俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

冬の月

2006年12月08日 | 俳句
真珠湾攻撃?
鴨と百合鴎(庄下川にて)



『南東に 銀杏黄葉の 残りおり』
(なんとうに いちょうもみじの のこりおり)
                 {季語:銀杏黄葉 季節:晩秋}

『陽はあたり 吊るし柿の如 身を委ね』
(ひはあたり つるしがきのごと みをゆだね)

『遠山は 枯野と変じ 遠くなる』
(とおやまは かれのとへんじ とおくなる)

『冬の蜂 行く所無く 我が腕に』
(ふゆのはち いくところなく わがうでに)

『冬の月 沈むや消えるや 雲隠れ』
(ふゆのつき しずむやきえるや くもがくれ)

『冬日差し 背に受けつつ 歩は緩む』
(ふゆひざし せなにうけつつ ほはゆるむ)

『朝日浴び 南天の実の 色冴えて』
(あさひあび なんてんのみの いろさえて)

『落葉焚き 熱と煙を 顔で受け』
(おちばたき ねつとけむりを かおでうけ)

『しみじみと 北風吹きて 泪する』
(しみじみと きたかぜふきて なみだする)

『北風は 雲を千切りて 通り過ぎ』
(きたかぜは くもをちぎりて とおりすぎ)

『寒月に 雲の掛かりて 気も和み』
(かんげつに くものかかりて きもなごみ)

『寒凪に ほっと安心 背を伸ばす』
(かんなぎに ほっとあんしん せをのばす)

『百合鴎 離着水が 苦手だね』
(ゆりかもめ りちゃくすいが にがてだね)

『気が付けば いつも群れてる 百合鴎』
(きがつけば いつもむれてる ゆりかもめ)

『我が暦 忘年会の 余白あり』
(わがこよみ ぼうねんかいの よはくあり)