俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

残菊

2006年12月26日 | 俳句


『残菊は 気高さ漂う 香放ち』
(ざんぎくは きだかさただよう こうはなち)

『オリオンに 導かれ出る お月さま』
(おりおんに みちびかれでる おつきさま)

『来る年は 実をば飾らん 千両の』
(くるとしは みをばかざらん せんりょうの)

『山閑か 朽ちし枯葉の 夢を継ぐ』
(やましずか くちしかれはの ゆめをつぐ)

『冬の世に 不要なるかな セピア色』
(ふゆのよに ふようなるかな せぴあいろ)

『雲間より 出でし月の 冴えわたり』
(くもまより いでしつきの さえわたり)

『日溜りに ひんやり立つや 水仙花』
(ひだまりに ひんやりたつや すいせんか)

『冬の塵 光あたれば 金の塵』
(ふゆのちり ひかりあたれば きんのちり)

『年暮れて 夜空の星の 近くあり』
(としくれて よぞらのほしの ちかくあり)
                   -2100