テレビを何とか聞くために、昔アナログの補聴器で聞いていた指向性マイクをデジタル補聴器で聞いてみた。私の使っているデジタル補聴器にはオーディオインプット端子があり、イヤホンなどが接続出来る。NHKののど自慢の歌が良く聞こえた。
連れあいが「アカシアの雨がやむとき」を聞けと言う。そう言えば、カラオケに行って「アカシアの雨が・・」を歌った人に、あのフレーズがどうのこうのと言っていたのを思い出した。何で、私より重度難聴の彼女にそこまで聞こえるのかと思って聞いたら、この新しいタイプのイヤホンで聞いてみたら、良く聞こえたと言う。
私は、CDプレーヤーのイヤホン端子にデジタル補聴器で聞くためのコントローラーをはさんで聞いてみると、直接音源を補聴器で聞くのでとても明瞭に聞こえる。なんだ、自分でも結構聞こえるじゃんかと思った。
なるほど、難聴者でもきちんと調整された補聴器や補正された音が聞こえるようにすれば、かなり聞こえるということを再確認した。このことを社会で実現するには、難聴者の聞こえを理解して支援する難聴者支援センターが必要だ。
ラビット 記
テレビの音を聞くために使った指向性マイクはSONYのFlat mic。コントローラーはリオン製。CDは60年代ベスト演歌、歌謡曲編。
障害者自立支援法の審議の始まった7月28日、参議院厚生労働委員会に、多くの聴覚障害者が傍聴に出かけた。
しかし、手話通訳も要約筆記も傍聴者が手配して連れて来なければならなかった。自費か東京都の派遣制度を利用しなければならない。これは傍聴することが聴覚障害者側の負担になってしまう。また、行政や司法機関、立法機関が国民の権利を保障すべきであるのに、東京都の公費で派遣されることは、東京都の手話通訳派遣制度、要約筆記派遣制度の要項の抵触しかねない。
全日本ろうあ連盟が、手話通訳は衆議院同様に議会の負担を要望し、同日参議院運営員会で承認されたと報道された。
要約筆記は衆議院でも手話通訳のようには認められていないが、平成12年に要約筆記も社会福祉法第二種事業に認定されているので、同じように認められるべきだ。
ラビット 記
台風7号が昨夜20時過ぎ、千葉県鴨川市に上陸した。暴風雨圏がないとはいえ、東京を直撃すれば震度5の地震のエレベータ難民みたいに隠れた被害が出たかもしれない。大きな被害が出なかったのが何よりだ。
今日のNHKの台風のニュースには字幕が付いていたが、だいぶ前から運動した成果だと思うと感慨深い。通常番組にL字型のテロップを表示されることも多い。これらは聴覚障害者の長い運動の成果だ。
1970年代、テレビの字幕放送がまだ普及していない頃、台風が近づくたびに、パソコン通信のニフティサーブのFHANDのメンバーがテレビの台風情報を聞き取って流していた。その中心がいまは亡きかっくんだった。
このグループがパソコン通信のチャットによるRT字幕を始めた。その後インターネットのIRC方式になり、今でも続いている。これが今の生放送に使われている入力方式の原型だ。
台風情報は接近してくる1時間ごとに放送される。しかし、字幕や文字情報ないので聴覚障害者には分からない。テレビ局にたった5分放送して残り55分は別の映像が流れているだけだから、その間に文字表示すれば良いと要望すると生放送だから無理と言う。
聴覚障害者団体は台風や災害の発生するたびに要望を繰り返してきた。有珠山の爆発、ダイアナ妃の死去、など枚挙にいとまがない。
なかなか実現しないところに阪神淡路大震災が発生した。聴覚障害者団体は全国的に支援活動を展開すると同時に、テレビ局に報道に文字と者話を付けるよう強く要望した。全難聴と全日本ろうあ連盟が共同文書を出したのもこの時が初めてだ。
災害の情報はローカルなその場所での情報が重要だ。携帯電話などが役に立つことが、新潟の地震でも再確認されたが、普通のテレビでは難しい。確実に有効な方法はまだない。
ラビット 記
試用している補聴システムは、遠方の声を聞くために、無線で音を飛ばすマイクとセットで使うが、場所によっては電波が途切れることがある。何故だか分からないがちょっとした会議室内でも切れるので距離ではない。
そのことを伝えると、最近パソコンにセットで付いているスタンドマイクを連結して、別れて座っている会議参加者の声を拾うように工夫して頂いた。
マイクを一本ずつ、補聴システムにつなぐのではなく、マイク同士を連結して、最後のマイクを接続するだけで各マイクの音が入ってくるという優れたアイデアだ。
マイクも高感度で、これまで良く聞こえないと言っていた人も顔が明るくなって、OK、OKと言っている。
この種のシステムはやはり、音の入り口のマイクの性能と音を歪みなく増幅するアンプの性能で決まるのではないか。
