難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

介護福祉士の根底思想、人権思想と主体性

2009年04月30日 10時29分17秒 | 社会福祉の学習
090430-072732.jpg介護福祉士の通信教育も2年目に入った。
数ヶ月ぶりに、レポートを仕上げて、投函した。「医学一般」と「介護概論」だ。

介護福祉士養成の学習単位に高齢者福祉や地域福祉論などはあったがいよいよ介護そのものの学習にはいる。

テキストの最初に、なぜ介護を行うか、介護を受けることは人としての尊厳と権利を守ることであり、どんなに心身の機能や能力が落ちていても、主体性を尊重しなければならないことが繰り返し説かれている。
これが社会福祉の専門職の学習内容かと思った。

要約筆記が社会福祉サービスとするならば、徹底して人権思想、自己決定権の重要なこと、倫理性を学ぶ必要がある。その上で専門援助技術が成り立つ。

介護は、一人一人の生活や家庭、人生、生活習慣、仕事や地域社会との関わりなど全人的理解の上に支援技術が提供される。
個々人の経験による技能と一定の系統的な技術との違いも説明されている。

要約筆記の二つの思想の一つは「権利擁護」であり、介護従事者に求めているものと同じだ。


ラビット 記




フェーズ5へ!聴覚障害者への情報確保と支援を!

2009年04月30日 07時29分04秒 | 生活
090430-070503.jpg090430-071317.jpg今朝のテレビでは、WHOが豚インフルエンザ感染拡大の警戒レベルをフェーズ5に引き上げられたことが各局のトップニュースになっている。

朝7時に舛添厚生労働大臣が記者会見をした模様を中継していた民放は、字幕放送はない。
少し遅れて放映したNHKがリアルタイム字幕放送を実施していた。
手話放送はどこの局も実施していない。

厚生労働省は都道府県に対して、情報提供をそれぞれの障害者に適した方法で行うように指示すべきではないか。
それぞれの相談センターや保健所等、連絡先にファックス番号を公表すべきだ。
手話通訳、要約筆記者の配置にも特別措置が必要だ。

厚生労働省と総務省は、一般テレビ放送及び「目で聴くテレビ」を通じた情報提供にも特別に配慮すべきだ。

テレビ局はこの情報、番組などは手話放送を実施しなければならない。番組の字幕と手話を付加した再送信について、著作権を免除すべきだ。


ラビット 記




豚インフルエンザ情報のアクセシビリティ

2009年04月29日 23時19分30秒 | 生活
090426-195404.jpg26日のNHKの手話ニュースで、アメリカの疾病対策センターが豚肉の安全性について報道されていた。
28日、豚インフルエンザ感染拡大の警戒レベルがフェーズ4に引き上げられ、日本政府も対応を始めた。

29日の休日に乗った電車には昼も夜もマスクしている人は見かけない。国内で感染した人が発見されていないので危機感はまだ薄いからだろう。しかし、往来の激しい隣国で感染の疑いのある人がいるようだ。
日本にも感染者が現れるのは時間の問題ではないか。人の集まるところへの参加を避けるというならば、9月までに控えている総選挙にも影響があるだろう。

このような重要な情報は各テレビ局、新聞社等で提供されているが、これらの情報に接することができないのが視聴覚障害者だ。
手話を母語とするろう者は字幕放送を見ても十分できない。手話放送の実施を求めたい。
現在手話放送が少ないのは手話放送がワイプ方式だと画面の一部に映る手話通訳の映像がじゃまだからだ。
これは、地上デジタル放送になっても地デジ受信機の規格上できない。
ならば、アナウンサーや解説者の隣に手話通訳を立てて放送すれば良いだけだ。映像部分にも手話通訳が映るが国の緊急自体である以上、国民の理解は得られるはずだ。

難聴者は字幕放送があれば理解できるがやはり映像と字幕のずれは避けられない。
重要な内容であれば時間帯を変えて再放送も必要だ。オフラインの字幕の字幕放送は実施できる。

パネルやフリップを使った説明は視覚障害者にわかりにくい。きちんと音声解説の実施が必要だろう。

国家安全の観点からも、情報弱者に対して、合理的配慮を実施することが求められているのではないか。


ラビット 記




フェーズ4の情報はすべての聴覚障害者に!

