HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Sちゃん・タランテラ思い切って弾いてね

2017年02月21日 | ブルクミュラー
Sちゃん(中1):
ブルクミュラーの「タランテラ」2回目です。
先週、真ん中すぎまで一応メロディーと左手伴奏はひととおりやってみたので、頑張れば弾けるはずなのですが、Sちゃんは見かけによらず 思い切ってやってみることに臆病なのです。
よほどきちんと練習してきていないと、両手で弾いてみることに躊躇(ちゅうちょ)があります。
また、練習してきたらしてきたで、それを先生の前で「ご披露」する その第一声を出すのに 決心まで数分かかってようやく音を出す、という具合。
今日も「右手しかできません・・・」と気後れしているので、とりあえず右手を聴いてみました。
弾けるじゃないか!なんでそう自信がないんだ?!
「じゃ右手でいいから、続けて弾いて!」
と言って、先生が左手の伴奏をつけます。
「タランテラ」は急速なテンポの、情熱的な舞踊曲。
幸い、何度もリピートマークがあり、同じメロディーを繰り返して弾くようになっています。
最初はSちゃんに合わせて ゆっくりと弾いていた先生の伴奏は、リピートを繰り返すたびに少しずつ少しずつテンポアップし、加えて「フォルテ!」「クレッシェンド!」と叫びながら熱く盛り上がっていきます。
Sちゃんもそれに合わせて食いついてくる。
速いテンポの三連符、素早い指の交換、次々と移り変わる小刻みなフレーズの脱力。
それらが確実にできていないと、「タランテラ」は弾けません。
また、これだけの速度で的確に指使いや脱力、フレーズをつないでいくためには、その場で楽譜を読んでいたのでは到底間に合わないので、メロディーやフレーズの流れを完全に把握・記憶していないと弾くことは不可能なんです。

Sちゃんはそれを自然にやっている。
先生のリードに引きずられて、知らず知らずのうちにクレッシェンドしたりフォルテになったりと、曲の大きなうねりの波に乗って。
この「タランテラ」での要求レベルは とうに超えた演奏ができている。右手だけだけど。
左手はシンプルな和音とその分散なんだから、もうひとかけらの勇気があれば、一人で堂々とした演奏ができるのに、小心者め。
まあいい、次は左手だ。
先週、途中までコード分析したので、今日はその続きの転調した部分以降もコードを分析してコードネームを楽譜に書き込みました。
コード理論は、なにもジャズやポピュラーだけのものではありません。
クラシックの曲を弾くのにも、コード理論がわかっていると大変役に立ちます。
曲の分析に使えば曲の流れが手に取るようにわかり、和音の弾き間違いが激減し、分散和音やアルペジオがなめらかになり...と、まるで魔法のように 難しい曲が簡単に弾けるようになるアイテムなのです。
本日は 両手で曲を完成させるに至らなかった分、その時間をコード理論と分析に充てました。
ここまで、親切すぎるくらい親切に手ほどきしてあげたんだから、来週はいいかげん、曲を完成させてもらいたいもんだね。
つまずいてこけることを恐れていては、何事も上達せんぞ。
大いにつまずいて撃沈してくれたまえ。

Cちゃん レッスンの始めと終わりは

2017年02月21日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん ( 年中 ) :
毎週レッスンのたびに、必ず最初に「千とちひろの神隠し」を1回弾きます。
今日も「伴奏つけてー」と言ってピアノに手を起き、先生の前奏が始まるのを待っています。
先生の伴奏と一緒にきれいに弾き、最後の音が ジャーン… と消えると、満足してテキスト「よいこのピアノ」に入っていきます。
今日は「かたつむり」の歌を弾き、続いて「八分音符」の練習です。
楽譜を見ながら、カスタネットでリズム打ちしたり 階名で歌ったり、ピアノで弾いたりと、いろんな方向から八分音符にアプローチします。
ドの音だけ、とかレの音だけで リズムが四分音符と八分音符混合になっている課題をちゃんと読み取っているので、音符を理解できているのがわかりますし、リズムの変化だけでなく ドードドレー、などと メロディーの変化を伴っているものも 間違えずに読み取っているので、かなり習熟できているようです。
でも この辺でそろそろ疲れてきたか、応用曲「10人のインディアン」は 歌詞を歌う → カスタネットでリズム打ちをする → 階名 ( ドレミ ) で歌う くらいで集中が解けてきそうな気配になったので、
「じゃ、先生が弾くから、Cちゃんカスタと歌やってね」ということに。
先生の インディアンドラムっぽく勇ましいピアノに合わせ、カスタネットをたたきながら大きな声で歌を歌ったところでお迎えとなり、Cちゃんは「千とちひろ弾いて聞かせてあげる」と、もう一度「千とちひろ」を上手に弾いて、今日のレッスンは終わりました。

