Sちゃん(中1):
ブルクミュラーの「タランテラ」2回目です。
先週、真ん中すぎまで一応メロディーと左手伴奏はひととおりやってみたので、頑張れば弾けるはずなのですが、Sちゃんは見かけによらず 思い切ってやってみることに臆病なのです。
よほどきちんと練習してきていないと、両手で弾いてみることに躊躇(ちゅうちょ)があります。
また、練習してきたらしてきたで、それを先生の前で「ご披露」する その第一声を出すのに 決心まで数分かかってようやく音を出す、という具合。
今日も「右手しかできません・・・」と気後れしているので、とりあえず右手を聴いてみました。
弾けるじゃないか!なんでそう自信がないんだ?!
「じゃ右手でいいから、続けて弾いて!」
と言って、先生が左手の伴奏をつけます。
「タランテラ」は急速なテンポの、情熱的な舞踊曲。
幸い、何度もリピートマークがあり、同じメロディーを繰り返して弾くようになっています。
最初はSちゃんに合わせて ゆっくりと弾いていた先生の伴奏は、リピートを繰り返すたびに少しずつ少しずつテンポアップし、加えて「フォルテ!」「クレッシェンド!」と叫びながら熱く盛り上がっていきます。
Sちゃんもそれに合わせて食いついてくる。
速いテンポの三連符、素早い指の交換、次々と移り変わる小刻みなフレーズの脱力。
それらが確実にできていないと、「タランテラ」は弾けません。
また、これだけの速度で的確に指使いや脱力、フレーズをつないでいくためには、その場で楽譜を読んでいたのでは到底間に合わないので、メロディーやフレーズの流れを完全に把握・記憶していないと弾くことは不可能なんです。
Sちゃんはそれを自然にやっている。
先生のリードに引きずられて、知らず知らずのうちにクレッシェンドしたりフォルテになったりと、曲の大きなうねりの波に乗って。
この「タランテラ」での要求レベルは とうに超えた演奏ができている。右手だけだけど。
左手はシンプルな和音とその分散なんだから、もうひとかけらの勇気があれば、一人で堂々とした演奏ができるのに、小心者め。
まあいい、次は左手だ。
先週、途中までコード分析したので、今日はその続きの転調した部分以降もコードを分析してコードネームを楽譜に書き込みました。
コード理論は、なにもジャズやポピュラーだけのものではありません。
クラシックの曲を弾くのにも、コード理論がわかっていると大変役に立ちます。
曲の分析に使えば曲の流れが手に取るようにわかり、和音の弾き間違いが激減し、分散和音やアルペジオがなめらかになり...と、まるで魔法のように 難しい曲が簡単に弾けるようになるアイテムなのです。
本日は 両手で曲を完成させるに至らなかった分、その時間をコード理論と分析に充てました。
ここまで、親切すぎるくらい親切に手ほどきしてあげたんだから、来週はいいかげん、曲を完成させてもらいたいもんだね。
つまずいてこけることを恐れていては、何事も上達せんぞ。
大いにつまずいて撃沈してくれたまえ。
ブルクミュラーの「タランテラ」2回目です。
先週、真ん中すぎまで一応メロディーと左手伴奏はひととおりやってみたので、頑張れば弾けるはずなのですが、Sちゃんは見かけによらず 思い切ってやってみることに臆病なのです。
よほどきちんと練習してきていないと、両手で弾いてみることに躊躇(ちゅうちょ)があります。
また、練習してきたらしてきたで、それを先生の前で「ご披露」する その第一声を出すのに 決心まで数分かかってようやく音を出す、という具合。
今日も「右手しかできません・・・」と気後れしているので、とりあえず右手を聴いてみました。
弾けるじゃないか!なんでそう自信がないんだ?!
「じゃ右手でいいから、続けて弾いて!」
と言って、先生が左手の伴奏をつけます。
「タランテラ」は急速なテンポの、情熱的な舞踊曲。
幸い、何度もリピートマークがあり、同じメロディーを繰り返して弾くようになっています。
最初はSちゃんに合わせて ゆっくりと弾いていた先生の伴奏は、リピートを繰り返すたびに少しずつ少しずつテンポアップし、加えて「フォルテ!」「クレッシェンド!」と叫びながら熱く盛り上がっていきます。
Sちゃんもそれに合わせて食いついてくる。
速いテンポの三連符、素早い指の交換、次々と移り変わる小刻みなフレーズの脱力。
それらが確実にできていないと、「タランテラ」は弾けません。
また、これだけの速度で的確に指使いや脱力、フレーズをつないでいくためには、その場で楽譜を読んでいたのでは到底間に合わないので、メロディーやフレーズの流れを完全に把握・記憶していないと弾くことは不可能なんです。
Sちゃんはそれを自然にやっている。
先生のリードに引きずられて、知らず知らずのうちにクレッシェンドしたりフォルテになったりと、曲の大きなうねりの波に乗って。
この「タランテラ」での要求レベルは とうに超えた演奏ができている。右手だけだけど。
左手はシンプルな和音とその分散なんだから、もうひとかけらの勇気があれば、一人で堂々とした演奏ができるのに、小心者め。
まあいい、次は左手だ。
先週、途中までコード分析したので、今日はその続きの転調した部分以降もコードを分析してコードネームを楽譜に書き込みました。
コード理論は、なにもジャズやポピュラーだけのものではありません。
クラシックの曲を弾くのにも、コード理論がわかっていると大変役に立ちます。
曲の分析に使えば曲の流れが手に取るようにわかり、和音の弾き間違いが激減し、分散和音やアルペジオがなめらかになり...と、まるで魔法のように 難しい曲が簡単に弾けるようになるアイテムなのです。
本日は 両手で曲を完成させるに至らなかった分、その時間をコード理論と分析に充てました。
ここまで、親切すぎるくらい親切に手ほどきしてあげたんだから、来週はいいかげん、曲を完成させてもらいたいもんだね。
つまずいてこけることを恐れていては、何事も上達せんぞ。
大いにつまずいて撃沈してくれたまえ。