HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

色気のある演奏

2010年06月06日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(小5):
「ティコティコ」、大分テンポが上がってきて、つまづきも少なくなってきています。
駆けめぐる右手のかっこよさが「売り」の この曲ですが、でも、それだけじゃダメなのです。
ただ、早く巧みに弾くだけではなく、なんというか、もう一声「色気」みたいなものがほしい。
「色気」といっても、「セクシー」という意味とは違います。
まだ10才になったばかりのS子ちゃんに「セクシー」が表現できてしまったら、かえって奇妙でしょう・・・

ここで言う「色気」は、別の言い方をすれば「雰囲気」とか「魅力」などという言葉に置き換えられるでしょうか。
モノクロの輪郭だけでなく、美しい色彩がついたり立体感がついたり、チャーミングであったりという、まさに「色がある」イメージ、ということなのです。
先週、Y子ちゃんに、具体的なアドバイスを少ししてみました。
「このフレーズは、だんだん膨らませて弾いてごらん」「ここは、ちょっと音を引っ込めて、クールに弾いて。そしてだんだんクレッシェンドして、つぎの部分でバーン!と盛り上げると、静かな部分、華やかな部分、どっちもが引き立つでしょ」といった具合に。

今日、Y子ちゃんは ちゃんとがんばって練習してきたらしく、彼女の「ティコティコ」は、なかなか色気が感じられるような演奏になってきていました!\(^O^)/
なーんか、棒っきれみたいだった音楽が、ふっくらとした「立体」になってきたみたいな感じでしょうか。
同じ曲でも、弾き方によって大きく違った印象になってきます。
Y子ちゃんには、めいっぱいチャーミングな演奏を完成させてもらいたいと期待しています。