以内の ...
http://www.cochlear.com/files/assets/pdf/jp_hear_always_issue13.pdf

障害者権利条約と要約筆記者の到達目標

2010年08月26日 21時11分12秒 | 要約筆記事業
先日、M市で「障害者権利条約について~通訳としての要約筆記~」と題して、要約筆記奉仕員研修会で講演した。

障害者権利条約の理念が実現した社会は要約筆記がいつでもどこでも利用できる社会ということは考えていたが、障害者権利条約のもとで求められる要約筆記者とはどういう要約筆記者かという視点はもっと掘り下げられるべきだろう。
その意味では、この講演のテーマに感謝したい。

障害は機能障害を持つ元と社会の態度と障壁との相互作用によって起こるという障害者権利条約における障害の定義はいわゆる社会モデルだが、6月29日に閣議決定された「障害者制度改革の基本的方向」の冒頭に「社会の在り方との関係でとらえる」と記述されている。

難聴者は社会の中でどのような状態に置かれているのか、そこをしっかりみないと(アセスメントしないと)より良い状態を目指すための課題と施策や計画が示せない。

要約筆記者は、手話通訳と同じように社会福祉法第2種事業として派遣される事業を担うことになっている。
しかし、社会福祉法第2種事業とは何か、この事業を担うとはどういうことか、権利擁護とは何かをきちんと理解しなければならない。

難聴者等は、日頃からコミュニケーションが阻害され、人や社会との関わりも薄くなったり断絶させられている。ICFのいうところの「参加」が出来ていない状態といえる。
難聴者は会議や地域の集まりで会話に加われず、電話して用件をすませることも会話も出来ないでいる(「活動」)。
多面的複合的に問題を抱えている存在だ。

単に聞こえないことを書いて通訳することがコミュニケーション支援ではなく、もっとその内容を豊かにとらえたい。
どうやって難聴者等を支援するか、要約筆記者自身は通訳すること、通訳利用の継続、派遣先の理解を深めるなどの働きかけを行うが直接的に難聴者等に関われない。

要約筆記者は要約筆記を利用する難聴者を観察し、どのような問題があるかを見る力が必要だ。
その上で、派遣元に問題点と課題を報告する。
派遣元は必要があれば行政や相談支援事業者、その他の支援機関等と連携して問題解決策を講じることになる。

権利擁護のために多面的に難聴者等に働きかけることを理解しているのが要約筆記者だ。
奉仕員より書けるのが要約筆記者ではない。
聞く権利だけを保障する権利擁護ではない。人権全体を擁護するのだ。


ラビット 記
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1 障害者権利条約に掲げられたこと
・すべての障害者が基本的人権を守られるべき(第1条、前文)
・障害の定義。発展途上の概念、社会モデルへの転換
・コミュニケーションの定義(第2条)

2 障害者制度改革推進会議と閣議決定
・各法律のロードマップ提示
・情報・コミュニケーションに関わる記載の問題点
・全難聴の要求

3 難聴者の基本的権利と要約筆記
・難聴者のコミュニケーションに対する要求
  音声社会に所属
・社会福祉法第2種事業としての要約筆記者事業の意味
・五つの到達目標の意味。

4 地域生活と要約筆記者養成事業
・難聴者施策を充実させるためには、地域での難聴者が施策を使って 日常生活を送っていることを社会のなかに印象付けること。

介護実技講習会と難聴者支援技術

2010年08月22日 19時07分09秒 | 社会福祉の学習
介護実技講習会の講義の内容も示唆を得ることが多かった。

介護の現場では国際生活機能分類ICFが現場にまで下りていて、介護サービス利用者のQOLを高める支援のツールになっていることが分かった。

難聴者の支援にICFを取り込む必要性は言われていても環境因子、個人因子を機能障害、活動、参加の難聴者の生活全体を見渡したたものがほとんどない(知らない)。
これは、具体的な難聴者を想定して具体的に記述して書き込んでいかないと出来ないのではないか。