2009年04月28日 18時31分28秒 | 生活
090428-113510.jpgWHOは、豚インフルエンザ感染拡大の警戒レベルをフェーズ4に引き上げたと発表している。
政府は関係省庁による対策本部を立ち上げた。

これから、総理大臣や厚生労働大臣を始め、各都道府県から様々な情報が怒濤のように提供されるだろう。行政の広報車が出るかも知れない。街頭の呼びかけも行われるだろう。ことこれらの情報は制止にも直結する情報だ。
すべての聴覚障害者に正確に届くようにしなければならない。

政府は、手話放送、字幕放送、字幕スーパーを使って、ろうであろうと難聴、中途失聴であろうと確実に伝達されるような手だてを取らなければならない。
手話放送を一時的にも実施しなければ、東海村の原子力事故のように被爆事故すらおきかねない。

聴覚障害者のみならず、すべての障害者に情報が届くようにしなければならない。


ラビット 記




テレビの吹き出しは難聴者向け字幕?!

2009年04月27日 08時33分08秒 | 放送・通信
090426-223253.jpg090426-223243黒バラ.jpg日曜夜の「ブラックバラエティ」は、吹き出し状のテロップ?字幕が付いていた。
http://www.ntv.co.jp/black/

誰が話しているか、画面に見えない人の発言の字幕ということもわかり、面白かった。

たくさんの発言が重なる場合の字幕放送をみている感じだった。
これこそ、字幕放送ではないが、全編文字で提供されているので字幕放送にカウントしてもいいかも知れない。


ラビット 記




障害者福祉会館のテレビの字幕

2009年04月27日 08時21分04秒 | 生活
090425-181914.jpg難聴者協会の利用する障害者会館のロビーのテレビは字幕放送が映っていなかった。

アナログのテレビに字幕放送デコーダーが接続されていたが電源も入っていなかった。テレビとデコーダーのリモコンもなかった。
この場合、テレビをビデオの映るチャンネルにして、テレビのチャンネルを変えるのは字幕放送デコーダーの方で変える。

字幕放送が映るようにしてきたが、会館の人は字幕放送の映し方が分かるかしら。また、元に戻してしまったかも知れない。

地デジもセットトップボックスにしたら、テレビのリモコンとセットトップボックスのリモコンと二つで混乱しないか。
昨夜のテレビでも仲居君がブルーレイディスク内蔵地デジ液晶テレビのこと録画に四苦八苦していた。
http://www.ntv.co.jp/black/20090426/index.html

地デジのセットトップボックスってリモコンあるよね。


ラビット 記




当事者研究の重要性 「難聴者」も必要

2009年04月25日 15時49分49秒 | エンパワメント
090419-170253野路菊.jpg本日開催されている「えにし」の会の情報に、
◇動く画像でアスペルガーのことがよく分かる
綾屋紗月さん&熊谷晋一郎さんのパワーポイント
が紹介されていた。

二人のことを紹介している記事(pdfファイル)
http://www.yuki-enishi.com/enishi/enishi-2009-1-5.pdf
二人の書いた本の紹介と書評
http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=62827
アスペルガー障害を当事者が説明した資料(パワーポイント資料)
http://www.yuki-enishi.com/enishi/enishi-2009-1-8.ppt

パワーポイントの資料の中に、「近年、教育現場や精神科、司法の領域などで、『扱いにくい生徒、患者、加害者の中に、発達障害を見逃されてきた軽症例がいるのではないか』という問題意識が高まっており、専門家に早期発見を求める社会的な要請が強くなってきた。」ことに対し、それは「本人の内面で起きている現象というよりも、外から判断しうる、みかけの特徴に拠っていることがわかる」として、当事者の立場から何が起きているのか説明することが示されていた。

これは、難聴者にとっても聞こえていない、聞こえないという表面だけでは分からない、内面でどのような情報処理をしているのか、どのような判断をしているのか、どのような心理を持っているのか当事者から説明することが重要と考えているので、非常に共感を覚えた。


