Hさん ( 大人 ) :
ベートーヴェンの「選帝侯ソナタへ短調」の、現在第二楽章の前半まで進めています。
「これが出来なくて出来なくて出来なくて〜」と大ボヤキのHさんですが、毎週レッスンで聞いているヒバリから見れば、着実に上達しているんですよ。
例えば先週「ここのリズムがあいまいです」と言えば、一生懸命直そうとした努力が、今週はちゃーんと見えるのです。
それでもご本人とすれば、頑張れば頑張るほど、意識して力が入ってしまい、スムーズに弾けないのが歯痒いのだとヒバリは推察しています。
負けず嫌いのHさんは、また「聞かん坊」でもあります。(笑)
来週は、少し先も見てきて…と言ってページを開くと、そこにはトリルやらターンやら装飾音符やらがあちこちに点在していました。
これはどのタイミングで弾くのですか、という質問に 1つ1つ答えて、「でも最初は装飾音符ナシで弾いていていいんですけどね。メインの音だけで弾いて、テンポ感がつかめてから装飾音符を乗せればわかりやすいし」と言いながらも、ヒバリは内心 ( どうせHさんそんなことやらないだろうし。最初っから強引に装飾音符ぜんぶネジ込んで弾いちゃうよね) と思ってました。
案の定、Hさんは言いました。
「はいはい。でもわたくし、そんなことしませんから」
「はいはい、わかってますよ。最初っから全部、入れちゃいますよね?」
「そうですよ。途中から弾き方変えるなんて、器用なことできませんから。リズムが余ろうと何しようと」
「とにかく何が何でも入れてしまう」
「そうですよ」
「独自のリズムで」
「はいはい!」
「わかりました(`_´)ゞ」
「生徒の方が言うこと聞かないでいばってるんですから(笑)」
「かしこまりました(笑)」
Hさんはヒバリよりずっと年上の「大おねえさま」です。
確かに、若い人みたいに その都度リズムを変えて練習したり、裏ワザ使って効果を上げたりというのは難しいのかもしれません。
能率悪くても、リズムが広がっちゃっても、ひたすらコツコツと「正攻法」で取り組んでいく…
それが「負けん気おねえさま」のやり方なのです。
ベートーヴェンの「選帝侯ソナタへ短調」の、現在第二楽章の前半まで進めています。
「これが出来なくて出来なくて出来なくて〜」と大ボヤキのHさんですが、毎週レッスンで聞いているヒバリから見れば、着実に上達しているんですよ。
例えば先週「ここのリズムがあいまいです」と言えば、一生懸命直そうとした努力が、今週はちゃーんと見えるのです。
それでもご本人とすれば、頑張れば頑張るほど、意識して力が入ってしまい、スムーズに弾けないのが歯痒いのだとヒバリは推察しています。
負けず嫌いのHさんは、また「聞かん坊」でもあります。(笑)
来週は、少し先も見てきて…と言ってページを開くと、そこにはトリルやらターンやら装飾音符やらがあちこちに点在していました。
これはどのタイミングで弾くのですか、という質問に 1つ1つ答えて、「でも最初は装飾音符ナシで弾いていていいんですけどね。メインの音だけで弾いて、テンポ感がつかめてから装飾音符を乗せればわかりやすいし」と言いながらも、ヒバリは内心 ( どうせHさんそんなことやらないだろうし。最初っから強引に装飾音符ぜんぶネジ込んで弾いちゃうよね) と思ってました。
案の定、Hさんは言いました。
「はいはい。でもわたくし、そんなことしませんから」
「はいはい、わかってますよ。最初っから全部、入れちゃいますよね?」
「そうですよ。途中から弾き方変えるなんて、器用なことできませんから。リズムが余ろうと何しようと」
「とにかく何が何でも入れてしまう」
「そうですよ」
「独自のリズムで」
「はいはい!」
「わかりました(`_´)ゞ」
「生徒の方が言うこと聞かないでいばってるんですから(笑)」
「かしこまりました(笑)」
Hさんはヒバリよりずっと年上の「大おねえさま」です。
確かに、若い人みたいに その都度リズムを変えて練習したり、裏ワザ使って効果を上げたりというのは難しいのかもしれません。
能率悪くても、リズムが広がっちゃっても、ひたすらコツコツと「正攻法」で取り組んでいく…
それが「負けん気おねえさま」のやり方なのです。