一人一人の難聴者が自己観察して書き込めるように援助し、分析と課題を相互に行うような作業をまずは社会福祉の知識のある難聴者自身が行ってみたい。

介護職には当たり前のことかもしれないが、「介護過程」を学んだ。
これは、一人一人の利用者にとってよりよい生活、よりよい人生と言う目標を達成するための介護実践のプロセスであり、介護アセスメント、課題の明確化、介護計画の立案、介護の実施、評価と修正、また介護アセスメントという循環する過程であり、展開そのものが技術だ。

よりよい介護を提供するためには、「社会福祉援助技術」、「介護技術」、「形態別技術」、「家政技術」、「リハビリテーション技術」、「レクリエーション技術」に加えて介護過程を展開する技術が必要(「介護技術講習テキスト」p31)である。

このアセスメントの過程で国際生活機能分類ICFの「心身機能、身体構造」、「活動」、「参加」に「個人因子」と「環境因子」が双方向に関わり合う情報収集と分析が行われる。
この共通の問題や課題などを個人の生活全般にわたって整理するので「共通言語」と言われる所以ということが理解できた。

こうして考えてみると、要約筆記によるコミュニケーション支援は一つの技術であり、その他の支援技術と相まって、聴覚障害者の「参加」や「活動」が保障されていく。
このように考えることで、社会福祉法第2種事業という理解が出来るだろう。
かつ、リアルタイム文字表記とも違う意味が理解できる。


ラビット 記

要約筆記と手話通訳の介護実技講習会

2010年08月21日 20時07分33秒 | 社会福祉の学習
今日から4日間の介護実技講習会だ。
朝8時半から夕方6時半まで昼を除き9時間。

午前中はオリエンテーションと介護過程、コミュニケーションの講義。PC要約筆記で初めて受けてみた。

午後は、コミュニケーションの演習と移動介護の講義と演習だった。これはグループに分かれたりするので手話通訳にした。

いずれも講義の時は人工内耳が故障しているので、補聴器にワイヤレスマイクをつないで聞いていた。

自分のコミュニケーション情報保障については新しい発見があった。
一つは補聴器の聞き取りはかなり低下していると思っていたが、補聴器だけの聞こえは少し経てばかなり聞こえるようになったことだ。
これは、人工内耳と併用しているときは補聴器側はボリュウムを絞るかスイッチを切ってしまうので、耳に負担がかからなかったので結果的に聴力が温存されたのではないか。

補聴器の方も適切な聴力管理の元で聴覚リハビリテーションを行えば聴力が回復する可能性がある。

もう一つは、PC要約筆記は講義のように話者が一人で話す場合は話を「読める」ので良いかも。読めるように入力されるのが前提だが。


ラビット 記

※会場となった郊外の大学

介護福祉士国家試験 試験科目別出題基準

2010年08月21日 05時42分16秒 | 社会福祉の学習
介護福祉士国家試験の願書の出願受付中だ。


ラビット 記
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介護福祉士国家試験 試験科目別出題基準
http://www.sssc.or.jp/kijun/k_kijun1_1.html

社会福祉概論
老人福祉論
障害者福祉論
リハビリテーション論
社会福祉援助技術(演習を含む。)
レクリエーション活動援助法
老人・障害者の心理
家政学概論
医学一般
精神保健
介護概論
介護技術
形態別介護技術
実技試験

人工内耳フリーダムの故障。

2010年08月20日 22時16分59秒 | 人工内耳
今朝、乾燥ケースに入れておいた人工内耳を組み立てようとしたらプロセッサー本体とコントーローラー電池ケースの接点が緑青みたいな錆が付いていた。

歯ブラシでこすり落として本体とケースをはめてみたら、スイッチが入らない。
とりあえず補聴器だけONにして出勤した。出社して電池を変えてみたが同じだ。
午前中は一人だったが同僚からの電話はメールで用件を聞いて他の人に代わって聞いてもらった。

病院にメールして代換え機があれば行くつもりだったが、これからメーカーに代換え機があるか聞いて病院に送ってもらってマップを入れたものが自宅に届くのは火曜とのことだ。

午後は上司が戻ってきたが案の定話が半分も聞き取れない。顔を近づけるようにして聞くがいつもより機嫌が良くない。
頼まれた製品のデータを調べる仕事があったが分からないところはメーカーに電話して聞けと言う。これは困った。今は電話が出来ない。メーカーのホームページにアクセスして「お問い合わせ」にメールをしまくる。
一つ回答があった。

何とか帰宅して、家族の同型機のアンテナコイルやコントローラーを入れ替えたりしたがやはりだめだった。
本体の接点を家族のとよく比べて見るとどうもピンが1本折れている。

ああー、明日から介護実技講習会なのに。
要約筆記と手話通訳、補聴器だけで頑張るしかない。


ラビット 記

「残存能力活用型人工内耳挿入術」って?