引き続き、難聴者の声を元にしたシステムの開発が続いている。
ラビット 記
今日は、T県に行くことになり、羽田空港を利用した。
チケットカウンターでチケット受取り書に「私は難聴です。筆談してください」と書いて、頼んでみた。
何か言われたが聞こえないので、何も言わずにいると補聴器をした耳に気が付いて、チケットの半券の裏に「まどがわ つうろ」と書いてくれた。
搭乗口には、パイオニアのプラズマハイビジョンテレビがあり、「おはよう日本」で昨夕の地震の模様を放送していた。多くの搭乗客が見ている。これは字幕放送が行われているので字幕放送アダプターを付ければ、テレビから遠くの席の人も皆が分かるのにと思った。
アメリカは、店内の天井から吊るされているテレビでフットボールやバスケットボールの試合の中継をやっているスポーツバーが多いが、うるさい店内でも分かるように字幕が付いている。病院や図書館など静粛さを求める施設でも字幕を出している。
日本は字幕放送は増えているが字幕放送が受信できるテレビが少ないこともあり、字幕放送自体の認知が遅れている。こうした羽田空港のような場所で我が社のテレビは字幕放送が見られますとPRしてはどうか。羽田全体でもかなりのPR効果がある。
着席すると、乗務員が何時に到着の予定です。現地は晴で、気温22度と書いたメモを見せてくれたので、難聴であることは伝えてくれたようだ。
ラビット 記
この8月、障害者の権利条約の審議が国連総会アドホック委員会で開かれる。
難聴者に関わる権利を条約の条文に書き込んでもらうために、直接、国連でロビー活動をすることにした。
音声を文字で通訳を受けたり、音を文字や光その他の信号で受けることを要望する。
会社の会議や地域の集まりまで、公共、民間を問わず幅広く対象にする。
テレビや映画などの字幕などはまた別の条文になっている。
二つ目は補聴器と補聴援助システムによる情報保障だ。これは教育にも適用されるもので、言わば音声や音を聞いてコミュニケーションする権利だ。
三つ目は、読話の学習の保障だ。読話により補聴器の聞き取りが良くなる。手話の読み取りにも大きな効果がある。しかし、きちんと学ばなければ習得できない。これは難聴者の権利であろう。
滞在は8/1から8/5までだ。
実り多い滞在になるようにしたい。
ラビット 記
ニューヨークは9/11のグラウンドゼロがある。
(写真右)21日、衆議院議員会館で、国連障害者権利条約推進議員連盟の総会が、国連代表団の壮行会を兼ねて開かれた。
議員会館入り口には、いろいろなものの禁止を書いた札が7枚くらいも林立していた。
(写真左)7月15日に、衆議院で障害者自立支援法が可決した。あれだけ、多くの障害者が反対している法律を審議すればするほどぼろが出てくるので、これ以上出さないために審議を打ち切ったのではないかとも言える。
私の勤務先の近くに、難聴者がご主人と一緒にケーキ屋さんをやっているところがある。ご主人が難聴のことを理解してくれないと、ご苦労されたようだが、今はお客様に注文を紙に書いてもらうとか指で指して確認するとか、工夫されてやっておられる。
もう23年前になるが、フィリピンのマニラのラサール中央公園には、聴覚障害者の運営するコーヒーコーナー(喫茶店)があった。
日本にも、東京駅に聞こえない人だけで運営している店がある。
上記のお店のことは、近く紹介したい。
もう23年前になるが、フィリピンのマニラのラサール中央公園には、聴覚障害者の運営するコーヒーコーナー(喫茶店)があった。
日本にも、東京駅に聞こえない人だけで運営している店がある。
上記のお店のことは、近く紹介したい。
愛・地球博は17日、これまでの入場者数の最高を更新し、17万人を越えたそうだ。
会場のあちこちで見かけたものは行列と車椅子だった。車椅子の利用者は様々だ。身体障害を持つ方以外にも、高齢で疲れて歩けなくなった方もいれば、会場で足をくじいた方もいる。そうした人々は恩恵を受けたのではなく、それが社会の普通の姿と考えれば良い。
聴覚に障害を持つ人々は、見て分からないので、大会の実行委員会で耳マーク入りの万博協会公認のピンバッジを作成した。
このバッジを付けている人は筆談や手話などの対応が必要なことを万博の5万人のアテンダントに伝えられた。耳マークの意味がきちんと理解されれば、社会的に大きな意味がある。
聴覚に障害を持つ人々のために、今回万博協会が聞えのサポートセンターを設けた。名古屋難聴者・中途失聴者支援協会が運営を引き受けている。全国から万博の参加についてフアックスやメール、電話で問い合わせが引きも切らない。
ファックス 052-939-2777
mail: meina_soumu@yahoo.co.jp
ラビット 記