Hちゃん モデルレッスン ♪

2017年02月21日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん ( 小3 ) :
「両手&リズミカルなテンポで弾く」という宿題だった「ビビディ・バビディ・ブー」。
じゃ、さっそく弾いてみようね!
… なんですが、実は今日、ちょうどHちゃんの時間に、入会希望の人のレッスン見学がありまして。
Hちゃんには、あらかじめ「見学させてね」と伝えてはあったんですが、レッスン開始いきなりから、すぐ横のソファーに座ったお客さんの前で弾くことになってしまって ちょっと緊張ぎみ? 指が先走りして 落ち着きをなくしてるようです。
少しリラックスして、普段の調子を取り戻そう…
「右手だけ、おさらいしてみようか」と持ちかけると、Hちゃんは待ってましたとばかり「うん!」とニコニコ顔です。
先生が前奏を弾き、それに合わせ始めたHちゃんの右手メロディーは、さすが「待ってました」の滑らかさ。
三連符のスピード、指使い、どれもノリノリです。
右手を2回弾いて、その後 左手もおさらいし、もう一度両手で最初から弾いてみると、今度はさっきよりずっと落ち着いて弾け、楽しい「ビビディ・バビディ・ブー」になりました。
その後、ピンクのバーナム 最後の1曲となった「難問題」と、オレンジのバーナムのルーレット弾きをやって、Hちゃんの「モデルレッスン」は終了しました。
Hちゃん、モデルレッスンありがとうね。
ちょっぴり緊張したかもしれないけど、普段通りに伸び伸びとレッスンを楽しんでくれてよかった。
こんなのはたびたびあることじゃないので、これもまた いい経験のひとつかなと思いました。
そうそう、ピンクのバーナム、あと1曲なんだから 来週がんばって仕上げようね。

Hさん・バッハがんばってます♪

2017年02月21日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん ( 大人 ) :
バッハの平均律クラヴィーア曲集、第 2番のプレリュードをやっています。
前回までで、「起承転結」で言えば「起」と「承」の辺りまで進んでいました。
この後、「転」に向けて いかにもバッハらしい、重厚な中にも輝かしい音列が展開されます。
「あともう少しだけ。あと1段、この両手のパッセージ部分を増やしましょうよ」と言って、指番号と両手の受け渡しを確認したのが前回でした。
今日のHさんの演奏を聴いてびっくり。
冒頭から淡々と流れる16分音符の連なりが、緩やかな起伏と節ごとの起伏を伴いつつ 後半へ向けて徐々に盛り上がっていきます。
レッスンでの「1拍ごとの最初の音をメロディーと感じて浮き立たせるように」とか「フレーズごとに起伏をつけて」とか「高い音に向かってクレッシェンド、低い音に向かってディミニュエンド」とかのアドバイスを 忠実に守って、たくさん練習されたのに違いありません。
前回までは まだほとんど音符の連なりのようだったのが、はっきりとした意志を持った旋律さえ浮かび上がってくるようです。
すばらしい!
私は半分までのHさんの演奏にパチパチと拍手しました。
新しく増やした 3フレーズのパッセージこそちょっぴり遠慮がちでしたが、前回とは見違えるようなすばらしいバッハでしたよ!
….と褒めても、Hさんは絶対喜んだりはしゃいだりしません。
あくまで冷静に構えて「まあ、そうですか?」みたいな素知らぬ顔をしています。
そんな強がりんぼなトコが、Hさんのカワイイところだナー、とヒバリは思ってます。Hさんはヒバリよりもずーっと年上なんですけどね。(笑)