2010年08月18日 23時17分04秒 | 人工内耳
この人工内耳の適応基準は、これまでの適応基準とどう違うのだろうか。

高い音が聞こえにくい感音性難聴で、右を補聴器で左を人工内耳で、高い音を含めて聞こえている。
確かに両方の聞こえがうまくマッチした時は音が立体的に聞こえる。
「立体的」というのは、聞こえた経験を持たないネイティブの難聴者が聞いたことのない音の広がり、豊かさを表現している。
聞こえた経験の持つひととは比べられない。

8月22日に、東京で人工内耳の入門講座がある。この新しい技術についても紹介されるだろう。

「人工内耳入門講座
22日午前10時、東京・三田の都障害者福祉会館。虎の門病院耳鼻咽喉科部長の熊川孝三さんらの講演と人工内耳製品の説明。
問い合わせは、東京都中途失聴・難聴者協会(電=03・5919・2421、ファクス03・5919・2563)へ。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=29271」


ラビット 記
=== 「人工内耳」の Google ウェブ アラート ===
信大病院で国内初の人工内耳挿入手術実施へ - 信州・長野県のニュース ...

高い音が聞こえにくい難聴の患者に取り付ける新たな人
工内耳手術が国内で初めて信州大学付属病院で実施されることになりました。
厚生労働省から高度医療として新たに認可を受けたのは難聴患者を対象とした/です。 ...
http://sbc21.co.jp/news/index.cgi?page=seventop&date=20100812&id=0163035&action=details

聴覚障がい者対応火災警報設備設置は急

2010年08月17日 10時15分38秒 | 日記(つぶやき)
駅や旅館、ホテル、テーマパーク・アミューズメントセンター、交通ターミナル、鉄道、飛行機、船、バス、商店街、ホームセンター、複合シネマ・映画館、病院、高齢者施設、障がい者施設、市役所、地域センター、公民館、美術館、劇場、他にもあるはずだ。

現在消防法で火災警報機の設置が義務つけられているところ以外にも必要だ。
なぜなら、現在の警報機は音で伝わることが前提なので光や振動、におい等で伝えるならもっときめ細かい対応が必要になる。

たとえば宿泊施設では廊下に警報機が設置されていても室内の難聴者には聞こえない。
室内でもトイレやバスルームの中にも対応機が必要になる。


ラビット 記

※大きくなりすぎて頭をたれるひまわり。

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聴覚障がい者に対応した火災警報設備等に関する主な検討経緯
年2月)
聴覚障がい者及び難聴者に係る情報伝達手段の実態、米国と英国における聴覚障がい者及び難聴者に配慮した音以外の警報に係る情報収集等を行い、音以外の手法により情報を有効に伝える場合に考慮すべき要求水準等を整理し....
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/kasaikeihou/pdf/220611/sankou1-2.pdf

難聴者の集いを市が広報。

2010年08月17日 10時15分24秒 | エンパワメント
兵庫県加西市の難聴者の集いを加西市が広報して、支援している。

難聴者は聞こえないことで、人間関係や心理的なダメージを受けることが説明されている。

この理解が、要約筆記者の派遣、聞こえと生活の相談、相談支援員やピアサポーターなどによる心理的サポートなど難聴者の多面的な支援につながるように期待したい。


ラビット 記

=== 「難聴者」の Google ウェブ アラート ===

加西市地域における難聴者等の集い 市政 兵庫県加西市
中途失聴・難聴者は「聞こえない」ということで人間関係を損ないやすく、日常の色々な場面で挫折感を味わったり、必要な情報の入手が難しく仲間や障がい者団体の存在も知らず過ごしている方もいると思われます。そうした難聴者等が集い、情報を共有し、 ...
http://www.city.kasai.hyogo.jp/04sise/11osir/osir1008/osir100816i.htm