ラビット 記
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大熊由紀子さんのえにしメールより

◆「えにし」の会での最新情報をアップしました。
えにしのホームページ担当、池上英隆さんが、
徹夜で,あすの「えにし」の会の配布資料やパワボ資料を
バージョンアップしてくださいました。
すでにアップしてあった
◇慶応義塾大学の権丈善一さんの
「小さすぎる政府の医療政策と日本の医療保険~
足りないのはアイデアではなく財源である~」
にくわえ、
◇立教大教授の高橋紘士さんの
「なぜ日本は小さな政府になったか~若干の歴史的回顧」
◇すべて真実を話す院長として知られる内野直樹さんの
「あたりまえのことがなぜできないのか」
の湯気のたつようなホヤホヤパワボ資料
◇動く画像でアスペルガーのことがよく分かる
綾屋紗月さん&熊谷晋一郎さんのパワーポイント

など、いらっしゃれない方も、いらっしゃる方の予習にもご便利です。
http://www.yuki-enishi.com/enishi/enishi-00.html
をクリックしてくださいませ。






今時のデジタル放送関連ニュース

2009年04月24日 08時59分58秒 | 放送・通信
090326-160004情報.jpg090326-160016情報.jpg

デジタル放送に関する Google ニュース アラート
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JEITA、2009年3月の電子機器国内出荷を発表
AV Watch
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090422_153008.html
地上デジタル放送受信機の出荷実績は154万7000台で、内訳はテレビが前年同月比117.4%の101万9000台、単体チューナが同106.4%の1万3000台、STBが同116.1%の17万5000台。デジタルレコーダが同48.6%の9万9000台、次世代光ディスクレコーダが21万台で、BDレコーダがDVD ...
●地デジが売れているんだ。ノンバリアフリー対応のまま・・・。ニュースの字幕放送は遅れるし、画面真ん中の字幕はじゃまだし、手話放送は映らないし、デュアルステレオって解説放送にしたらモノラルのままでは、5。1サラウンドでの解説放送の仕組みはない、視覚障害者にも高齢者にもリモコンは使えないし。

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「既存の放送受信機との互換性確保などを念頭に議論」,技術検討WGが中間報告
ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090422/328948/
技術検討WGは,地上デジタル放送受信機などに対してコピー制御ルールを順守させる手段である「エンフォースメント」の見直しについての議論を行っており,今回の会合で中間報告を公表した。 技術検討WGは2009年2月26日の第49回会合でも,検討状況を報告した。 ...
●地デジのテレビのアクセシビリティについては議論されていないのか。視覚障害者のリモコン操作や聴覚障害者の手話放送、字幕放送など規格に関わる問題は障害者側からは何度も指摘しているが、総務省も経済産業省も業界団体もどこからも反応がない、ユニバーサルデザインの推進を掲げる共用品推進機構すら反応がない。

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JEITA、3月度の地デジ受信機出荷数実績を発表
Phile-web
http://www.phileweb.com/news/d-av/200904/22/23460.html
DVDレコーダーの数値が低いように見えるが、次世代光ディスクレコーダは1-3月累計で288.0%と好調に推移しているという。 3月までの地上デジタル放送受信機器出荷累計台数は4959万3千台。2008年度1年間の地上デジタル放送受信機器出荷台数は1561万2千台となり、2007年度を ...
●様々な国民のニーズにあった地デジ受信機器の普及状況は把握しているのだろうか。販売台数だけが指標ではないはずだ。

