写真は、播州清水寺の境内です。
『山茶花は 散り々散りて 道を成す』
(さざんかは ちりぢりちりて みちをなす)
『山茶花は 陽の射すところ 似合いたる』
(さざんかは ひのさすところ にあいたる)
『冬めくに 歩の縮まりて 数を増す』
(ふゆめくに ほのちぢまりて かずをます)
『熱燗は 程良い加減 ほろ酔うに』
(あつかんは ほどよいかげん ほろように)
『手を揉みて 手に息吹きし 冬の景』
(てをもみて てにいきふきし ふゆのけい)
『舞い降りる 銀杏天女の 落葉かな』
(まいおりる いちょうてんにょの おちばかな)
『銀杏落葉 山道消して 更に降る』
(いちょうおちば やまみちけして さらにふる)
『雨催い 誰か来ぬかと 冬の朝』
(あめもよい だれかこぬかと ふゆのあさ)
『雨降れど またも食べたき おでん鍋』
(あめふれど またもたべたき おでんなべ)
『おでん酒 鍋つつくほど 気は満ちて』
(おでんざけ なべつつくほど きはみちて)
『冬昼餉 箸袋の裏に 人生訓』
(ふゆひるげ はしぶくろのうらに じんせいくん)
『冬麗 朝寝の筈が 夕寝まで』
(ふゆうらら あさねのはずが ゆうねまで)
『枯落葉 今を限りに 色褪せて』
(かれおちば いまをかぎりに いろあせて)
『散りたれば 風にまかせる 落葉かな』
(ちりたれば かぜにまかせる おちばかな)