俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

冬の雨

2006年12月18日 | 俳句
 鴨 庄下川にて


『藁塚や 雀もするか かくれんぼ』
(わらづかや すずめもするか かくれんぼ)
〔季語:藁塚 季節:晩秋〕

『銀杏散り 追いかけし妹 右左』
(いちょうちり おいかけしいも みぎひだり)
  〔季語:銀杏散る 季節:晩秋〕

『このごろは 外に飾りし クリスマス』
(このごろは そとにかざりし くりすます)

『数え日や お腹痛きと 妹の言い』
(かぞえびや おなかいたきと いものいい)

『これがまあ ポインセチアよ 猩々木』
(これがまあ ぽいんせちあよ しょうじょうぼく)
 〔ポインセチア=猩々木〕

『ポインセチア オラウータンや 大酒飲み』
(ぽいんせちあ おらうーたんや おおざけのみ)
              〔中国語で 猩々=オラウータン、大酒飲み〕
 
『餅つきに 思い出される 嘘つき女』
(もちつきに おもいだされる うそつきめ)

『暖冬や 銀杏黄葉の 散りもせで』
(だんとうや いちょうもみじの ちりもせで)

『夕空に 一族郎党 鴨の飛ぶ』
(ゆうぞらに いちぞくろうとう かものとぶ)

『苔生せり 石灯籠に 朝の霜』
(こけむせり いしどうろうに あさのしも)

『都鳥 百合鴎とも 言うのかえ』
(みやこどり ゆりかもめとも いうのかえ)

『百合鴎 鴨と戯れ おおはしゃぎ』
(ゆりかもめ かもとたわむれ おおはしゃぎ)

『懐手 腹の温もり 癖になり』
(ふところで はらのぬくもり くせになり)

『熱燗を さしつさされつ 時戻る』
(あつかんを さしつさされつ ときもどる)

『時止まり 時は流れて 日向ぼこ』
(ときとまり ときはながれて ひなたぼこ)

『夕映えや 茜の空に 鴨一羽』
(ゆうばえや あかねのそらに かもいちわ)

『見上げれば その声幽か 鴛鴦が』
(みあげれば そのこえかすか おしどりが)

『冬の雨 パラソルの色 明るくて』
(ふゆのあめ ぱらそるのいろ あかるくて)

『悴みて 酔いの深さを 欲すなり』
(かじかみて よいのふかさを ほっすなり)

『思う程 師走師走と 師走らず』
(おもうほど しわすしわすと しはしらず)

『スケートの 入賞予想で 酒弾む』
(すけーとの にゅうしょうよそうで さけはずむ)