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富士通、個人向け PC 夏モデル10シリーズ19機種を23日販売開始
インターネットコム
http://japan.internet.com/webtech/20090422/1.html
「NW シリーズ」には、16型ワイド液晶(1366×768ドット)、インテル Core 2 Duo プロセッサー P8700(2.53GHz)、4GB メモリ、500GB HDD、Blu-ray Disc ドライブ、TV チューナー(地上デジタル、BS デジタル、110度 CS デジタル放送対応)などを搭載するハイスペック AV ...
●地デジって、ちゃんと字幕放送は映るんだろうね、字幕同期映像遅延回路はあるんだろうね。二つの受信機で受信して、遅延させた映像と音声に字幕を出すことは技術的に出来そうなんだがなあ。
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バッファロー、1TBで約25000円のLAN HDD
AV Watch
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090422_152937.html
REGZA Zシリーズなど、LAN HDD録画対応モデルからのデジタル放送録画にも対応。さらに、Webアクセス機能を備えており、インターネットを介して外出先のパソコンから家庭内のLAN HDDにアクセスし、データをアップロード/ダウンロードできる。iPhone 3Gからもビデオや写真の ...
●ふーん、外出先からアクセスするってどういう使い方かなあ。海外にいても自宅のHDDにアクセスすれば日本と同じようにテレビが見られるってわけか。
字幕と手話を付けた録画コンテンツをサーバーにおいておくのは著作権法違反にならないのかしら。録画と字幕・手話付加を個人的に委託すればいいんだし。

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高性能「4チューナー×3アンテナ技術」採用、フルセグ(※3)対応地上デジタルチューナー内蔵
日本経済新聞
http://it.nikkei.co.jp/digital/news/release.aspx?i=214298
さらに、「地上デジタル放送をより広域で視聴したい」というお客様からのご要望にお応えするため、内蔵する「地上デジタルチューナー」に、「4チューナー×4アンテナ」技術を採用しました。ディスプレイには一般的な液晶モニターより約4倍高精細のワイドvgaモニターを採用 ...
●ふむふむ、4チューナーもあれば映像遅延字幕同期回路はできるんじゃないのかなあ。
まてまて、これはアンテナのことだ。アンテナ線につながないでもフルデジを見られるってことか。
お客様って、そうかあ、要望すればいいんだ。


ラビット 記




障害者権利条約ノート:合理的配慮とユニバーサルデザインの理解(2)

2009年04月24日 05時35分45秒 | 権利
090419-164731サトザクラ.jpg090419-164750サトザクラ2.jpg河村氏から追加の説明をいただいた。

「そんなに無理しないでも実現可能な」
そうかあ。感じが分かるなあ。


ラビット 記
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「配慮(accommodation)」に「合理的(Reasonable)」であること、という条件をつけています。
つまり、不合理な配慮の要求もありうるということですね。
Reasonableという表現は"reasonably priced"という使い方をすると「手の届く値段の」という意味になりますので、reasonable accommodationは、「あまり無理をしないでも実現可能な配慮」というニュアンスだと思います。

ユニバーサルデザインが進むことによってちょっとした福祉機器をシステムに追加することで、一人一人のニーズを満たすことが配慮できるようになります。

特にITでは、オープンスタンダードとフリーのソフトを活用してローコストで対処できることが増えていきます。そうすると、昨日までとても手が届かなかったものが技術革新で簡単に提供できるようになって「合理的配慮」になります。そしてそれを提供しないのは差別になります。







障害者権利条約ノート:合理的配慮とユニバーサルデザインの理解

2009年04月23日 22時24分36秒 | 権利
090419-170650赤.jpg090419-170510赤2.jpg「ITのユニバーサルデザインの発展と国連障害者権利条約」の河村宏氏の講演で、障害者権利条約の重要なポイントが解説されている。ノートした。
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/pcv_seminar/080216_kawamura.html

障害という定義はない。何が障害者に対する差別かはある。
「実はこの権利条約は、定義のところを読んでも「障害って何だ」という定義はありません。定義のところに「障害」の定義が書いてないというふうに私には読めます。その代わり「何が障害者に対する差別なのか」ということが書いてある。というのが定義のところの特徴だと思います。」

○合理的配慮を否定することは差別になるのではなく、合理的配慮を行わないことが差別になるというのは?
「私の言葉の理解では「否定する」というのは意識的な行為。知った上で「いや」というのが否定だと思うのです。「行わない」というのは知らなくて、「そういうことが必要だということがよく分からなくて行っていなかった」ということも含まれるように思います。」

○合理的配慮は、一人一人の障害者に対する適合のことを指す。ユニバーサルデザインがあって、その上にさらに個人個人に適合するようにしなければならない措置のことを指す。
「その「合理的配慮」というのは、実体は、調整や変更、そういったものなのですね。つまり普通にあるものだけでは足りない。だから環境を調整したり変更したりして、障害のある人が困らないようにしないといけない。」

○どこまでが合理的配慮なのかは、技術や環境によって変化していく。
「実はこの合理的配慮というのは「過度の負担でない」ということが前提になっているのですね。非常に曖昧です。この「過度の負担でない」調整や変更というものは技術の進展によってどんどん変わっていくものですね。それからそこがどういう環境なのかによっても変わっていくわけです。」

○ユニバーサルデザインは、国連の世界情報サミットに多くの障害者が参加する中で確立された考え。ITが普及していく時に利用が妨げられないように開発する必要性が認められた。
「国連の障害者権利条約の中に、ITあるいは情報コミュニケーションに関わる部分というのは、非常に色濃く、その世界情報社会サミットに障害者のグローバルな参加があったということが反映されていると思われます。そこで「ユニバーサルデザイン」という、非常にこれまでなかなか技術の世界でも合意することが難しかったような概念が、そこで定義の中に登場してくるようになってきたと思われます。」

○国連のいろいろな分野に、マルチステークホルダーの一人として障害者が参加する機会が断然増えていく。その参加が保障されるということだ。
「そこで大きな変化、一番先に起こるのは国連そのものであろうと。機関としての国連そのものが大きな変化を受ける。つまり国連は発効した国際条約を遵守するという義務を当然負うわけです。これは国連への参加を障害のある人たちが考えるときに大きな影響を持ちます。」

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障害者の権利条約の定義に、合理的配慮が先でユニバーサルデザインが後に記述されている意味はよく分からないでいる。

周囲の人は、「合理的配慮」が何か汎用的配慮、バリアフリーのことのように受けとめている節がある。
合理的配慮というのは、同じ聴覚障害者でもろう者と難聴者は違うし、難聴者でも補聴器の聞こえ具合が違う人がいる。それでも、その人に必要な配慮を求めることが出来るのであり、うるさいところでは視覚的情報や磁気ループを静かならば磁気ループの他に拡声器とか個人と環境に合わせた「配慮」を求めることが出来るという理解だ。

その思想とするところが一人一人に合わせることこそが個人の尊厳そのもの、障害をもっていることが社会で差別されないことと言い切るにはなにかまだ考えが及ばないところがあるのかと自問している。

もっと障害の多様性を見るべきなのか。あまり他の障害者を理解していないからか。なにか。


ラビット 記




近所のスーパーのテレビに字幕放送が!

2009年04月22日 21時28分56秒 | 放送・通信
090422-202453.jpg090422-202529TV.jpg近所のスーパーのテレビ売場に寄ることにしているが、売場のテレビの1台だけニュース番組で字幕放送が出ていた。

普段、字幕放送を映すことはないのだが、何でだろう?
売場のテレビは音を出していないので
店員が仕事中にニュースを見るため?いや、客が見るため?

いずれにしても、字幕放送の認知度アップのためには良いことだ。しかし、画面に字幕がどーんと入ってしまうので聞こえる人はじゃまに思うだろうなあ。

早くARIB電波産業会聴覚障害者団体の意見を聞いて、画面の外の字幕表示やスクロールなどの規格改訂に動くべきでないか。2011年までに変えてほしい。

DPAデジタル放送推進協議会はデジサポを作るというがほんの少人数の体制では国民の理解は得られない。
聴覚障害者団体に協力を求めるなら、もっとしっかりした体制を作って欲しい。テレビが聞こえないだけでなく、見えなくなっては一大事だ。


ラビット 記




近所の電気屋さんに「耳マーク」が!

2009年04月22日 21時12分24秒 | 生活
090422-205912.jpg090422-205904.jpg夜になって、PCのメモリーを買いに近くのK電気に行くと、カウンターに大きな耳マークがあった。「耳の不自由な方には筆談します」とある。
これ、撮っても良いですかと聞くといいですよ、どうぞどうぞと言われるのでパチリ。

一昨日は、駅で聞こえない人がミニ筆談ボードを示して、何か言っていた。駅にも筆談しますとあるがこの駅員さんは筆談しないで、口でしゃべっていた。

筆談には筆談で応じるのが当たり前の社会になってほしいものだ。


ラビット 記




市町村要約筆記者派遣事業の利用者の負担

2009年04月21日 13時11分36秒 | 要約筆記事業
090419-170558.jpg市町村で要約筆記者派遣事業が始まる。障害者自立支援法で必須事業になったにも関わらず、実施していない自治体がまだある。

しかし、要約筆記者派遣事業の開始に利用者に様々な形で負担を求めてくるとしたら、止めさせなければならない。

コミュニケーション支援は聞こえない人だけが受けているのではない。聞こえる人も利用している。聞こえる人も自分の話を相手に伝えてもらっているのだ。
コミュニケーション支援事業は、聞こえない人が申請することになっているが、だからといって聞こえない人だけが負担するというのは筋が通らない。

要約筆記者の派遣は無償で実施するが派遣に関わる交通費を利用者負担というのは形を変えた利用者負担だ。
それは利用者によって利用をためらわせるもの以外でしかない。

午前中病院に行き、午後から市役所で相談し、その跡地域の会合に出ると行った場合、その都度要約筆記者を派遣依頼すれば負担が増える。積極的に自分で社会に参加しようとすればするだけ負担になってしまう。
医者に行くのに要約筆記を利用するのをためらってしまうだけでなく、受診も止めてしまうかもしれない。

要約筆記者にかかる交通費はまちまちだろう。自家用車を使って移動する人もバスを使って移動する人もいる。いつも同じとは限らない。いくらかかったか聞こえない人に説明して請求する?現金で支払う?
視覚障害者は点訳奉仕員、朗読奉仕員にサービスを受けるのに交通費を負担するのだろうか。手話奉仕員と交流するのに交通費を払うことはないだろう。

行政の提供するサービスにそんなあいまいな負担が合ってはならない。市民プールの料金だって、料金は議会で承認を求めなければならない。
要約筆記者派遣事業にいかなる形の自己負担もあってはならない。

要約筆記者がこれに反対しているだろうか。要約筆記奉仕員として養成されたなら、要約筆記事業が社会福祉法第2種事業の権利を守るための事業であることも学んでいないかも知れない。守秘義務あることや対人支援の考えや方法も学んでいないのだろうか。

コミュニケーション支援の有料化がいかに聞こえない人の権利を奪うか、考えてほしい。


ラビット 記




夜空の金の鯉のぼりは難聴者の誇り

2009年04月20日 01時28分03秒 | 生活
090419-212638.jpg近くのイベント広場で夜空に「金の鯉のぼり」が翻っていた。

風が吹くと鯉のぼりはへんぽんと翻る。
コミュニケーションも自分と相手に流れる風か。

夜空は難聴に対する社会の理解を表しているのだろうか。
それでも、鯉はスポットライトを浴びて、金の鱗を光らせていた。
自らの誇りが光っているようだった。
緋鯉もまぶしい金色だった。


ラビット 記




難聴者、中途失聴者の雇用、就労の要望と政府の検討

2009年04月19日 03時37分34秒 | 就労
090330-084919チューリップあ.jpg090410-132408チューリップ.jpg難聴者、中途失聴者の労働、雇用分野における障害者権利条約の対応についての議事録が公開されている。

08/08/07 第4回労働・雇用分野における障害者権利条約への対応に関する研究会議事録
第4回労働・雇用分野における障害者権利条約への対応の在り方に関する研究会議事録
1.日時  平成20年8月7日(木)14:00~16:00
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/08/txt/s0807-1.txt

その後も、各障害者団体のヒアリングが続き、多くの代表が意見を述べている。
2009年1月14日には、労働・雇用分野における障害者権利条約への対応の在り方に関する研究会(第8回)が開かれ、それらの意見を論点整理として、公開されている。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/01/dl/s0114-9a.pdf

第4回から第7回までの、委員・障害者関係団体からの主な意見は資料2にある。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/01/dl/s0114-9b.pdf


ラビット 記